Dockerは、2月5日、Docker Desktop 4.38でビルド自動化ツールの「Docker Bake」が一般提供されたことを発表した。
Docker Bakeは、Dockerのビルドを簡素化および高速化するオーケストレーションツール。
Dockerビルドコマンドはしばしば他のオプションや引数と組み合わせられ、複雑なプロセスになりがちである。
そこでDocker Bakeでは、複雑なビルド設定を単一の簡単なコマンドに抽象化。開発者は、BakeをComposeファイルに直接統合することで、マルチサービスビルドを簡素化することができる。
また、ビルドステージとデプロイメント環境を宣言型ファイルで定義できるため、複雑なビルドの管理が容易になる。さらに、BuildKitの並列化機能と最適化機能を活用し、ビルドの時間を短縮できる。
Docker Bakeは数年にわたり、実験的な機能として提供されてきた。今回の一般提供開始により、実稼働環境での使用が可能になり、いくつかの機能強化がなされた。
例えば、複数のターゲットが同じビルドコンテキストを共有する場合に、冗長なファイル転送を排除することで、ビルドパイプラインを高速化する「Deduplicated Context Transfers」や、さまざまなターゲット間で再利用できる属性セットを定義し、構成管理を簡素化する「Composable Attributes」などの機能が追加されている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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