はじめに
今回はASP.NET MVC 3(以下、MVC 3)のModel周りの改良点を解説します。とは言っても、MVC 3におけるModelの改良点は2種類に分類できます。1つはデータそのものを扱う部分。つまりADO.NET Entity Framework 4.1(Code First)に対応する部分です。もう1つはデータを検証するための部分。つまりDataAnnotations周りの部分です。今回は、データ検証の改良点にフォーカスを絞り、MVC 3ならではの検証機能を紹介します。
なお、ASP.NET MVCの基本的な開発については過去の連載を参照してください。
- ASP.NET MVCフレームワーク 正式版 入門
- ASP.NET MVC 2入門
- 颯爽登場!ASP.NET MVC 3の概要を押さえる
- ASP.NET MVC 3Tools UpdateとView周りの改良点
必要な環境
次の環境が必要です。
- Visual Studio 2010(Visual Web Developer 2010でもOK)
- ASP.NET MVC 3 RTW版
- ASP.NET MVC 3 Tools Update(日本語版含む)
Visual Studio 2010(以下、VS 2010)のインストールは、Visual Studio 2010 Beta 2と変わりありませんので、「Visual Studio 2010 Beta 2を使ってみよう」を参考に行ってください。
ASP.NET MVC 3 RTW(Relase To Web)はこちらからダウンロードできます。インストールはウィザードに従って進めるだけです。
ASP.NET MVC 3 Tools Updateはこちらからダウンロードできます。AspNetMVC3ToolsUpdateSetup.exeをインストール後に、AspNetMVC3ToolsUpdateSetup_JPN.exeをインストールすることで、VS 2010上での表記が日本語になります。インストールはウィザードに従って進めるだけです。
今回触れる内容
本稿では、次の内容に触れます。
- 新たに追加された属性クラスについて
- MVC 3におけるプロパティ間検証について
- MVC 3におけるカスタム属性による検証について