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Mashupは本当に有効な開発モデルなのか
Mashupは、ネットワーク上にデータを提供する複数のWebサービスを活用し、1つのWebアプリケーション、または新たなWebサービスを開発、構築する手法です。Mashupという言葉は、複数の音源を利用し新しい音源、楽曲を生み出すという音楽用語に由来しています。
このMashupというWebアプリの開発手法は、今後さらなる発展を遂げていくテクノロジー(開発手法)なのでしょうか。それとも廃れて忘れ去られていく数多くのテクノロジーの一部なのでしょうか。
Mashupの現状を確認する
注目されているテクノロジーを理解する時に、そのテクノロジーがHype Cycleのどの状態と認識されているかを確認しておくことは、テクノロジーを冷静に眺める上でとても有益です。
Hype Cycleとは、新しいテクノロジーが登場した後でたどる大きな流れを示すものです。これは、テクノロジーが登場し、過剰な期待が起こり、現実に幻滅し、当初の正しい活用法が理解され再び注目され、利活用が進む安定拡大期に向かうという流れです。テクノロジーを正しく等身大に理解していれば、このような波は理屈的には生まれませんが、当事者を含めてこの波を客観的に理解することはとても難しいのが現実です。テクノロジーのHype Cycleについては、Gartnerの調査がとても有名です。
2007年のデータによると、Mashupは過剰な期待がそのピークに達している状態として表現されています。関連キーワードであるWeb 2.0が幻滅期に入っていることを考えると(他のHype Chartではピークに来ているものもある)、MashupもWeb 2.0と同様に2007年以降は幻滅期に入ることが想像できます。「こんなことも、あんなこともできて、不可能はない」と想像していたのに、意外に何もできないではないか、そんな状態です。
実際に2008年はどうでしょう。TechCrunchが同様にGartnerの記事を取り上げています。Mashupとして表現されていないものの、Web 2.0同様に幻滅期に入っていることが容易に想像できます。