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組込みコンポーネントシステムTECS

【第2回】TECSによるアプリケーション開発


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 今回は、TECSによるアプリケーション開発手順について概観した後、TECSのコンポーネント図とその構成要素について説明します。コンポーネント図によりソフトウェア構造の見える化が図られます。 また、構成要素とともに TECS の用語を説明していきます。

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はじめに

 前回はTECSの概要について説明しましたが、今回はTECSによるアプリケーション開発手順について概観した後、TECSのコンポーネント図とその構成要素について説明します。

前回の記事

TECSによるアプリケーション開発

 まずTECSによるアプリケーション開発の流れをご覧ください。

図1
図1

 TECSの用語がいくつか出てきますが、追い追い説明していきます。ここで、色付きの箱が今後説明するものになります。今回から(1)コンポーネント図、(2)TECS CDL(コンポーネント記述言語)、(3)ジェネレータの生成コードおよびコンポーネントのコード、(4)プラグインの順に説明する予定です。

 さて、TECSを使って何かシステムを開発しようとするときは、始めにコンポーネント図を記述し、ソフトウェアの構造、つまりは使用するコンポーネント(セル)と、それらの間の結合について検討することになります。

 次が、コンポーネント記述言語TECS CDL(以下CDL)で、これらの詳細を記述します。コンポーネント図はCDLの組上げ記述に対応しますので、ツール類が整備されれば、自動変換できるようになる見込みです。

 続いて、セルタイプコードを記述します。セルタイプコードはC言語による記述を想定しています。セルタイプコードのテンプレートがジェネレータから出力されるので、ここにセルの機能を実現するコードを作成します。

 以上が標準的なTECSによる開発手順となりますが、コンポーネント開発が主体の場合にはCDLでインターフェースから検討することになります。またインターフェースを決める段になって矛盾が見つかって、コンポーネント図とCDLの間を行き来することもしばしばあると思います。

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この記事の著者

大山 博司(おおやま ひろし)

TOPPERSプロジェクト コンポーネント仕様ワーキンググループ主査オークマ株式会社 FA システム本部 主管技師オークマ株式会社(当時は大隈鉄工所)に入社以来、数値制御装置の制御ソフトウェア開発に従事する。博士(工学)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/3806 2009/04/03 11:35

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