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知っておきたいエンジニア豆知識

PHPとは?強みや特徴、HTML・JavaScriptとの比較、素早く習得できる学び方を解説


 プログラミング言語「PHP」について、初心者でもわかるように解説する記事です。PHPの特徴やHTML、JavaScript、Python、Java、Rubyなど他言語との違いについての比較、歴史や基本文法、効率的な学習法、アップデートの最新情報をまとめました。Web開発にこれから携わる人の入門ガイドや、基本事項の復習としても活用可能です。

PHPとは何か?

 Web開発の世界に初めて足を踏み入れた方や、プログラミング学習を始めようとしている方が、まず最初に名前を聞くであろう言語の一つが「PHP」です。

 PHPは、今日のインターネットを支える数多くのWebサイトやWebアプリケーションの裏側で動いている、非常に人気の高いプログラミング言語です。具体的には、ユーザーの目には直接見えないサーバー上で動作し、Webページの内容を動的に生成する「サーバーサイドスクリプト言語」に分類されます。

 たとえば、ショッピングサイトでログインすると自分の名前が表示されたり、ブログにコメントを書き込むとそれがページに反映されたりするのは、PHPのようなサーバーサイド言語が働いているおかげです。PHPは、Web開発の根幹をなすプログラミング言語といっても過言ではないでしょう。

PHPのプログラミング言語としての特徴・仕組み

 PHPがこれほどまでに世界中のWeb開発の現場で広く採用され、長年にわたり支持され続けているのには、複数の理由があります。特に、Web開発を迅速かつ効率的に進める上でのメリットが大きいのがPHPの特徴です。プログラミング初学者から見て「学びやすい」と感じられるような三つの特徴について、ここでは詳しく解説します。これらを読んで、PHPへの理解を深めていきましょう。

Webサイト開発に特化した言語

 PHPは、開発者ラスマス・ラードフ氏が1994年に自身のホームページのアクセス履歴を管理するためにC言語で作成したCGIプログラム「Personal Home Page Tools(PHP Tools)」を起源とするプログラミング言語です。この背景からもわかるように、PHPはWebサイト開発のために作られた言語であり、PHPにはWebページやWebアプリケーションを開発する上で求められる機能が数多く標準搭載されています。

 Webサイト開発に適した言語として、最も象徴的なPHPの特徴は、HTMLコード内に<?php ... ?>というタグを使ってプログラムを直接埋め込めることです。これにより、静的なHTML文書の中に「ようこそ、〇〇さん」といったユーザーごとに異なる動的な表示を追加する、といった開発が可能となっています。

 また、PHPにはユーザーがフォームから送信したデータを簡単に受け取れる仕組みや、MySQLなどのデータベースと連携するための命令も豊富に用意されていることから、開発者は複雑な準備なしにWebアプリケーションの根幹となる機能を実装できます。こうした「Web開発に強くフォーカスされた言語である」という特徴こそが、WordPressをはじめとする世界中のCMS(コンテンツ管理システム)でPHPが採用され、圧倒的なシェア率を誇る最大の理由なのです。

コンパイルが不要な言語

 プログラミング言語は、人間が書いたコード(ソースコード)をコンピュータが実行できる形式に変換する方法によって、大きく次の二種類に分類されます。

コンパイラ言語

実行前にすべてのコードを機械語に一括翻訳する

プログラミング言語。

JavaやC++などがこれに当てはまる

インタプリタ言語

コードを一行ずつ解釈しながら実行していくプログラミング言語。

PHPはインタプリタ言語に該当する

 PHPはインタプリタ言語であるため、事前のコンパイル作業を必要としません。この特徴がもたらす最大のメリットは、開発サイクルの速さです。たとえば、コンパイラ言語ではプログラマーがほんの少しコードを修正しただけでも、再度コンパイルを行うための待ち時間が発生しますが、PHPであればファイルを保存してブラウザを更新するだけですぐに変更結果を確認できます。

 この手軽な「試行錯誤」のしやすさは、特にプログラミング学習中の初心者にとって大きな利点として働きます。なぜなら、小さな成功体験を積み重ねやすく、挫折しにくいからです。

 なお、PHPはかつて実行速度の面でコンパイラ言語に劣るとされていましたが、後述するPHP 7以降のバージョンアップでその性能は劇的に向上し、現在では多くの場面で十分な速度を発揮しています。

少ない記述でプログラムが実行できる言語

 PHPがプログラミング初心者にとって学びやすい言語だといわれる理由は、文法のシンプルさと柔軟性にもあります。PHPは、変数のデータ型を事前に厳密に宣言する必要がない「動的型付け」という仕組みを採用しています。たとえば、ある変数に最初は数値を入れ、後から文字列を入れるといったことが許容されるため、学習の初期段階で厳格な型のルールに縛られることなく、直感的にコーディングを進められます。

