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【Adobe MAX 2014】セッションレポート

【Adobe MAX 2014】Photoshopの多彩な機能をモバイルアプリに無償で組込み可能にする「Adobe Creative SDK」

Adobe MAX 2014セッションレポート

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 アメリカ・ロサンゼルスで開催中のクリエイティビティ・カンファレンス「Adobe MAX 2014」では、期間中、数百のセッションが行われていて、世界中から集まったクリエーターが最新情報やノウハウを得ようと早朝から参加しています。今回はその中から、Creative Cloudのさまざまな機能を、自分が開発するモバイルアプリで使えるようにする開発者向けSDK「Adobe Creative SDK」に関するセッションの模様をお伝えします。

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Adobe Creative SDKとは

 「Adobe Creative SDK」は、Creative Cloudのストレージやサービスに、クラウドを介してアクセスするためのコンポーネント群です。Adobe MAX 2014の開催に合わせて、Creative SDKのiOS向けパブリックベータ版が公開されました。誰でも試してみることができます。

 Creative SDKは無償で利用できます。SDKを利用したアプリをストアなどで公開、販売することに制約はありません。ただし、そのアプリを使うユーザーは、無料のAdobe IDの登録とログインが必要です。

 例えば、自分で作る写真加工アプリにPhotoshopと同等の補正機能を付け、画像ファイルをCreative Cloudのストレージに置くことができます。

デザイン要素の単位で細かく管理し、再利用できるようになった
アドビのクラウドストレージサービス

 Creative Cloudのストレージは、単なるクラウドストレージではありません。10月6日に発表された新しいCreative Cloudでは、色、フォントなどのデザインの要素(アセット)もクラウドで管理できるようになりました。

 例えば、Photoshopのファイル(PSDファイル)は、一見するとただの1枚のデザイン画像ですが、実はその構成要素もクラウドに置かれていて、PSDを構成するアセットや情報に個別にアクセスできるようになりました。

Creative SDKが提供するPhotoshopでおなじみの機能

 現在のSDKでは、Photoshopでおなじみの「コンテンツに応じた塗りつぶし」「手ぶれ補正」「自動垂直補正」「自動トーン補正」がすでにクラウドサービスとして利用できます。

 さらにこれからリリースされるバージョンでは、「自動切り抜き」「自動赤目補正」「画像へのテキスト追加」「画像形式の変換」「マスクの作成」「ノイズ軽減」「レンズ補正」「Photoshopのフィルター」「顔認識」「写真のアニメーション化」「パノラマ写真の合成」「自動グループ化」といったサービスの開発が予定されています。

 Creative SDKからは、このようなサービスの利用に加え、Creative Cloudのアセットやマーケットへのアクセス、アプリからのInk & Slideの使用、公開などもできます。

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この記事の著者

石川 修一(イシカワ シュウイチ)

株式会社ニューロマジック 執行役員早稲田大学大学院 基幹理工学研究科 招聘研究員慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科附属メディアデザイン研究所 リサーチャーデザイン、フロントエンドからクラウドまで、新しいことに興味がありすぎて時間が足りない、Web制作会社の制作部門統括。Adobeインフルエンサー。九州...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://codezine.jp/article/detail/8193 2014/10/15 14:00

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