はじめに
マイクロソフト社からWindows 7の後継OSとして「Windows 8」が発売されました。まだ使ったことがない人はもちろん、使ったことがある人でも「スタートメニューはどこ?」「どうやって終了すればいいの」といったように、操作に慣れない人も多いかと思います。
このWindows 8には「Windowsストアアプリ」という新しいタイプのアプリケーションが登場しています。このWindowsストアアプリは、パソコンだけでなくタブレットや携帯電話などの端末からも便利に利用することができるよう、さまざまに工夫されています。
これまでアプリ開発といえば、専門的な知識をもった技術者しか行えないというイメージが強かったのですが、Windowsストアアプリは、簡単な操作と分かりやすいプログラム言語を使って、短時間で本格的なアプリを作ることが可能です。
本記事では、まずこの「Windowsストアアプリ」の概要について紹介します。さらに、次回以降の記事では、実際にサンプルアプリを作りながら、Windowsストアアプリを作成する手順を解説します。
対象読者
本記事は、次の方を対象にしています。
- アプリケーション開発がはじめての人
- HTML/CSSでWebサイトを作ったことがある人
Windows 8ってどんなもの?
Windowsストアアプリを開発する前に、少しWindows 8について理解しておきましょう。Windows 8(ウィンドウズ エイト)は、マイクロソフト社が開発したパソコンおよびタブレット端末用OS(オペレーティングシステム)です。2012年10月26日に発売されたWindows 8は、現在では多くのパソコンやタブレットに搭載されています。
Windows 8の主な特徴は次のとおりです。
スタートメニューがなくなった!?
Windows 7と大きく違うところは、Windows 8の見た目(ユーザインターフェース)です。
Windows 8にログインすると、まずこの「スタート画面」が表示されます。ここには「タイル」と呼ばれるカラフルなアイコンが表示されます。
このタイルをクリックすると、アプリケーションが起動します。タイルの配置や大きさは変更することができます。Windows 8の操作画面は、パソコンを使ってマウスで操作するときも、タブレットを使ってタッチパネルで操作するときと、同じような操作で使用できるように工夫されています。もちろん、Windows 7で慣れ親しんだ従来のデスクトップ表示で使用することもできます。
また、Windows 8にはアプリケーションを開かなくても、このタイルから情報を見ることができる機能「ライブタイル」があります。例えば、メールアプリだと新着メールの件数が表示されたり、ニュースアプリだと最新ニュースのヘッドラインが自動的に表示されたりします。