 また、同じ処理を実現するために必要なコードの量が、他のプログラミング言語に比べて少なく済む傾向がある点も特徴です。この柔軟性は、大規模開発においては予期せぬバグの原因となる可能性もあるため注意が必要ですが、学習目的や最初のステップとして小規模なWebサイトのプログラムを書くにあたっては、「まず動かしてみる」という体験を容易にしてくれます。

 細かなお作法を気にせずにプログラムを書き始められる手軽さは、PHPが多くのWeb開発者の入門言語として、そして迅速なプロトタイピングのツールとして選ばれ続ける理由だといえます。

「プログラムって何だろう?」から学びたい方はこちらの記事もお読みください

PHPでできること・主な用途

 Web開発に特化したPHPは、その汎用性と使いやすさから、私たちが日常的に利用する多種多様なWebサービスやシステムの構築に活用されています。PHPが実際にどのような場面で活躍しているのか、習得すると具体的にどんなものを自分の手で作り出せるのか、代表的な例をいくつか紹介しますので、初学者の学習目標設定やモチベーション維持にご活用ください。

Webサイト・Webアプリ・業務システムの作成

 PHPが最も得意とする分野は、データベースと連携して動作する動的なWebサイトやWebアプリケーション、業務システムの開発です。たとえば、飲食店の予約サイト、美容室の顧客管理システム(CRM)、企業の経費精算システムなど、ビジネスの現場で必要とされる様々なシステムを構築できます。

 PHPには、MySQLなどデータベースを簡単に操作するための関数が標準で備わっているため、データの登録・検索・更新・削除といった基本的な処理が効率良く実装可能です。

 これにより、ユーザーがWebフォームに入力した予約日時や顧客情報をPHPが受け取ってデータベースに保存したり、データベースから特定の情報を検索してWebページに表示したりといった動的な表現ができます。単に情報を一方的に表示するだけの静的なものではない、対話を通じて機能する付加価値の高いWebサイト・Webアプリケーション・業務システムがPHPを使えば構築可能です。

ユーザーフォームの作成

 Webサイト・Webアプリ・業務システムの作成とも類似しますが、お問い合わせフォームや資料請求フォームなど、ユーザー・顧客からの意見やアクションを募る機能の実装にもPHPは最適です。PHPでプログラムを組めば、次のような処理を自動で実行してくれます。

  1. ユーザーが情報入力し、送信ボタンを押す
  2. サーバーに自動でデータ送信
  3. サーバー側のPHPプログラムが該当データを受信
  4. メールアドレスの形式が正しいかなど、入力内容をチェック
  5. 問題がなければ受付内容のデータベース保存、サイト管理者への通知メール送信
  6. ユーザーに対して「お問い合わせありがとうございました」と確認画面を表示(もしくは確認メールを送信)

 BtoC向けビジネスでこれらを1件ずつ処理していたらキリがありませんが、PHPでフォームを実装すれば手作業の手間を省き、24時間365日稼働する窓口を設けられます。

ECサイトの構築

 オンラインで商品販売をするECサイトの構築も、PHPが広く利用される分野です。

 ECサイトには、商品の検索機能、ショッピングカート機能、会員登録・ログイン機能、クレジットカードなどを使った決済処理、そして管理者向けの受注・在庫管理機能など、非常に多くの動的な機能が求められます。PHPであれば、こうした複雑な機能も開発・カスタマイズが可能です。実際、ECサイト構築パッケージ「EC-CUBE」や、世界的にも有名なECプラットフォーム「Magento」もPHPで開発されています。

SNS・ブログの作成

 Facebook、X(旧Twitter)のようなSNSや、個人・企業の情報発信ツールとして定着しているブログも、PHPで作成できます。実際にFacebookは、初期開発においてPHPが中心的な役割を担っていました。

 アカウント登録、文章・画像の投稿、他のユーザー投稿に「いいね」やコメントをつけるといったSNSの基本機能はすべて、PHPとデータベースの連携によって実現されています。ユーザーのアクションをPHPが受け取ってデータベースに記録し、データを基に各ユーザーのタイムラインを動的に生成しているのです。

 ブログも、記事の投稿・編集・削除、カテゴリー分類、コメント機能など、ユーザーのアクションを動的に返す仕組みであることを踏まえると、PHPが得意とする理由が見えてくるでしょう。後述するWordPressのように、管理画面からコンテンツを操作する仕組み構築は、PHPの得意分野です。

WordPressなどCMSでの活用

 CMS(コンテンツ管理システム)の分野、特にWordPressの存在は、PHPの重要性を語る上で絶対に外せないポイントです。CMSとは、HTMLやCSSといった専門知識がなくても、管理画面からテキストや画像を入力するだけでWebページを更新できる仕組みを指します。世界中で広く利用され、圧倒的なシェアを誇るCMSとして知られるWordPressは、PHPでシステム構築されています。

