全天球撮影で知っておくべき特性
今回は、全天球撮影と災害コミュニケーションへの応用について、前回ご紹介したRICOH THETAとMicrosoft Photosynthによる検証結果をご紹介いたします。

まずは全天球撮影の特性を理解するために、RICOH THETAと伸縮棒を用いて「全天球撮影の高度による情報量の変化」について検証を行いました(図1)。

RICOH THETAが取付られた伸縮棒を使い、数メートル単位で複数回の全天球撮影を行った結果を比較しています(図2)。いかがでしょうか? 一見しても、あまり大きな差は見られないように感じられます。
つづいて、これらデータをTiny Plnanet Photosを使ってラビットホール化してみました(図3)。
いかがでしょうか? 高度や樹木との距離によって、表現される空間情報に変化が見られることが、ご確認いただけるかと思います。全天周・全天球撮影を行って空間情報をデータとして保存する場合には、これらの特性があることをあらかじめ理解した上でデータ収集にあたる必要があるのです。