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エンタープライズ向けRIAに求められるUIとは
―― 日本の業務システムに特化した「Biz/Browser」

『Biz/Browser』『Biz/Designer』担当者インタビュー

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2009/09/07 00:00

 RIAというと、主に視覚的な表現性やユーザー・インターフェースが注目されている。一方、アクシスソフトのリッチクライアント製品『Biz/Browser』は、業務効率向上を主眼にしたエンタープライズ向けのRIA製品だ。 同社の担当者に、Biz/Browserの特徴や開発ポリシーなどについて話を聞いた。

目次

 アクシスソフトのリッチクライアント製品『Biz/Browser』『Biz/Designer』は、業務効率向上を主眼にしたエンタープライズ向けのRIA製品だ。同製品は、インターネット環境のオープン性に加えて、徹底したユーザビリティの向上による日々の業務の効率化はもちろん、クラウドコンピューティグ/SaaSのフロントエンドとしての利用も視野に入れており国産のRIAとして他には無いポジションを確立している。同社の営業統括部統括部長の西村修氏と、営業技術部次長の小泉裕司氏に、Biz/Browserなど同社の製品の特徴や開発ポリシーなどについて聞いた。

入力から出力までの操作感をリッチに

 PCとWebが普及した現在、業務用アプリケーションにおいても、以前は個別の環境毎に作っていたものが、オープンなプラットフォームを活用し、かつ、Internet Explorerなど、軽量なブラウザで動作するWebベースのものに移行が進んでいる。しかし西村氏は、「Webシステムの主なメリットは、システム運用管理者に対するメリットであり、使用する側の業務担当者の利便性が、専用のアプリケーションに比べて見劣りするという問題が起きています」と指摘する。「つまり、企業は数人分のシステム管理コストを下げる一方で、場合によっては数千名分の業務生産性低下という遙かに大きな問題を抱えることになってしまいます」と西村氏。

アクシスソフト株式会社 営業統括部統括部長 西村修氏
アクシスソフト株式会社 営業統括部統括部長 西村修氏

 WebブラウザをクライアントとしたHTMLベースの業務アプリケーションの場合、専用端末・専用アプリケーションのようなクイックなレスポンスを得ることが難しい。また、入力の処理についてもフォームの各項目の入力時に日本語入力モードや半角英数字モードの切り替えが発生するなど、使い勝手もあまりいいとはいえない。そこで同社では、HTTP通信というWebのオープンなプラットフォームを使いながらも、業務アプリケーションに特化できるような専用のブラウザであるBiz/Browserを開発した。「10年以上前の低スペックのパソコンでも快適に動作し、非常に軽く安定して動くようにしています。Windows 98であろうが、Vistaであろうが、環境の差異を吸収して動作します。このため、Internet Explorerのバージョンが変わったせいで、アプリケーション側の改修が必要になるといった問題もありません」と西村氏は語る。

 RIAというと視覚効果としてのUIがクローズアップされがちだが、Biz/BrowserやBiz/Designerでは、人間が利用するインターフェースとしてのUIを追求しているという。西村氏は「Biz/Browserの開発においてはいかに操作性の良いアプリケーションが実現できるかが重要なテーマでした。GUIによる直感的な分かり易さは当然のこととして、一つの業務単位でのスループットが重要であると考えました」と経費精算アプリケーションを実演しながら説明する。「入力を開始し、一つの明細を入力し、まとめて承認者に送信するまでが一つの業務単位です。このスループットが低いとどんなリッチな画面でも不満が出ます。経費精算の例であれば、利用者が明細行を1行入力しているとき、すでに1行分のデータを手にしているはずなので、1行分のデータを入力し終わるまで、入力を中断させるようなことがあってはなりませんし、利用者に次の入力欄を探させるようなことがあってはなりません。逆に、1行入力が終わって2行目の入力を始めるまでの間やすべての明細データの入力後に『申請』ボタンを押下した後であれば利用者は少し待つことに不満を感じにくいはずです。つまり『利用者を待たせること』と『処理時間がかかること』は同義ではないということになります」

スピーディーかつ正確な入力が可能なBiz/Browserを使用した経費精算アプリケーション
[Enter]キーで項目を遷移できる交通費清算のアプリケーション

 もちろんGUIの操作性も、スループットを高めるために重要な要素だ。キー押下数の最小化やマウスクリックの最小化、入力オペレーションの最小化、視覚効果による適切な誘導などが基本となる。

 西村氏は、「こういったGUIの操作性は、Biz/Designerによって簡単に設定できますので、開発者にとっても非常にメリットのある点だと思います。AjaxやFlex、Silverlightなどと比較しても非常に容易に実装可能です。Biz/Designerなら、例えば[Enter]キーで項目の遷移を行うといったキーボードオペレーション中心の操作感をプロパティ設定で簡単に作成できます」と、企業における業務システムに特化して設計されていることをアピールした。

Biz/Browserを利用したサンプルアプリケーションの様子(サンプルはIE上で仮想的に動作)。
HTMLベースとのアプリケーションとの入力機能の違いを実感できる。
Biz/Browser XEを利用したサンプルアプリケーションの様子。通常のHTMLベースとのアプリケーションとの入力機能の違いを実感できる。

 Biz/Browserの利用においては業種などは問わない。同社の顧客は、東京海上や第一生命、ヤマト運輸など2009年4月現在で720社、クライアントは数十万を超えている。

 導入事例のページでは、Biz/Browserを導入した背景・理由・サービス概要など、詳細な資料が提供されている。

【特別PDFダウンロードのご案内】

「Biz/Browser」のアプリケーション構築を分かりやすく解説したガイド(PDF形式)と、サンプルソース一式が無料でダウンロードできます。付録に「HTML&JavaScript」「JSP&JavaScript」「Javaアプレット」「.NET」との開発生産性の比較資料も同梱。ダウンロードはこちらからどうぞ。


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著者プロフィール

  • 森 英信(モリ ヒデノブ)

    出版物やWeb・モバイルコンテンツの企画制作事業を手がける、株式会社エフエックスビイ代表。最近企画した書籍に『FFmpegで作る動画共有サイト』(毎日コミュニケーションズ)、『Flashでデザイン差がつくBlogサイトの作り方 2nd Edition』(アスキーメディアワークス)などがある。

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