 PHPを学習すれば、既存のテーマ(デザインテンプレート)を改造したり、独自の機能を追加する「プラグイン」を自作したりといったように、標準機能だけでは実現できない要望に応える力が身につきます。WordPressを自由かつより深くカスタマイズできるようになるため、既にCMSを使用する企業に所属する方が、機能向上のためにPHPを学ぶケースも見受けられます。

PHPと他のプログラミング言語との違い

 プログラミングの世界、特にWeb開発の分野には、PHP以外にも様々な言語が存在します。複数の言語がそれぞれの役割分担をしながら、一つのサービスを成り立たせているケースも多いため、どのプログラミング言語を学ぶべきか、PHPを学んで本当に役に立つのか気になる方もいるでしょう。

 ここでは、Web開発の現場で頻繁に登場するHTML、JavaScript、Python、Java、Rubyを例にとり、設計思想やそれぞれの得意分野など、PHPとの違いを比較・解説します。

PHPとHTMLの違い

 PHPとHTMLは、そもそも次のような根本的な違いが存在します。

PHP プログラミング言語
HTML マークアップ言語

 この違いは、両者の役割がまったく異なることを意味します。わかりやすくいえば、「HTMLがページの骨組みを作り、PHPがその中身を状況に応じて動的に作り出す」といった具合です。補完関係にあると考えると、理解がしやすいでしょう。

 HTMLの仕事は、Webページの「構造」と「内容」を定義することです。たとえば、HTMLでは「テキスト」「段落」「画像」など文書の骨格を組み立てるための定義づけや指示を与えることはできますが、計算をしたり、条件によって表示内容を変えたりといった動的な処理は一切できません。

 しかし、PHPを使えばサーバー上で計算、条件分岐、繰り返しなどといった論理的な処理が実行できます。そして、その処理結果に基づいて、表示すべきHTMLコードを動的に生成することも可能です。

PHPとJavaScriptの違い

 PHPとJavaScriptは、どちらもWeb開発で活躍する人気のプログラミング言語ですが、その主な実行場所が異なります。

PHP サーバーサイド(Webサーバー上)で実行
JavaScript クライアントサイド(ユーザーのWebブラウザ上)で実行

 サーバーで仕事をするPHPは、データベースから情報を取得したり、ユーザー認証を行ったりした上で、最終的な結果(HTML)をブラウザに送り届けます。

 一方、ブラウザに届けられた後で仕事をするJavaScriptは、ボタンをクリックした時にアニメーションを表示したり、入力フォームの内容をリアルタイムでチェックしてエラーメッセージを出したりといったように、該当するページにインタラクティブな「動き」を加える役割を担います。PHPがバックエンドから体験を快適にする言語で、JavaScriptはユーザー体験を向上させるための演出が得意な言語だと覚えておくと良いでしょう。

JavaScriptについてより詳しく解説している記事を読む

PHPとPythonの違い

 PHPとPythonは、どちらもサーバーサイドで人気のあるインタプリタ言語ですが、その得意分野と設計思想に違いがあります

 PHPはここまでお伝えしたように、Web開発に特化して発展してきた言語で、Webアプリケーションを素早く作るための機能が豊富に揃っています。

 一方、Pythonは汎用性が最大の強みです。DjangoやFlaskといったフレームワークを使用することでWeb開発も可能ですが、それ以上にAI・機械学習、データサイエンス、統計分析、業務自動化といった幅広い分野で近年圧倒的な存在感を示しています。文法のシンプルさ、可読性の高さによって、初心者から専門的な科学者まで幅広い層に支持されている点も特徴です。

 初心者だと「どちらを選ぶか?」が悩みどころかもしれませんが、すべては目的次第です。「WordPressのカスタマイズをしたい」「とにかく早くWebサービスを作ってみたい」という願望があるならPHP、「Web開発だけでなく、AIやデータ分析にも興味がある」という場合はPythonが有力な選択肢となります。

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PHPとJavaの違い

 PHPとJavaは、いずれもサーバーサイド開発で広く使われますが、言語の型に大きな違いがあります。

PHP 動的型付け言語
Java 静的型付け言語

 Javaは、プログラムを実行する前にコンパイルという作業が必要で、変数の型などを厳密に定義する必要があります。この特性から、Javaは非常に堅牢で信頼性が高く、金融機関の基幹システムや大規模なエンタープライズシステムなど、ミッションクリティカルな分野で絶大な信頼を得ています。実行速度も一般的に高速です。

 一方、PHPはコンパイル不要で開発サイクルが速く、柔軟な記述が許されるため、スピード感が重視されるWebサービスやスタートアップで好まれます。得意分野によって棲み分けがなされることが多いため、自分が従事したい開発の種類や仕事によって選ぶと良いでしょう。

