SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

速習 Unity 2Dゲーム開発

速習 Unity 2Dゲーム開発
~第5回 キャラクターのアニメーション(前編)

速習 Unity 2Dゲーム開発 第5回

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 前回までで、キャラクターをキー操作で左右に移動したり、ジャンプさせたりできるようになりました。ただ、右に動いてもキャラクターが左向きのままであったりと不自然さが残っています。今回はキャラクターの移動に合わせて画像を変化させてみます。前編の今回はアニメーションの作成とプログラムによる呼び出しを紹介します。続く後編では、細かい調整や補足を行い、アニメーションを完成させます。

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

本記事の環境

 本記事は以下の環境で開発を進めております。

  • 開発OS: Windows OS(UnityはMac OSでも同様に開発可能)
  • Unity: 4.5.3
  • 開発言語: C#
  • IDE: Visual Studio 2013 + Tools for Unity(標準のMono Developでも可)

 OSについてはWindowsを利用しますが、Macでも同様に開発可能です。IDEにVisual Studioを利用しますが、標準のMonoDevelopでもコードは変わりません。

 サンプルプログラムは本記事開始時(第4回終了直後)のプロジェクトが「project_005_start_pkg.unitypackage」、終了時点のプロジェクトが「project_005_end_pkg.unitypackage」です。

記事開始時点の状態にする

 本記事の開始時点の状態から開発を開始する方法を紹介します。

 これまではプロジェクトをそのままzipファイルに圧縮したものを利用していましたが、今回からはよりUnityらしく、Unityで提供されているパッケージシステムを利用することにします。

project_005_start_pkg.unitypackage

 project_005_start_pkg.unitypackage(プロジェクト初期)をダウンロードします。

プロジェクトを開く

 ダウンロードしたproject_005_start_pkg.unitypackageをダブルクリックすることでプロジェクトを開くことができます。

 ダブルクリックでうまく読み込めない場合は新規プロジェクトの作成後に上部メニューの「Assets」→「Import Package」→「Custom Package」で読み込んでください。

 以上で本記事開始時の状態のプロジェクトが開かれます。

今回作成するサンプルを実行する

 今回作成する内容を実行すると、以下のようになります。コードを書き始める前にゴールを確認しておくと理解しやすくなると思います。

 スペースキーでキャラクターをジャンプさせると、右側に動くアニメーションを開始することができます。

アニメーション素材

 アニメーションを作成するにあたり、今回は以下のような画像を使用します(assets.zip内のsprite.png)。

アニメーション素材
アニメーション素材

 これはアニメーションの一コマに該当する画像を並べて一枚の画像にしたものです。今回はこの画像を分割して利用していきます。

画像の分割

Projectウィンドウに画像を追加する

 UnityのProjectウィンドウのImages以下にsprite.pngをドロップします。

Projectにsprite.pngを追加
Projectにsprite.pngを追加

 Projectウィンドウにspriteが追加されました。spriteの右側にある三角印をクリックすると分割された画像の場合は分割された状態で表示されます。しかし、今はまだ一枚画像のままです。

画像の分割前
画像の分割前

Sprite Modeの変更

 Projectウィンドウのspriteをクリックして選択状態にします。InspectorウィンドウのSprite ModeプルダウンをSingleからMultipleに変更します。

Sprite Modeを変更
Sprite Modeを変更

Sprite Editorの起動

 Inspectorウィンドウの「Sprite Editor」ボタンをクリックします。Sprite Editorがポップアップウィンドウで表示されます。

Sprite Editorの起動
Sprite Editorの起動

画像のスライス

 Sprite Editorの「Slice」ボタンをクリックし、TypeをAutomaticからGridに変更します。今回の場合は画像を縦横512ピクセルで分割するので、Pixel Sizeをx、yそれぞれ512に設定します。

スライスの設定
スライスの設定

 「Slice」ボタンをクリックすると画像がスライスされます。

画像がスライスされた
画像がスライスされた

 Sprite Editorを閉じます。

 Projectウィンドウのspriteを確認すると以下のようにコマに分割された状態で表示されるのが確認できます。

Projectウィンドウの表示
Projectウィンドウの表示

 以上で、画像の分割は完成です。

 続いて分割されたコマを使ってアニメーションを作成していきます。

キャラクターの差し替えと設定

spriteをシーンへ配置

 以降はspriteをキャラクターとして表示することにします。これまでの回で利用していたキャラクターとspriteを基にしたキャラクターを差し替えましょう。

 Hierarchyウィンドウのcharactorを選択して右クリックし、「Delete」を選択してキャラクターをいったん削除します。

charactorの削除
charactorの削除

 ProjectウィンドウのImagesのcharactorも削除してしまいましょう。

 続いてProjectウィンドウのspriteをSceneウィンドウにドロップし追加します。

spriteをSceneウィンドウに追加
spriteをSceneウィンドウに追加

HierachyとInspectorを変更する

 Hierarchyウィンドウの「sprite_0」を「charactor」に変更します。

Hierarchyウィンドウを修正
Hierarchyウィンドウを修正

 Inspectorウィンドウで以前のcharactorの設定と同様になるように「Box Collider 2D」「Rigidbody 2D」「Script(Charactor Manager)」コンポーネントを画像のように追加します。

コンポーネントを追加
コンポーネントを追加

 ゲームを実行して、以前のようにキャラクターがジャンプと左右移動できれば差し替えが完了です。

会員登録無料すると、続きをお読みいただけます

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

次のページ
アニメーションの作成

この記事は参考になりましたか?

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
速習 Unity 2Dゲーム開発連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

西村 誠(ニシムラ マコト)

 Microsoft MVP Windows Platform Development。 Flash、PHPの開発経験もあり国産ECサイト構築フレームワーク「EC-CUBE」の公式エバンジェリストでもある。 ブログ:眠るシーラカンスと水底のプログラマー 著書:基礎から学ぶ Windowsストアアプリ開発

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/8134 2014/11/20 14:00

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング