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Silverlightのオフライン機能による新しい可能性

Silverlight 3徹底入門(4)

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 もともとSilverlightはブラウザーのプラグインとして動作するため、オンライン環境が前提でした。しかし、Silverlight 3では、ブラウザー外実行(Out-Of-Browser)と呼ばれる新機能により、オフライン/ブラウザー外でSilvelrightを動作させる機能が追加されています。今回は、Silverlight 3のブラウザー外実行について詳しく触れていきます。

目次

はじめに

 もともとSilverlightはブラウザーのプラグインとして動作するため、Silverlightで作成されたページを観覧するには、Silverlightを観覧するWebブラウザーとWebサーバーに接続できるオンライン環境が必要でした。

 しかし、Silverlight 3では、ブラウザー外実行(Out-Of-Browser)と呼ばれる新機能により、Webサーバーにつながらないオフライン環境で、IEやFirefoxといったブラウザーの外でSilvelrightを動作させる機能が追加されています。

 今回は、Silverlight 3のブラウザー外実行について詳しく触れていきます。

今回使うプロジェクト

 今回作成するサンプルのファイルはこの記事に添付していますが、同様のプロジェクトを新しく作成する場合には、Visual Studioの[メニュー]-[ファイル]-[新規作成]-[プロジェクト]から「Silverlightアプリケーション」を選択し、プロジェクト名に「CodeZineOffline」と入力してください。

 新しいSilverlightアプリケーションのダイアログでは、「Silverlightアプリケーションを新しいWebサイトでホストする」を選択し、[OK]ボタンをクリックしてプロジェクトを作成します(図1)。

図1 新しいプロジェクトの作成
図1 新しいプロジェクトの作成

ブラウザー外実行(Out-Of-Browser)

 ブラウザー外実行はSilverlight 3の目玉機能の一つで、SilverlightアプリケーションをIEやFirefoxといったブラウザーの外で動作させたり、それに伴ったAPI群(ネットワークの切断検知や、アプリケーションのインストール、バージョンチェックなど)を提供します。

 外国のSilverlight関連の記事ではOut-Of-Browser(OOB)という名前で検索すると多くの記事がヒットします。

Visual Studioでのブラウザー外実行の設定

 さっそくSilverlightアプリケーションに対し、ブラウザ外実行の設定を行ってみましょう。Silverlight開発にVisual Studioを使っている場合は、設定はとても簡単です。

 Silverlightプロジェクトのプロパティーを開き、Silvelrightタブにある「アプリケーションのブラウザー外実行を有効にする」のチェックボックスをONにするだけです。

図2 ブラウザー外実行機能の有効化
図2 ブラウザー外実行機能の有効化

 そのまま実行しても良いのですが、あまりにものっぺらぼうだとよく分からないので、リスト1のようなXAMLを記述しておきましょう。

[リスト1]今回利用するXAMLコード
<UserControl x:Class="CodeZineOffline.MainPage"
    xmlns="http://schemas.microsoft.com/winfx/2006/xaml/presentation"
    xmlns:x="http://schemas.microsoft.com/winfx/2006/xaml"
    xmlns:d="http://schemas.microsoft.com/expression/blend/2008"
    xmlns:mc="http://schemas.openxmlformats.org/markup-compatibility/2006"
    mc:Ignorable="d">

    <Grid x:Name="LayoutRoot">
        <StackPanel>
            <TextBlock Text="ブラウザー外実行の確認" />
            <StackPanel Orientation="Horizontal" >
                <TextBlock Text="ブラウザー外で実行されているか:" />
                <TextBlock x:Name="ブラウザー外で実行されているか" />
            </StackPanel>
            <StackPanel Orientation="Horizontal" >
                <TextBlock Text="ネットワークの状況:"/>
                <TextBlock x:Name="ネットワークの状況" />
            </StackPanel>

            <StackPanel Orientation="Horizontal" >
                <TextBlock Text="実行モード:"/>
                <TextBlock x:Name="実行モード" />
            </StackPanel>
            <StackPanel Orientation="Horizontal">
                <Button Content="アプリケーションのインストール" />
                <Button Content="アプリケーションの更新" />
            </StackPanel>
        </StackPanel>
    </Grid>
</UserControl>

 Visual Studioで[F5]ボタンを押して、デバック実行でしてみましょう。

 まだプログラム側のコードを記述していないので、実行モードやネットワークの状況といったテキストは空のままですが、右クリックをするとコンテキストメニューの「Silverlight」の下に「このコンピューターにCodeZineOfflineアプリケーションをインストールします...」のメニューが追加されていることに気が付くと思います(図3)。

図3 ブラウザー外実行のインストールメニュー
図3 ブラウザー外実行のインストールメニュー

 インストールをクリックすると図4のダイアログが表示されます。

 チェックボックスでどこにアプリケーションへのショートカットを配置するかを選択して[OK]ボタンをクリックし、アプリケーションをブラウザー外で実行できるようにしましょう。

図4 ブラウザー外実行のインストールダイアログ
図4 ブラウザー外実行のインストールダイアログ

 インストールが完了すると、ブラウザーとは別に図3のウインドウが起動し、先ほどインストールしたアプリケーションがブラウザー外で実行されたのを確認できると思います。また、スタートメニュー(チェックボックスで選択した場合はデスクトップにも)にアプリケーションのアイコンが登録され、先ほどのアプリケーションを起動できるのも確認できます(図5)。

図5 スタートメニューからの起動
図5 スタートメニューからの起動

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著者プロフィール

  • 山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

    静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for ASP/ASP.NET。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。 主な著書に「入門シリーズ(サーバサイドAjax/XMLD...

  • WINGSプロジェクト かるあ (杉山 洋一)(カルア(スギヤマ ヨウイチ))

    <WINGSプロジェクトについて> 有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2012年2月時点での登録メンバは37名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂き...

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