PHPとRubyの違い

 PHPとRubyは、いずれも動的型付け言語で、Web開発のサーバーサイドでよく使われます。RubyにはRuby on Rails、PHPにはLaravelといったように、いずれも開発効率を高めるWebアプリケーションフレームワークが存在します。

 そんな両者の違いは、コミュニティと市場にあるといえるでしょう。PHPはWordPressを筆頭に多くのWebサイトの裏側で利用されており、レンタルサーバーでの導入も容易です。フリーランスでも案件数が多く、情報も探しやすいという強みがあります。

 一方、Ruby(Ruby on Rails)は革新的なWebサービスを開発したいスタートアップ企業などを中心に根強い人気を誇っています。こちらも「自分がプログラミング言語を習得して何をしたいか」を軸に選ぶのが良いでしょう。

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PHPと他のプログラミング言語の違いまとめ

言語名 主な実行場所 分類 得意なこと・特徴
PHP サーバーサイド

プログラミング言語

(インタプリタ)

  • Web特化
  • WordPress
  • 動的ページ生成
  • 高速な開発サイクル
HTML クライアントサイド マークアップ言語
  • Webページの構造定義(静的)
JavaScript クライアントサイド

プログラミング言語

(インタプリタ)

  • Webページに動きをつける
  • UI/UX向上
Python サーバーサイド

プログラミング言語

(インタプリタ)

  • 汎用性(Web、AI、データ分析)
  • 読みやすい文法
Java サーバーサイド

プログラミング言語

(コンパイラ)

  • 大規模・エンタープライズ開発
  • 堅牢性
  • 高速
Ruby サーバーサイド

プログラミング言語

(インタプリタ)

  • Web開発(Ruby on Rails)
  • 開発の楽しさ
  • 生産性

PHPは時代遅れではない? 今も支持される理由と学習のメリット

 PHPは、既に25年以上の長い歴史をもつプログラミング言語です。技術の進化が非常に速く、新しい言語やフレームワークが次々と登場するプログラミングの世界にいると、「もう古い言語では?」「時代遅れではないか?」といった声を聞くことがあるのも事実です。

 しかし、結論から言えば、PHPは決して時代遅れの言語ではありません。2025年の現在においても、Web開発の最前線で活躍する非常にパワフルで現実的な選択肢です。W3Techsの報告では「サーバーサイド言語を使う73.3%のWebサイトが、PHPを使用している」といわれています。

 こうした背景を踏まえ、ここからはPHPを学習するメリットについて見ていきましょう。きっと長い間幅広く支持される理由が見えてくるはずです。

Web開発での優位性

 PHPは、WordPressの開発に活用されていることからもわかるように、Web制作・開発において優位性のある言語で、世界規模で常に高い需要があります。

 企業に所属するにしても、フリーランスで活動するにしても、WordPressが関係する案件は多数存在するため、PHPのスキルはこの巨大な市場で活躍できる道を開いてくれるでしょう。先人たちが築いてきたWeb開発の膨大な既存資産を扱えるのは、歴史の浅い言語にはない非常に大きな強みだといえます。

多くのフレームワークとツールが存在する

 長い歴史があるPHPには、既に世界中の開発者に支持されている優れたフレームワークが数多く存在します。その代表格が、モダンで開発者から非常に高い評価を有するLaravel、大規模開発にも耐えうる堅牢なSymfony、そして日本でも古くから人気があるCakePHPです。

 現代のWeb開発では、ゼロからすべてのコードを書くのではなく、こうしたフレームワークを使い、セキュリティが確保された高品質なアプリケーションを迅速に構築するのが常識です。これらは、開発の生産性向上だけでなく、オブジェクト指向やMVCモデルといった現代的な開発手法を学ぶための優れた教材にもなります。

 なお、開発をさらに加速させるには、「Composer」という依存関係管理ツールもおすすめです。これを使うと、世界中の開発者が作成した便利なライブラリ(部品)を自分のプロジェクトに簡単に組み込むことができます。

市場シェア率

 前述の通り、「世界中のWebサイトの7割以上がPHPを利用している(2025年10月時点)」というデータにもあるように、PHPの魅力はその圧倒的な市場シェア率にもあります。インターネット上に存在して、サーバーサイド言語が特定できるWebサイトの4つに3つがPHPで動いているという事実は、PHPが時代遅れの言語ではなく、もはやWebのインフラの一部として機能している言語であると裏づける理由にもなるでしょう。

 この高い市場シェア率は、PHPエンジニアの需要が非常に安定していることも示しています。新規開発だけでなく、既存システムの保守・改修案件も膨大に存在するため、PHPのプログラミングスキルを生かして就ける仕事はたくさんあります。職に困る可能性は、極めて低いといえるでしょう。

