翔泳社は2月9日、『モダンPerl入門』を刊行した。Perlの初中級者やPerlをサブ言語として使いたい開発者向けの技術書で、サンプルとして一部をPDFで閲覧することができる。
翔泳社は2月9日、中級者向けのPerl技術書『モダンPerl入門』を刊行した。『楽々ERDレッスン』『達人に学ぶ SQL徹底指南書』に続くCodeZine BOOKSシリーズの第3弾として、今回は完全書き下ろしの内容となっている。
執筆者の牧大輔氏(lestrrat)は、Perl開発者を支援するための社団法人「Japan Perl Association」(JPA)を最近立ち上げた他、今週開催される「Deverlopers Summit 2009」では、Perlを使った実践的なテスト手法についてのセッションを講演する予定だ。本書は、Perlの初中級者やPerlをサブ言語として使いたい開発者を対象に、効率よく業務をこなすための実践的な内容が豊富に盛り込まれている。
仕様
- 書名: 『モダンPerl入門』
- 著者: 牧大輔著
- 頁数: 344ページ
- 定価: 2,800円(+消費税)
- 判型: B5変型
- 色数: 1色
- 刊行日: 2009年2月9日
- ISBN: 978-4-7981-1917-5
サンプルPDF
次のリンクから、本書の一部をPDF形式で閲覧できます(閲覧以外の機能は制限しています)。
目次
第1章 近代的なオブジェクト指向
- 1.1 Perlオブジェクト
- 1.2 Class::Accessor::Fast
- 1.3 blessからMoose へ
- 1.4 オブジェクトのロール
- 1.5 Mooseの問題点
- 1.6 まとめ
第2章 Perl によるオブジェクトデザインパターン
- 2.1 Bridge
- 2.2 Chain Of Responsibility
- 2.3 Composite
- 2.4 Factory
- 2.5 Flyweight
- 2.6 Iterator
- 2.7 Mediator
- 2.8 Observer
- 2.9 Prototype
- 2.10 Singleton
- 2.11 State
- 2.12 Strategy
- 2.13 Visitor
- 2.14 まとめ
第3章 データベース処理の薦め
- 3.1 DBI
- 3.2 SQL 文の生成
- 3.3 データベースをオブジェクト操作で制御する
- 3.4 DBIかDBIx::Class(ORM)か
- 3.5 まとめ
第4章 Web アプリケーション
- 4.1 WAFの選択
- 4.2 Catalyst 概要
- 4.3 Catalyst 今昔
- 4.4 効果的なModelの書き方
- 4.5 Catalystアプリケーションのファイルレイアウト
- 4.6 Catalystのテスト
- 4.7 Webアプリケーションの入れ替え
- 4.8 まとめ
第5章 Perl によるシステムツールの開発
- 5.1 Perlワンライナー
- 5.2 外部コマンドの実行
- 5.3 コマンドラインツール
- 5.4 シグナル処理
- 5.5 fork()
- 5.6 まとめ
第6章 テストの薦め
- 6.1 Perlとテスト
- 6.2 テストの書き方
- 6.3 Apacheとテスト
- 6.4 Perlテスト開発:ケーススタディ
- 6.5 Testツールあれこれ
第7章 パフォーマンスチューニング
- 7.1 最適化の基本ステップ
- 7.2 データベース操作の最適化
- 7.3 最適化のポイント
- 7.4 コードレベルの最適化
- 7.5 まとめ
第8章 知っておきたいC API とXS の書き方
- 8.1 C APIとXS
- 8.2 XSファイルを使用したディストリビューションの書き方
- 8.3 XSファイルからコンパイルまでの処理
- 8.4 基本的な構造体
- 8.5 typemapの役割
- 8.6 MAGIC 構造体
- 8.7 C構造体の格納方法
- 8.8 Perl関数の呼び出し
- 8.9 ガーベッジコレクション
- 8.10 既存のCライブラリへのバインディング
- 8.11 XSまとめと注意点
第9章 押さえておきたいPerl の基礎
- 9.1 CPAN
- 9.2 CPANからダウンロードしたディストリビューションの処理
- 9.3 CPAN形式での開発
- 9.4 CPANモジュールの見分け方
- 9.5 中級者が押さえておきたい基礎
- 9.6 Windows 環境でのPerlの準備
この記事は参考になりましたか?
- この記事の著者
-
斉木 崇(編集部)(サイキ タカシ)
株式会社翔泳社 ProductZine編集長。1978年生まれ。早稲田大学大学院理工学研究科(建築学専門分野)を卒業後、IT入門書系の出版社を経て、2005年に翔泳社へ入社。ソフトウェア開発専門のオンラインメディア「CodeZine(コードジン)」の企画・運営を2005年6月の正式オープン以来担当し、2011年4月から2020年5月までCodeZine編集長を務めた。教育関係メディアの「EdTechZine(エドテックジン)」...
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です