Windows 7アプリに移行するには、どこを押さえておけばよい?
投稿者:とっちゃん氏(とっちゃん's Blog)
みなさん、Windows 7はもう使っていますか? まだ、開発もターゲットもWindows XPという方も少なくないかもしれませんが、時代は着実に変わりつつあります。
Windows Vista(Windows Server 2008)とWindows 7(Windows Server 2008 R2)は、Windows XP(Windows Server 2003/2003 R2)以前のバージョンと比べると随所にさまざまな違いがあります。
まず、もっとも大きなものが「UAC(User Account Contorol)」と呼ばれる実行アカウントに強い権限を最初から与えないという仕組み。Windows XPまでのソフトが最も大きなダメージを受けるといわれる「Virtual Store」など。ざっと数えても片手ではきかないくらい、さまざまな機能が拡張されています。
さて、それらOSのバージョンによる違いはどこかでまとまって公開されていないのでしょうか? 残念ながらつい先日リニューアルされたばかりのWindowsデベロッパーセンターでも全部を網羅的にまとめたページは用意されていませんでした。
ですが、悲観することはありません。実はOSのバージョンによる違いの情報は、Windows XPからWindows Vista、Windows VistaからWindows 7の2か所に分離しているだけです。しかも、Windows VistaからWindows 7への変化は実質的にはほとんどなく、見た目が少し変わったこと(タスクバーなど)や、一部のAPI拡張(Windows 7形式リボンやタッチなど)、わずらわしいUACの表示方法がゆるくなった(黒くなるタイミングが1/10以下になったとも言われていますが)程度です。プログラム的に対応が必要となる個所は、「Windows 7にも対応しているよ」という互換性マークを付けるだけという、たった1行で解説できてしまう程度のものしかありません。
もちろん、それ以外にクリアしなければならない課題はありますが、すべてWindows Vistaの互換性情報として「Windows VistaおよびWindows Server 2008アプリケーション互換性解説書」ページにまとめられています。
まずはこの互換性解説書ページを読み、Windows XPからは何が変わって何が変わっていないのかをチェックするところから初めてみてはいかがでしょうか。