コミュニティの活発さ

 世界中に巨大で活発な開発者コミュニティが形成されている点も、25年以上の歴史を持つPHPならではの魅力です。

 PHPについて情報発信する人も多いため、エラー発生時やわからないことがあった際に解決策も見つけやすくなっています。検索すれば、公式ドキュメントはもちろん、日本語で書かれた技術ブログやウェブ記事、勉強会のスライド、Q&Aサイトの回答など、先人たちが残してくれた膨大な知識の蓄積にアクセス可能です。これによって問題解決にかかる時間が短縮できるため、初心者が独学で学習を始める際の挫折のリスクが少なくなります。

 また、カンファレンスやミートアップといった生の学習・情報交換の機会が豊富な点も、高い市場シェア率を誇るPHPならではの特徴です。独りで悩むことなく、助け合いながら学び続けられる環境が整っているのも初学者には心強い点ではないでしょうか。

初心者でも習得しやすい

 「コンパイル不要」「シンプルな文法」「少ない記述量」といった特徴をもつPHPは、多くのプログラミング言語学習で初心者がつまずきやすい厳格な型のルールや複雑な開発環境の構築といったハードルが低く、数あるプログラミング言語の中でもトップクラスに学習しやすい言語です。

 ツールを使えば数クリックで実行環境が構築でき、コードを書けばすぐにブラウザ上で簡単な動作や結果という成功体験を得られるため、学習のモチベーションも維持しやすいといえるでしょう。まず動くものを作り、そこから少しずつ機能を足していく、といった反復練習でスキルアップもしやすいです。

PHPを習得するとどんな仕事に就けるのか

 PHPのスキルは、IT業界、特にWeb開発分野におけるキャリア形成で役立ちます。ここでは、PHPを習得した後に挑戦しやすい代表的なエンジニア系職種や働き方についてご紹介します。

PHPエンジニア(Webエンジニア・サーバーサイドエンジニア・バックエンドエンジニア)

 PHPエンジニアは、PHPを学んだエンジニアの最も王道なキャリアです。Webエンジニア、サーバーサイドエンジニア、バックエンドエンジニアと表現されるケースも多いです。

 PHPエンジニアをはじめとするこれらの職種は、主にWebサイトやWebアプリケーションのユーザーの目には直接触れない「裏側」のシステム構築、つまりサーバーサイド(バックエンド)開発を担当するのが主な業務内容となっています。

 たとえば、新規Webサービスを立ち上げるプロジェクトでは、要件定義からシステム設計、プログラミング(実装)、公開前のテストまで開発の全工程に関わることができます。Webアプリケーションの開発では、心臓部となるビジネスロジックの実装、データベースの設計と効率的なデータ操作、他のシステムと連携するためのAPIの開発などにも携わります。

 また、既に運営されているWebサイトの機能追加やパフォーマンス改善、セキュリティ強化といった保守・運用もPHPエンジニアの重要な仕事です。特に、WordPressで構築された企業サイトやメディアサイトのカスタマイズ、オリジナルのプラグイン開発などは、PHPエンジニアの専門性が試されます。

 PHPエンジニアになるには、PHPに関する知識はもちろんのこと、Laravelなどのフレームワークの経験、MySQLなどデータベースの知識、そしてHTML、CSS、JavaScriptといったフロントエンド技術の基本的な理解が求められます。高いパフォーマンスと堅牢なセキュリティが求められるため、データベースのパフォーマンスチューニングやAWSなどのクラウドインフラに関する知識、セキュリティ対策の知見も欠かせません

バックエンドエンジニア(サーバーサイドエンジニア)に関する記事を読む

アプリケーションエンジニア

 アプリケーションエンジニアも、PHPのスキルを生かして従事できる職種です。アプリケーションエンジニアは、Webアプリケーションに限らず、より広範なソフトウェア開発に携われます。PHPの知識は、特に業務系のアプリケーションをWebベースで開発する際に大いに役立つでしょう。たとえば、企業内で使われる販売管理システム、勤怠管理システム、顧客情報管理システム(CRM)などをブラウザから利用できるWebアプリケーションとして構築する際にPHPが活用できます。

 こうしたシステム開発に携わるには、プログラミングスキルに加えて対象となる業界の業務フロー理解と、それらを踏まえた設計能力が必要です。PHPのフレームワークを活用して効率化を図りつつ、いかに従業員(ユーザー)が使いやすいインターフェースに設計するか。こうしたシステムに落とし込むまでの試行錯誤は、Web技術を駆使して企業の課題に直接的に向き合えるため、非常にやりがいのある仕事だといえます。

PHPを使ってフリーランスエンジニアとして生きていける?

