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Mac OS Xマシン一台でVMを使ってC++クロス開発環境を構築してみる

C++Builder XE3+FireMonkeyでネイティブクロス開発を実践

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Mac上でアプリケーションを実行

 以上で設定は完了です。この種の設定は毎回やる必要はなく、最初に行った設定を、各プロジェクトで利用していくことができます。

 では、[実行]-[実行]メニューを選択しましょう。Mac向けアプリケーションパッケージのビルドが始まります。ビルドが成功すると、生成されたファイル群はプラットフォームアシスタントサーバーを経由してMac上に転送され、自動的に実行&デバッグが開始されます。

図17 Macアプリケーションの実行

 起動したMacアプリケーションを見てください。そのルック&フィールは、Windowsのもの同一であることが分かりますね。

 入力ボックスに文字列を入力してボタンをクリックすると、ボタンのタイトルが更新されます。

図18 実行結果の表示

 Windows VM側のC++Builder XE3に戻ります。ソースコードの、OnClickイベントハンドラ内のコード行にブレークポイントを設定します。再びMac側に戻り、ボタンをクリックします。すると、設定したブレークポイント行で処理が停止します。

図19 デバッグ実行

まとめ

 これまで、WindowsとMacの双方をターゲットとしたアプリケーションを開発するには、性能を犠牲にするか、複数の開発環境や言語を使い分けなければなりませんでした。

 VMを使用し、双方のネイティブ開発をサポートするC++Builderを用いることで、Mac一台でWindows、Mac両方のGUIアプリケーションの構築が可能になりました。高品質なグラフィックやマルチメディア機能を用いたり、ルック&フィールを共通のモダンなものに設定することもできます。もちろん、アプリケーションは、完全にソースコードレベルでデバッグできます。

 FireMonkeyには、このほかにも、GPSや加速度センサーなどのデバイスのサポート、タッチディスプレイでのジェスチャーのサポートなど、タブレットPCを意識した機能も用意されています。高品質化と多様化が進むPC環境に対応するためには、C++Builder+FireMonkeyという、ネイティブクロス開発が重要な選択肢になることでしょう。

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