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Zend FrameworkでGoogleアプリケーションを使い倒す

PHPアプリケーションからGoogle Calendarを利用しよう(前編)

Zend FrameworkでGoogleアプリケーションを使い倒す(2)

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 本連載では、PHP上で動作するアプリケーションフレームワーク「Zend Framework」と、Googleの提供するサービスを扱うための関数の集合体である「Google Data API」との連携について紹介します。今回はGoogle Calendarを利用して簡単な会議室予約システムを作成してみましょう。前回のYouTube検索と違い、Google Dataのクライアント認証が必要となります。

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はじめに

 本連載では、PHP上で動作するアプリケーションフレームワーク「Zend Framework」と、Googleの提供するサービスを扱うための関数の集合体である「Google Data API」との連携について紹介します。Zend FrameworkのZend_Gdataというパッケージを使用することでGoogleカレンダーなどを利用したアプリケーションを開発することができます。

 今回はGoogle Calendarを利用して簡単な会議室予約システムを作成してみましょう。前回のYouTube検索と違い、非公開のカレンダー、つまりログインしたアカウントのカレンダーを取得や、データの登録、更新、削除といった動作が必要になってくるため、Google Dataのクライアント認証が必要となります。

対象読者

 PHPの基本構文は一通り理解しているが、フレームワークを利用したことはないという方を対象としています。

必要な環境

 Zend FrameworkはPHP 5.1.4以降とWebサーバがインストールされている環境で利用可能です。またGoogleサービスによってはログインするためにOpensslが必要となります。

 以下に、今回アプリケーション作成/動作確認に用いた環境を示します(インストールにあたっては最新安定版の使用を推奨します)。各項目の詳細なインストール手順は、「サーバサイド技術の学び舎 - WINGS」より「サーバサイド環境構築設定手順」、また「Zend Framework入門(1):フレームワークの全体像とインストール」をご参照ください。

  • Windows Vista Home Edition
  • PHP 5.2.8
  • Apache 2.2.11
  • OpenSSL 0.9.8i
  • Zend Framework 1.7.4

 LinuxやMacintosh、FreeBSDなどUNIX系OSをお使いの方もコマンドはほぼ一緒ですので、パスなどは適宜読み替えてください。

準備

 今回のサンプルではGoogleアカウントを取得していることが前提となります。既に自分で取得済みの場合で、ひとまずサンプルを試すだけであればそちらを使用できます。ただ、データの削除なども行えるサンプルですので、データの管理には気を付けてください。Zend_Gdataの練習用ということであれば、新規に取得しても良いでしょう。

 また認証を必要とするため、OpenSSLがインストールされていることが必要となります。今回はSSL対応のApacheをインストールすることにします。

Googleアカウント取得

 まずはGoogleアカウントを取得しましょう。既に取得済みの場合は、読み飛ばして次の節へ進んでください。

[1]Googleアカウントにアクセス

 ブラウザで「https://www.google.com/accounts/ManageAccount」にアクセスしてください。下記のような画面が表示されますので右下の[アカウントを作成]をクリックしてください。

図1:Googleアカウントトップページ
図1:Googleアカウントトップページ

[2]必要情報を入力

 必要情報を入力して、最後にページ最下部の[同意して、アカウントを作成します]ボタンを押下します。アカウント登録が成功したら、再度Googleアカウントの画面に戻り、ログインできるか試してみてください。

OpenSSLインストール

 今回は認証が必要のため、OpenSSLを必要とします。OpenSSLをインストールする方法としてはApacheのOpenSSL対応版をインストールする方法があります。

[1]インストーラのダウンロード

 ブラウザにてApache HTTP Serverのダウンロードページにアクセスしてください。ページ内の「Win32 Binary including OpenSSL 0.9.8i (MSI Installer)」と書かれているところの「apache_2.2.11-win32-x86-openssl-0.9.8i.msi」のリンクをクリックし、インストーラをダウンロードしてください(バージョンはその時の最新のものを選択してください)。

[2]インストーラの実行

 ダウンロードした「apache_2.2.11-win32-x86-openssl-0.9.8i.msi」をダブルクリックして実行してください。

 以降はインストーラの指示に従い、インストールを完了させてください(「サーバサイド技術の学び舎 - WINGS」より「サーバサイド環境構築設定手順」も参考にすることができます)。

[3]httpd.conf編集

 SSLが有効になるように以下の行を編集します。先頭に「#」がついていてコメントアウトされているようでしたら、「#」を削除して保存後、Apacheを再起動してください(その他のPHP向けの設定については、同じく「サーバサイド環境構築設定」を参照ください)。

[リスト1]httpd.conf(抜粋)
LoadModule ssl_module modules/mod_ssl.so

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この記事の著者

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

WINGSプロジェクト 森山 絵美(モリヤマ エミ)

WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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