 結論からいうと、PHPはフリーランスエンジニアとして独立を目指す上で、非常に有利なスキルです。その最大の理由は、案件の圧倒的な豊富さにあります。フリーランスエンジニア向けの案件検索サイト、マッチングサービスなどを見ても、PHP関連の案件は常に数多く募集されています。INSTANTROOMの案件数ランキング(2025年5月発表)では、PHPは2位にランクインしています。

 フリーランス向けのPHP案件で特に多いのは、WordPressサイトのカスタマイズ、機能追加、不具合修正といった、比較的小規模で期間も短い案件です。これらは個人のフリーランスエンジニアや副業エンジニアでも取り組みやすいため、実績を積む際の入口として選んでも良いでしょう。

 また、Laravelなどの人気フレームワークを用いた新規Webサービスの開発や既存システムの保守・運用案件は、より長期的で高単価になりやすい案件です。企業で数年実務経験を積み、フレームワークの扱いやデータベース設計、サーバーサイド開発全般のスキルをしっかりと身につけていれば、フリーランスとしてこうした案件に携わり、会社員以上の収入を得られる可能性もあります。

 PHPは安定した開発需要があるため、いろいろな働き方ができるスキルです。PHPのスキルを軸に自由なキャリア形成を図るのは決して難しいことではありません。あらゆる可能性を秘めたプログラミング言語だといえます。

PHP学習の効率的な始め方 プログラミング初心者が活用すべきリソースを紹介

 そんなPHPを学ぶには、何から始めたら良いのでしょうか。ここでは特にプログラミング初学者に向けて、効率的かつ着実にスキルを習得する方法、挫折しないための信頼できる学習リソースの選び方や活用術、的確なステップの踏み方をお伝えします。どんなステップを踏むにしても、効果的な学習の鍵は「インプット(知識を学ぶ)」と「アウトプット(実際に手を動かす)」のサイクルをバランス良く回すことです。

PHP関連の書籍(入門書など)

 PHPを1から学ぶのであれば、まずは体系的にまとめられた入門書を一冊通読することをおすすめします。書籍はプロの著者によって学習しやすい順序で構成されているため、Web上で断片的な情報を得るよりも効率的にPHPの全体像を掴めます。

 PHPの入門書を選ぶ際は、図解やサンプルコードが豊富で、本を読みながら自分の手を動かし、簡単なアプリケーションを作り上げるまでの流れが解説されているかどうかを重視すると良いでしょう。こうした書籍とともに、サンプルコードを自分の手で打ち込み、実行してみると徐々に文法が自分の身体に馴染んでいくはずです。地道な作業ではありますが、自分でやってみることがエラーが出た際のデバッグ力(対処能力)を養うトレーニングにもつながります。CodeZineを運営する翔泳社からも、PHPに関する入門書が多く発売されているため、ぜひ参考にしてみてください。

PHPに関する翔泳社の書籍

 

 

学習サイトやオンラインチュートリアルの活用

 アウトプットの練習をするには、オンラインの学習サイトもおすすめです。Progate、ドットインストール、Udemyなど日本語で学べ、ブラウザ上で直接コードを書いて実行結果をすぐに確認できるプログラミング学習サービスはたくさん存在しますので、自分に合うものを見つけると良いでしょう。ゲーム感覚で楽しく学習を進められるはずです。

Webサイト・個人開発ブログでの情報収集

 プログラミングスキルをアップさせるには、エラーから学ぶのも大切です。エラーメッセージが表示されたら、検索して解決策を見つける習慣を初期の頃からつけておきましょう。PHPは歴史の長い言語であるため、多くの場合、既に同じ問題に直面した先人が技術ブログやQ&Aサイトに解決策を残してくれています。

 また、GitHubなどで公開されているオープンソースのプログラムや、他の開発者のコードを読んでみるのもおすすめです。プロのコードの書き方から、発見や改善点を見つけることでさらなるスキルアップにつなげられます。

 CodeZineのようなWebメディアにも、PHPに関する様々なノウハウや最新ニュースが掲載されていますので、ぜひ技術トレンドや書籍に載っていない実践的なノウハウを得るのにご活用ください。

勉強会やカンファレンスに参加

 学習のモチベーションを高め、より広い視野を得るには、同じ言語を学ぶ他者との交流も欠かせません。勉強会やカンファレンスに参加すれば、似たような技術レベルの仲間や頼れる師が見つかるかもしれません。CodeZineでも「Developers Summit(デブサミ)」「Deveopers Boost(デブスト)」といったカンファレンスイベントを定期的に開催していますので、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか。

自分で考えてプログラミング+プロジェクト参加で経験を積む

 基礎学習を一通り終えた後は、次のステップとして何かオリジナルのものを作ってみましょう。自分の頭で考えたものを自らコーディングして生み出す過程は、スキルを本物にする上で不可欠です。

 最初は簡単なもので構いません。「ToDoリスト管理アプリ」「簡易的なブログシステム」「好きなもののレビューサイト」など、自分の興味があるテーマで、小さなWebアプリケーションを企画し、完成させてみましょう。設計から実装、公開までの一連の流れを経験することで、断片的な知識がつながり、大きな自信になります。

