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FileMaker Pro 実践チュートリアル(AD)

FileMaker Pro によるWebデータベース構築 (2) : インスタントWeb公開

第8回 FileMakerの使いやすさを体現したインスタントWeb公開

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この連載では、システム開発において採用が増えつつある「FileMaker」というデータベースソフトウェアについて、最前線で活躍するエンジニアがリレー形式でその魅力を紹介します。第8回は、FileMakerらしい使いやすさをWebで体現した「インスタントWeb公開」について解説します。

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はじめに

 本連載では、全12回のリレー形式で「FileMaker Pro」というデータベースソフトウェアを紹介していきます。前回は、FileMakerが対応しているWeb公開の種類や仕組み、それぞれのメリット・デメリットを紹介しました。今回も引き続き、(株)エミックの松尾が、FileMakerらしい使いやすさを体現した「インスタントWeb公開」について解説します。

インスタントWeb公開の概要

 前回も紹介しましたが、インスタントWeb公開は、FileMaker Proで定義したレイアウトをほぼそのままにWebブラウザから利用できる画期的な機能です。仕様上の制限はあるものの、HTMLやプログラミングに関する知識がなくても、データベースと連動したWebアプリケーションを構築することができます。FileMaker Proの使いやすさを体現した、非常に面白い機能と言えます。

 以下、FileMaker Pro 9を使用する前提で解説を進めていきますが、一部のメニュー項目の場所やスクリプト管理関連の機能が変更されていること、旧バージョンにはクイックスタート画面がないことを除けば、バージョン7、8および8.5でも通用する内容になっています。

インスタントWeb公開はFileMaker Proでも利用可

 FileMakerのインスタントWeb公開は、サーバー製品の上位バージョンであるFileMaker Server Advancedだけでなく、FileMaker ProもしくはFileMaker Pro Advancedでもその機能を利用することができます。これにより、FileMaker Proを使って手元で開発や検証を行い、実際の運用はFileMaker Server Advancedで行う、というスタイルをとることも可能です。FileMaker ProとFileMaker Server Advancedでは、設定方法やデータベースファイルの置き場所など異なる部分もありますが、インスタントWeb公開の機能自体は変わりありません。まずは、FileMaker Proを使用してデータベースを公開する手順を確認し、最初の一歩として文字列「Hello, world!」を出力させてみましょう。

FileMaker Proでデータベースを作成

 FileMaker Proを起動すると、「FileMaker クイックスタート画面」(図1)が表示されます。新規にデータベースを作成するには、FileMaker クイックスタート画面において[データベースの作成]をクリックした後、[空のデータベースの作成]を選択して[OK]ボタンをクリックします。クイックスタート画面が表示されない場合には、[ファイル]メニューの[新規データベース]を選びます。

図1 FileMaker クイックスタート画面
図1 FileMaker クイックスタート画面

 次に、作成するファイルの名前を入力し、[保存]ボタンをクリックします(ここでは「HelloWorld.fp7」というファイル名にします)。

図2 ファイル保存ダイアログボックス
図2 ファイル保存ダイアログボックス

 データベースが作成されると、[「(ファイル名)」のデータベースの管理]ダイアログボックスが表示されますが(図3)、今回はフィールドを作成せずにそのまま[OK]ボタンを押します。

図3 [データベースの管理]ダイアログボックス
図3 [データベースの管理]ダイアログボックス

 続いて[表示]メニューの[レイアウトモード]を選ぶと、ブラウズモードのインターフェイスを編集できるレイアウトモードに切り替わります。「Hello, world!」を出力させるために、画面左のツールパネルでテキストツール(図4)をクリックして選択した後、レイアウト上の任意の場所をクリックすると、文字を入力できるようになります。

図4 テキストツールでレイアウト上にテキストを追加できる
図4 テキストツールでレイアウト上にテキストを追加できる

 「Hello, world!」と入力して、[表示]メニューの[ブラウズモード]を選択すると、レイアウトの変更を確認するダイアログボックスが表示されます(図5)。そこで[保存]ボタンをクリックすると、編集したレイアウトの変更が反映されます。

図5 レイアウト変更を確認するダイアログボックス
図5 レイアウト変更を確認するダイアログボックス

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この記事の著者

松尾 篤(マツオ アツシ)

2000年に株式会社エミックに入社。2007年より同社代表取締役。FileMakerとオープンソースソフトウェアのインテグレーションを得意とし、FileMakerによるWeb公開に関連する内容を取り扱ったブログを日々更新中。FileMaker 8 認定デベロッパ。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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