ペイパルジャパンは、30日に日本のオンラインショッピングおよびモバイルショッピングに関する調査結果を発表した。調査によって、日本ではオンラインショッピングが活発に利用され、「オンラインでの買い物は好まれない」という考えは、もはや古いものであることが明らかになった。
調査によれば、日本の消費者がオンラインショッピングに求めることのトップ3は、「安い価格で購入したい」(28%)、「配送料が安い」(18%)、「すぐに配送される」(9%)であり、一方で「クレジットカードの不正利用が心配」(51%)との意見もあり、売り手はウェブサイトでお買い得商品を提供したり、安全なオンライン決済の手段を提供することで、消費者にとって魅力的なECサイトづくりができると考えられる。
また、オンラインでよく購買される商品のカテゴリーは、消費額のシェアで比較すると「IT/家電機器」(20%)、「エンターテイメント」(16%)、「ファッション・美容」および「食品」(いずれも13%)、「旅行」(9%)であった。
その一方で、40%近くのオンラインショッピング利用者は、現在のクレジットカードのセキュリティ対策は不十分だと感じており、1/3のオンラインショッピング利用者が、オンラインでクレジットカード処理をするたびにリスクを感じているということがわかった。この結果より、セキュリティ対策を強化することで、4割の消費者のオンラインでの購買活動が促進されると考えられる。
日本のオンラインショッピングでは、90%を国内のウェブサイトからの購入が占めており、国内のサイトを利用する理由は、「便利だから」(47%)、「価格が安いから」(24%)、「品数が豊富だから」(20%)となっている。
また、昨今の円高にも関わらず、日本のオンラインショッピング利用者が、海外のWebサイトで買い物をする理由は「価格が安いから」(25%)が一番の要因ではなく、「便利だから」と並んで「品数が豊富だから」(35%)が、海外のウェブサイトで買い物をする強い動機となっている。
日本のオンラインショッピングにおける上位3カテゴリーは食品、書籍、衣服で、国内の購入額で33%、海外からの購入額で41%を占める。しかし、国内のオンラインショッピングでは食品が1位なのに対して、海外でのオンライン・ショッピングでは、衣服が最も人気がある。
日本の消費者の、海外Webサイトにおける買い物のうち、アメリカはその半数以上を占めている。なお、日本の消費者の海外Webサイトでの買い物の80%はアメリカ(52%)、韓国(12%)、中国(8%)、イギリス(7%)の4カ国からのものとなっている。
一方、日本のモバイルショッピング利用者がよく購入するものは、「食品」(31%)、「書籍」(28%)、「音楽」(17%)、「電化製品」(17%)、「ゲーム」(15%)、「衣服」(14%)であった。なお、この設問における、スマートフォン利用率は63%となっており、日本におけるモバイルショッピングは、スマートフォンが牽引していることがうかがえる結果となっている。
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