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【デブサミ2014】セッションレポート (AD)

【デブサミ2014】13-D-2 レポート
待ったなし! HTML5がSIer・エンタープライズ開発者にこそ必要な理由

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 新世代のWeb標準技術「HTML5」が注目されている。その背景と、HTML5がWebやサーバーのエンジニアに与えるインパクト、そこで求められるスキルとマインドとはどのようなものか。また、新資格「HTML5プロフェッショナル認定試験」の概要と狙い、期待される効果は何か。本セッションでは、3人のスピーカーが順に登壇し、それぞれの領域から読み解いてみせた。

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登壇者
特定非営利活動法人LPI-Japan
(エルピーアイジャパン)
成井 弦氏
(理事長)
株式会社クリーク・アンド・リバー社 田川 浩充氏
(デジタルコンテンツ・グループ)
NTTコムウェア株式会社 川田 寛氏
(技術SE部)

HTML5が創り出す新たな世界を資格から支援

 最初に登壇した成井 弦氏が理事長を務めるLPI-Japan(LPIの本部は在カナダ)は、ITプロフェッショナルの技術力や知識を認定する資格制度の運営を通じて、日本におけるITエンジニアの育成、さらにはOSS、Linux、Webビジネスの促進に寄与する活動を展開するNPO法人である。同団体では2014年1月より、「HTML5プロフェッショナル認定試験」をスタート。現在受験できるのはレベル1で、レベル2は2014年の9月頃に開始予定となっている。

  • レベル1:マルチデバイスに対応した静的コンテンツをHTML5を使ってデザイン・作成できる
  • レベル2:システム関連連携や最新のマルチメディア技術に対応したWebアプリケーションや動的Webコンテンツの開発・設計ができる

 成井氏は、長くシリコングラフィックス社(以下、SGI)に在籍していたという。SGIのハードウェアは、「ジュラシックパーク」や「タイタニック」といったCGを駆使した映画や、「ファイナルファンタジー」などのゲームの制作に使用されるなど、ビジュアルエフェクト分野で数多くのインパクトを与えたことで知られる。自動車や飛行機などの3次元設計や、身体の中を見る3次元のレントゲンの装置の中にも、SGIのビジュアル可視化の技術が入っている。

特定非営利活動法人LPI-Japan 理事長 成井 弦氏
特定非営利活動法人LPI-Japan 理事長 成井 弦氏

 SGIにおける経験から、成井氏は「可視化、ビジュアライゼーションの世界は様々なところに影響を与え、その技術は限りなく進歩する」と確信。その中で、HTML5は可視化の言語でもあり、テクノロジーだと考えて良いと見ている。

 可視化の世界は一種独特で、「見えないものを何とかして見たい」という人間の欲望に密着している。しかもその欲望には際限が無く、そのため技術革新がどんどん進む。加えて、成井氏は「クリエイティブとITの融合が、それぞれの分野において圧倒的な優位性を生む」と語る。米アップルの故スティーブ・ジョブス氏と、米国映画の興行収入で世界歴代1位の映画「アバター」と2位の映画「タイタニック」を監督したジェームズ・キャメロン氏は、まさにそれを体現した人物といえよう。

 また、感性、文化に依存するクリエイティブの世界では、仕事が簡単には海外に流れていかない。代価は「1人月いくら」ではなくバリュープライシングであり、さらに年齢制限がなくなるという世界でもある。HTML5はそれを実現するものだと、成井氏はいう。

 ただし、HTML5が作る世界はクライアントとサーバーの両方を包含しているため、デベロッパーにはサーバーの知識も求められる。HTML5の時代に求められる人材像というのは、Webプログラミング、Webデザイン、サーバーの各エリアでの高いスキルを保持しつつ、それぞれの領域をクロスオーバーする広範囲な知識をもつ人だ。成井氏は「それを究めていけば、仕事の面で素晴らしいキャリアを積むことができる」と、無限の可能性を秘めたこの分野に取り組むデベロッパーへエールを送った。

HTML5時代に求められる人材像
HTML5時代に求められる人材像

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フロントエンドエンジニアに対する企業のスキルニーズとは

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