Visual Studio 2015の概要
マルチプラットフォームとDevOps
Visual Studio 2015の大きな特徴は、Windows 10が搭載されたデバイス向けプラットフォーム「Universal Windows Platform(以降UWPと表記)」への対応と、DevOps機能の強化です。
UWPはWindows 10が搭載された、さまざまな端末で同様に動作するアプリケーションプラットフォームで、PC、タブレット、スマートフォンのみならずIoTデバイス(Raspberry Pi 2など)やXBox One、HoloLensでも動作するアプリケーションを作成することができます。
DevOpsは開発(Development)だけでなく運用(Operations)も含めてソフトウェア開発を捉える考え方で、Visual Studio 2015はプログラムをコーディングするだけでなく、DevOpsを支援するための機能が搭載されています。
これらの機能については後の項でさらに詳しく紹介します。
エディションの変更
Visual Studio 2015ではエディションの構成が変更になり、有償のエディションはProfessionalとEnterpriseの2つとなりました。これまでの最上位だったUltimateとそれに続く上位エディションのPremiumが統合されEnterprizeとなった形です。EnterprizeとProfessionalとの違いは、パフォーマンス測定やDevOpsといった、大規模開発、集団開発向けの機能を含んだエディションがEnterprizeで、それらの機能が搭載されていないのがProfessionalエディションです。
また、2013ではProfessionalと同等の機能だった無償利用可能なCommunityエディションですが、2015では下図にあるように機能に差別化が図られました。
無償利用可能なCommunityエディションは個人利用もしくは学習、研究用途での利用が可能です。企業での利用も可能ですが企業規模に応じて制限があります。この制限については以下のURLをご参照ください。Communityエディションが利用可能でない場合でも制限のないExpressエディションが利用できます。