 自分の頭で考えたものを一通り作れるようになったら、プロジェクトに参加して経験を積むのもおすすめです。開発を進める上で必要なチームワークや調整能力を磨くことができます。

 完成した作品や関わったプロジェクトは、あなたのスキルを証明するポートフォリオとして都度まとめる癖をつけておきましょう。就職・転職活動の際に強力な武器となります。

PHPの環境設定方法・主な構文

 PHP学習の第一歩は、自分のコンピュータにPHPが動作する開発環境を準備するところから始まります。かつてはWebサーバーやデータベースなどを個別にインストールする必要がありましたが、現在は必要なソフトウェアが一括でインストール可能なパッケージがあるため、誰でも手軽に開発環境の構築が可能になりました。ここでは、環境設定の方法に加え、PHP初心者の入口として覚えるべき基本構文、次なるステップに進むためのフレームワークの知識まで、実践に役立つ内容をお届けします。

PHPのダウンロード・インストール

 自分のPC上でPHPを動かせるローカル開発環境を、最も迅速かつ容易に手に入れるには、「XAMPP(ザンプ)」や「MAMP(マンプ)」といった無料のパッケージインストーラの利用がおすすめです。これらには、PHPのプログラムを実行する上で欠かせない次のソフトウェアがすべて含まれています。

Apache 世界で最も広く使われているWebサーバーソフトウェア
MySQL (MariaDB) Webアプリケーションでよく使われるデータベース管理システム
PHP プログラミング言語本体
Perl

PHPと同様のスクリプト言語

※XAMPPに含まれる

 XAMPPはWindows、macOS、Linuxのすべてに対応しています。また、MAMPはもともとはmacOS用でしたが、現在ではWindows版も提供されています。公式サイトから自分のOSに合ったインストーラをダウンロードし、画面の指示に従ってインストール後、管理ツールからApacheとMySQLのサーバーを開始すれば、開発を始められる環境が揃います。

PHP初心者が覚えておきたい構文・文法

 PHPのプログラムは、拡張子が .php のファイルに記述します。HTMLの中に <?php ... ?> というタグを使って囲むことで、その部分がPHPコードとしてサーバーで実行されます。ここからは、最初に覚えておきたい基本的な構文をいくつか紹介します。これらを組み合わせることで、様々な動的処理が可能となります。

画面への出力

 echoを使うと、文字列や変数の内容をWebページに出力できます。

<?php
  echo "Hello, PHP World!";
?>

変数

 データを一時的に保存しておくための箱です。$記号の後に好きな名前を付けて使います。

<?php
  $message = "CodeZineへようこそ";
  echo $message;
?>

条件分岐 (if文)

 条件によって処理を分けたい場合に使います。

<?php
  $score = 85;
  if ($score -->= 80) {
    echo "合格です!";
  } else {
    echo "不合格です。";
  }
?>

繰り返し(for文)

 同じ処理を決められた回数だけ繰り返したい場合に使います。

<?php
  for ($i = 1; $i <= 5; $i++) {
    echo $i . "回目のループです。"; // 
はHTMLの改行タグ
  }
?>

おすすめのPHPフレームワーク

 基本的な文法を習得したら、次のステップとしてフレームワークの学習に進むことを強くおすすめします。フレームワークとは、Webアプリケーション開発でよく使われる機能や骨組みをまとめたものです。フレームワークを利用することで、より効率的かつ安全に高品質なアプリケーションを開発できます。

Laravel

(ララベル)

現在、世界で最も人気があり、モダンなPHP開発のデファクトスタンダードとも言えるフレームワークです。

豊富な機能と美しい文法が特徴で、開発者から非常に厚い支持を集めています。

Symfony

(シンフォニー)

大規模で長期的なプロジェクトに適した、堅牢で信頼性の高いフレームワークです。

再利用可能な部品(コンポーネント)で構成されており、高い柔軟性をもつ点が特徴となっています。

CakePHP

(ケイクピーエイチピー)

日本での採用実績が多く、日本語の情報が豊富なため、初心者でも比較的取り組みやすいフレームワークです。

「設定より規約」の思想に基づき、迅速な開発をサポートします。

PHPの歴史を踏まえて今後エンジニアが考えるべきこと

 30年以上の歴史を誇るプログラミング言語PHPは、インターネットの成長とともに進化を遂げてきました。そのバージョンアップの歴史から、Web開発のトレンドやPHPがかつて抱えていた技術的な課題、エンジニアに求められるスキルの変遷を振り返りつつ、PHPの将来性、今後のエンジニアのあり方を考えてみましょう。

PHPのバージョンアップの歴史

 2025年10月時点のPHPの最新バージョンは、PHP 8.4です。特に重要な過去のバージョンアップとしては、下記を覚えておくと良いでしょう。PHPは決して古いままの言語ではなく、その現代の求める内容を反映しながら常に進化してきた活気のある言語なのです。

