はじめに
本連載では、PHPまたはプログラミング初心者の方を対象に、PHPを用いたWebアプリケーションの作成方法を説明していきます。
初回となる今回はプログラムの役割とPHPが動作する仕組みを説明します。
対象読者
- プログラミングが初めてでこれから学習する予定の方
- プログラミング経験はあるがPHPを初めて学習する方
プログラムとは何か
これから学習するPHPとは、数多くあるプログラミング言語の1つです。『プログラム』とは、ひとことで言うと『コンピュータに指示を出すための言語』で、人間が使う言語と同様に文法があります。プログラムの代表的な特徴として、以下の2点があります。
- 条件に応じて処理を変更できる(条件判定)
- 同じ処理を繰り返し行える(反復)
例えば、映画館の予約サイトを制作するとしましょう。水曜日がレディースデイの映画館であれば、「もし本日が水曜で、なおかつ、購入者が女性であれば500円引き」という条件をプログラムとして記述できます。
また、PHPで制作される事はまずありませんが、TVゲームソフトや自動販売機、携帯電話のアプリといったものも、プログラムを用いて作られています。例えば、自動販売機に200円を入れて120円のドリンクを買うと、80円のお釣りが出ます。この計算もある種のプログラムの働きです。また、カードゲームで常に違う順番でカードが出るよう、ランダムな動きをさせる事もプログラムで可能です。