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人気企業で働くエンジニアのホンネ

社員番号20番。DeNAの急成長をさせたエンジニアに聞く!
全エンジニアが未来を描ける、独自のキャリアパスとは?

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 人気企業で働くエンジニアのホンネに迫るこのコーナー。DeNAシリーズ第4回は稲村直穂子さんです。自身もSIの経験を経て南場氏とMLでの出会いを機に転職をしてきた稲村さんは、DeNAではたらくエンジニアが、DeNAのエンジニアらしく仕事に取り組める環境づくりをしています。海外に端を発して日本でも急拡大しているソーシャル分野をはじめ、業界がダイナミックに動く中、国内外を視野に含めてエンジニアたちが成長していくための戦略を練り続けています(本記事は、【転職サイトgreen】からの転載です)。

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プロフィール

稲村直穂子(いなむら・なほこ)さん
株式会社 ディー・エヌ・エー(DeNA) システム統括本部 本部長

津田塾大学数学科を卒業後、電機メーカーにてUNIX、X-Windows、オブジェクト指向開発の調査研究等に従事した後、SIerでのオープン系システム提案~開発を経て、2000年にDeNAに入社。カスタマーサービス部門、モバイル系サービス担当エンジニアを経験した後、システム統括本部長として、同社のエンジニアのアサインや教育等の戦略を立案、実行している。

アジャイル開発に没頭する日々

――稲村さんは、社員番号が20番と、かなり早い時期からDeNAに参画されたそうですね。入社から10年、御社にとっては急成長の時期に、エンジニアとしてはどのように仕事をしてきたのですか。

 DeNAとして初めてのモバイル事業である「モバオク」の立ち上げは、ビジネス戦略・サービス企画、マーケティング・編集、エンジニア、カスタマーサポート各々1名ずつで走り出しました。立ち上げ後のシステム体制も、現在は取締役となった川崎を中心に、途中からインフラ・ミドルウェア系のエンジニアと、プログラミングを手伝いながらカスタマーサポートを担当した私の3人という時代が結構長かったです。ユーザ数や出品数、取引数といったサイトの規模拡大に対して非常に少ないメンバーですが、それが動きやすさをキープしていました。みんなで言いたいことを言い合って、良いと思ったらすぐに取り掛かる。まさにアジャイル的な環境で仕事をしていました。

 当時は人数も少なかったですから、機器類の発注から始まって、データセンターでのセットアップや運用監視対応といったインフラ作業、モバオク本体や運用業務システムの企画開発、保守メンテなどサービス側にいたるまで全て自分で考えて動いていました。そうして作ったものをリリースして、ユーザに受け入れられたのを見届けた時は、達成感で満たされました。みんながやる気に満ちて前向きに仕事をしているのは10年目を迎えた今でもあまり変わっていなくて、メンバーから触発される日々です。

ウォーターフォール型からアジャイル型へのシフト

――昔からアジャイル開発をされていたのですね。

 創業期からスタートしている「ビッダーズ」はステークホルダーが多くプロジェクトを進めていくにあたっては、ウォーターフォール型を採用してきていました。モバオク開発を機にその後、次々に新しいサービスを展開していくにあたって、徐々にアジャイル型にシフトしてきて、エンジニア達も次第に慣れていきました。最近では、サービスで重要視するポイントに応じ組み分けていますが、多くのプロセスに複数のイタレーションが存在することにはかわりありません。

DeNAのエンジニアらしくはたらける環境を作る

――現在の稲村さんは、各事業部に所属するエンジニアを一括して管理し、アサインや育成などを行なっているそうですね。

 はい。私が本部長を務めているシステム統括本部では、モバゲー、EC、広告等それぞれの事業本部が提供するサービスに関して、エンジニアのアサイン、システムの品質管理、インフラ性能のコントロールやコスト管理など、システム周辺の戦略立案と実行を担当しています。

 インフラエンジニア、社内情報システム担当エンジニア、QA(品質保証)、カスタマーサポートの4グループから成り立っています。また、川崎を中心に新しいサービスを考え創り上げるチームもあります。

 私の役割は、エンジニアのパワーが最大化される環境を考え、構築することです。当社のエンジニアにとっては、決められたものを作るだけではなく、何を作るかを自分で決めるところからが仕事です。そういったはたらき方がうまくできるように、教育し、適切な仕事にアサインし、適性にあったキャリアパスを描かせていきます。(次ページへ続く)

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この記事の著者

CAREERzine編集部 (キャリアジンヘンシュウブ )

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https://codezine.jp/article/detail/4982 2010/03/12 14:00

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