はじめに
"DevOps"(「Development:開発」と「Operation:運用」の合成語であり、開発担当者と運用担当者が連携して協力する手法)という言葉は皆さんも最近よく聞くフレーズかと思いますが、言葉だけが先行してしまい「バズワード」化する一方で、「ではその"DevOps"の定義とは何ぞや?」と聞かれると回答に窮してしまい、割とあいまいな回答しか返せない……。そんな方々も実は多いのではないでしょうか。
そのようなDevOpsについて「本物のDevOpsを体験できる」と銘打って行われたイベントが2015年9月5日と6日の2日間に渡り、マイクロソフト株式会社 品川グランドセントラルタワーで開催されました。
イベントは座学とハッカソンの2部で構成され、DevOpsに関する説明、プロセスに関するデモを踏まえた上で、参加者どうしでチームを組んでハッカソンを実施。最後にチームごとの発表を行うという流れで行われました。
DevOpsのスキルを身に付けるためには、座学のみでは習得までの時間も掛かり、ビジネスやプロセスを飛ばしてツールだけを実践しても、やはりバランスを欠いてしまいます。"ハッカソン"の形式でイベントを実践することで、上から下まであらゆるプロセスを経験でき、非常に濃密な体験を提供できるという考えもあって、この開催形態にしたようです。
参加募集はイベント開催の3週間ほど前でしたが、内容の濃密さと講師陣の豪華さも相まって、約30名の定員が短時間で埋まってしまう形に。このことからも、本イベントの注目度の高さが伺えます。
当稿では初日の座学に関する部分を、そして次回分では初日および2日目に渡って行われたハッカソンおよびハッカソンの発表内容までの部分をそれぞれレポートしていきたいと思います。
イベント開始
記念すべき1回目の開催となる今回のハッカソンは、講師に米国マイクロソフト コーポレーションのシニアテクニカルエバンジェリストであり、DevOpsテクニカルワーキンググループのリードも務めるDavid Tesar氏を特別に招く形で行われました。イベントの司会進行を務めたマイクロソフト コーポレーション/シニア テクニカル エバンジェリスト DevOpsの牛尾 剛氏はDavidの"外見"について言及しながら、「Davidは見てのとおり、めっちゃ"イケメン"です。Microsoftでは"クラウディア"さんが有名ですが、今後はそれだけでなく"DevOpsプリンス"みたいなキャラを作って行ったりなんかもしたいなと思っています。(David氏の)デモやファシリテートぶりについても個人的に楽しみにしてたりします。皆さんもぜひ、Hackを楽しんで、オートメート(自動化)を楽しんでいってください!」と参加者に呼び掛ける形でイベントが始まりました。
また、今回は講師だけでなく、ファシリテーター・サポーターも超豪華。前述の牛尾氏に加え、日本マイクロソフト株式会社/シニア テクノロジー・エバンジェリストの寺田 佳央氏、増渕 大輔氏、Microsoft France, Global lead for DX DevOps Working GroupのDamien Caro氏、Microsoft Japan Technical Evangelism, Developer Experience & Evangelism Directorの Drew Robbins氏といった面々がイベントを円滑に進めるために脇を固める形となりました。