Torkel Ödegaard氏は、オープンソースの情報表示ダッシュボード&グラフ作成ツール「Grafana 2.0」の現状や、今後の予定についての解説を、公式ブログの2月10日(現地時間)付の記事として投稿した。
「Grafana 2.0」の開発にあたっては、警告表示やパネルのPNGレンダリング、ユーザー管理/認証のサポートに関する作業を行うとともに、従来から多くのユーザーを悩ませてきたセットアップを、より簡易にする努力が行われている。
現段階では、「Grafana 2.0」はGitHub上のレポジトリにおいて「開発」ブランチに位置づけられており、公式なバイナリパッケージは作成しておらず、ドキュメントも整備されていない。バイナリパッケージやドキュメントは、ベータ版に到達した時点での作成を予定する。また、現段階での機能を試せるプレビュービルド版を試せるサーバも用意している。
バックエンドはGo言語で書かれており、sqlite3データベースが標準で組み込まれているため、Elasticsearchには依存しない。ダッシュボードストレージにInfluxDBまたはElasticsearchを使用している場合は、既存のダッシュボードをインポートできる。また、パネルのPNGイメージでのレンダリングにも対応する。
SaaSとしての使用や、大規模な使用を想定した、Google Analyticsのようなユーザー/アカウントモデルを実装しており、よりシンプルに使用可能なシングルアカウントモードも用意する。なお、現段階ではメールアドレス/パスワードによる認証や、GitHub、Google OAuth認証が実装済みだが、ロードマップに記載されているLDAP認証はまだ実装していない。
このほか、操作性や視認性の向上を目指したさまざまなUIを試すとともに、現時点では開発が停止しているスタンドアローンモードの開発再開も、ユーザーからのフィードバックなどを参考に検討する。
【関連リンク】
・Grafana(英語)
・Grafana 2.0 Alpha & Preview(Grafana Blog)
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