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現役エンジニア直伝! 「現場」で使えるコンポーネント活用術(FlexGrid)

複数のコンポーネントを活用して、手軽にWPFの表現力を手に入れよう

~「FlexGrid for WPF」と「InputMan for WPF」の連携~

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コンポーネントサンプル

 それでは、TextBoxとListBoxを、InputManとFlexGridに置き換えたサンプルを作ってみましょう。

コンポーネントを使った画面例
コンポーネントを使った画面例

 InputManのGcTextBoxとFlexGridのC1FlexGridを利用するにはツールボックスでアイテムの追加を行います。

ツールボックスへの追加
ツールボックスへの追加

 ツールボックスの[GcTextBox]と[C1FlexGrid]をMainWindows.xamlのデザイン画面にドラッグ&ドロップして配置します。一度配置してしまえば、後はXAMLコードを編集して微調整もできます。

画面デザインの記述

 WPF標準コントロールを置き換えた後のXAML定義を見てみましょう。

リスト6 グレープシティコンポーネントのXAML定義例
<Window x:Class="MainWindow"
    xmlns="http://schemas.microsoft.com/winfx/2006/xaml/presentation"
    xmlns:x="http://schemas.microsoft.com/winfx/2006/xaml"
    xmlns:c="clr-namespace:GCTwitterSearch.Converters"
    Title="Twitter Search with GrapeCity Component" Height="600" Width="515" xmlns:im="http://schemas.grapecity.com/windows/2010/inputman" xmlns:c1="http://schemas.componentone.com/winfx/2006/xaml" DataContext="{Binding}" ContentTemplate="{Binding}">

    <Window.Resources>
        <c:DateConverter x:Key="DateConverter" />
    </Window.Resources>

    <Grid>
        <Grid.RowDefinitions>
            <RowDefinition Height="Auto" />
            <RowDefinition Height="*" />
        </Grid.RowDefinitions>
        <StackPanel x:Name="ContentPanel" Grid.Row="0" Orientation="Horizontal">
            <im:GcTextBox x:Name="Keyword_TextBox" Width="370" Margin="10,0,10,0" WatermarkDisplayNull="検索キーワードを入力して下さい" WatermarkNull="検索キーワードを入力して下さい" WatermarkDisplayNullForeground="#7FFF0000" WatermarkNullForeground="#7F000000" />
            <Button Content="検索" Click="Search_Click" Width="90" />
        </StackPanel>
        <c1:C1FlexGrid x:Name="Result_ListBox" Grid.Row="1" IsReadOnly="True" AutoGenerateColumns="False">
            <c1:C1FlexGrid.Columns>
                <c1:Column Width="64">
                    <c1:Column.CellTemplate>
                        <DataTemplate>
                            <Image Source="{Binding profile_image_url}" HorizontalAlignment="Left" 
                                   Height="64" Width="64"
                                   VerticalAlignment="Top" />
                        </DataTemplate>
                    </c1:Column.CellTemplate>
                </c1:Column>
                <c1:Column Binding="{Binding created_at, Converter={StaticResource DateConverter}}" Header="Time"  Width="Auto"/>
                <c1:Column Binding="{Binding from_user}" Header="From" Foreground="Blue" />
                <c1:Column Binding="{Binding text}" Header="Text" Width="386" TextWrapping="True" />
            </c1:C1FlexGrid.Columns>
        </c1:C1FlexGrid>
    </Grid>
</Window>

 GcTextBoxでは「WatermarkDisplayNull」プロパティで値が未入力の時に表示する文字列、「WatermarkNull」プロパティで値が未入力で入力フォーカスがある時に表示する文字列を指定できます。さらに「WatermarkDisplayNullForeground」プロパティと「WatermarkNullForeground」プロパティを使ってそれぞれの状態のウォータマークの文字色も指定できるので、より的確なイメージを利用者に提供できます。

規定のウォータマークの文字色
プロパティの設定で文字色を変更

 また、C1FlexGridではテンプレートを使わずプロパティとしてデザインを記述しています。そのためデザイン画面でもXAMLで定義したデザインが確認可能です。

FlexGridを使った場合のデザイン画面例
FlexGridを使った場合のデザイン画面例

 Converterも「Binding="{Binding created_at, Converter={StaticResource DateConverter}}"」のようにバインディングの中に記述すれば問題なく利用できます。

ロジックの記述

 このサンプルのコードは、WPF標準コントロールを使った時とほぼ同一です。相違点は行の高さを自動設定するメソッドの呼び出しを追加している点です。

リスト7 グレープシティコンポーネントのXAML定義例
(中略)
    Me.Result_ListBox.ItemsSource = jsonDataValue.results
    Me.Result_ListBox.UpdateLayout()
    Me.Result_ListBox.AutoSizeRows(0, Me.Result_ListBox.Rows.Count - 1, 0)
End Using

 また、ロジックは全く追加していませんが、タイトルをクリックすることによりソート機能も実装しています。この機能はFlexGridによる機能拡張部分となります。このような拡張機能により、下図のように行の背景色(水色/白)を1行ごとに変更することなどもでき、より見やすく表示することが可能です。

FlexGridを使ったソート例
FlexGridを使ったソート例

次のページ
複数行表示サンプル(CZ1112TwitterSearch)

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この記事の著者

初音玲(ハツネアキラ)

 国内SIerのSEでパッケージ製品開発を主に行っており、最近は、空間認識や音声認識などを応用した製品を手掛けています。 個人的には、仕事の内容をさらに拡張したHoloLensなどのMRを中心に活動しています。 Microsoft MVP for Windows Development ブログ:http://hatsune.hatenablog.jp/

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://codezine.jp/article/detail/6316 2011/12/26 14:00

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