PHP 5

(2004年)

オブジェクト指向機能を大幅に強化し、

PHPが本格的なアプリケーション開発言語として

認知されるきっかけとなりました。

PHP 7

(2015年)

実行エンジンを刷新し、PHP 5系と比較して

パフォーマンスが2倍以上に向上。

その劇的な変化は「PHPは遅い」というイメージを払拭しました。

PHP 8

(2020年)

JITコンパイラの導入や新しい構文の追加により、

さらなるパフォーマンス向上と開発効率の改善が図られました。

時代に変革をもたらしたPHP 5

 Webサイトのアクセス履歴を管理するために作成した個人的なツールから始まったPHPですが、「Webに特化し、誰もが簡単に動的なページを作れるようにする」という実用性を第一に考えた設計によって世に広く知られた一方で、Webアプリケーションの複雑化・大規模化が進む2000年代にコードの保守性や再利用性の面で限界が見え始めました。

 この課題に応える形で2004年にリリースされたのが、PHP 5です。PHP 5は、PHPの歴史において最初かつ最大の革命だといえます。PHP 5には、Zend Engine IIという新しい実行エンジンが導入され、オブジェクト指向プログラミング(OOP)のサポートが全面的に刷新されました。クラスや継承、インターフェースといった本格的なOOPの概念が導入されたことで、PHPは単なる手軽なスクリプト言語から、大規模で構造化されたアプリケーション開発にも耐えうるモダンなプログラミング言語へと進化を遂げたのです。

 PHP 5の変革は、後に誕生するSymfonyやLaravelといった高度なフレームワークにもつながっています。この歴史がなければ、PHPがエンタープライズ領域に進出する足がかりを得ることはなかったでしょう。

パフォーマンス向上を実現したPHP 7

 2004年のPHP 5の誕生以降、同バージョンが長くWeb開発のスタンダードとして親しまれた一方で、2010年代には実行速度の観点から「PHPは遅い」「他の言語に後れを取っている」と指摘されることが増えていました。

 この状況を一変させたのが、2015年にリリースされたPHP 7です。PHP 7では、内部構造が全面的に見直された実行エンジン「PHPNG (Next Generation)」が採用され、メモリ使用量を大幅に削減しつつ、PHP 5.6と比較して2倍以上というパフォーマンス向上を達成しました。これによって「PHPは遅い」という長年の汚名を返上したのです。

 また、PHP 7では引数や戻り値の型を宣言できる機能が導入されるなど、より堅牢で安全なコードを書くための仕組みも強化されています。これは、速度と信頼性の両面で現代的な言語へと生まれ変わった大きな変化といえます。

PHP 8

 2020年には、JIT(Just-In-Time)コンパイラが導入され、数値計算など特定の処理においてさらなる高速化を実現したPHP 8がリリースされています。PHP 8は、match式や名前付き引数、アトリビュートといった、他のモダンな言語の優れた機能が積極的に取り入れられ、コードの可読性や開発者の生産性(Developer Experience)が大きく向上しています。

 PHPは、過去の膨大な資産との互換性を大切にしながらも現代の開発要求に応え、常に進化を続ける言語なのです。

PHPの課題・利用時の注意点

 PHPは柔軟性がある動的型付け言語である一方、大規模なチーム開発では型の不整合によるバグが発生しやすいといった課題があります。また、過去のバージョンとの互換性のため、一部の関数名に一貫性がないといった歴史あるプログラミング言語であるがゆえの負債も存在しています。

 しかし、現代のPHP開発では、こうした課題を克服するためのツールや手法が確立されています。PHP 7以降に強化された型宣言を積極的に利用したり、PsalmPHPStanといった静的解析ツールを導入してコードを機械的にチェックしたりすることで、バグを未然に防ぎ、コードの品質を高く保つことが可能です。エンジニアとしてPHPを使いこなすには、言語機能に頼るだけでなく、こうしたエコシステム全体を活用する視点が欠かせません。

PHPの将来性

 絶えず進化を続けるPHPは、WordPressという巨大なソフトウェアとLaravelのような強固なフレームワーク、それらを活用する活発なコミュニティに支えられている言語です。Webが存在し続けるかぎり需要がなくなることは考えにくいため、将来性がなくなったり、時代遅れになったりといったことはすぐには起こり得ないでしょう。

 ただし、こうしたPHPの安定性にかまけてはいけません。PHPを使うエンジニアとしてキャリアを築くには、常に学び続ける姿勢をもち、モダンな開発プラクティスを積極的に取り入れながら変化に対応していくことが重要です。ここまで紹介してきた学習法やリソースを活用しながら、PHPを使いこなすエンジニアとして自らのスキルをアップデートし続けましょう。CodeZineでは、今後もそんな皆さんに役立つ情報を発信していきます。

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ITエンジニア研究所(アイティーエンジニアケンキュウジョ)

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