はじめに
今回はView周りの改良点を解説します。とは言っても、MVC 3におけるViewの変更点はHTML5開発のしやすさと、ビューエンジンのRazorになるのでこの2点と、4月に提供開始されたMVC Tools Updateについてご紹介します。
なお、ASP.NET MVCの基本的な開発については過去の連載を参照してください。
必要な環境
次の環境が必要です。
- Visual Studio 2010(Visual Web Developer 2010でもOK)
- ASP.NET MVC 3 RTW版
- ASP.NET MVC 3 Tools Update(日本語版含む)
- MVC Html5 Toolkit
Visual Studio 2010(以下、VS 2010)のインストールは、Visual Studio 2010 Beta 2と変わりありませんので、「Visual Studio 2010 Beta 2を使ってみよう」を参考に行ってください。
ASP.NET MVC 3 RTW(Relase To Web)はこちらからダウンロードできます。インストールはウィザードに従って進めるだけです。
ASP.NET MVC 3 Tools Updateはこちらからダウンロードできます。AspNetMVC3ToolsUpdateSetup.exeをインストール後に、AspNetMVC3ToolsUpdateSetup_JPN.exeをインストールすることで、VS 2010上での表記が日本語になります。インストールはウィザードに従って進めるだけです。
MVC Html5 Toolkitのインストールと設定については後述します。
今回触れる内容
本稿では、次の内容に触れます。
- ASP.NET MVC Tools Updateについて
- Razor構文のいろは
- ASP.NET MVCにおけるHTML5対応について