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価値を生む開発に集中しつづける現場インタビュー(AD)

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価値を生む開発に集中しつづける現場インタビュー【第3回】

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SIer勤務時代の寝られない夜とおさらば、野心的な挑戦に気持ちが向かう

――ちなみに、開発に参画されている方は何名いらっしゃるんですか?

中尾:僕らのチームは今17名なんですけど、2~3名除いて、みんなForce.comはある程度触れるようになっています。エンジニアだけでなくデザイナーも含めて。

白石:デザイナーもForce.comのオブジェクトを作ったりしますよ。

――デザイナーさんはどうやってForce.comを学んだのですか?

中尾:本を借りるアプリなどを遊びで作っているうちにですね。ただただ遊ぶ。その中で、「本」オブジェクトみたいなのを作って「こんなんでいいんですか?」とかやり取りしています。Force.comのオブジェクトはいわばデータベースのテーブルなんですが、設定などがすごく簡単にできます。デザイナーの人はおそらくForce.comでリレーショナルデータベースの概念を覚えてますよ。すっかり楽しくなっている人もいます。

 とりあえず、なんか入れたデータがAPIで取れたら「あ、出た!」っていうのがあるじゃないですか。そういうのが作りやすいところがあって、結構みんなでやってますね。こうなると本当に開発が楽です。

 加えて、Heroku側のユーザーアプリケーションを作るためのフレームワークをある程度決めてあり、どのメンバーもそれを扱えるくらいのスキルセットを持っています。キャンペーンだったら、「○○さん、ユーザーオブジェクトちょっと作っておいて」とメンバーの誰にも簡単に頼める。結構いろんな人がよってたかってワーッてやったりもしますよ(笑)

――それは楽しそうですね!

中尾:プラットフォームをForce.comやHerokuに絞り込んでいることによって、長々と説明しなくても、みんな阿吽の呼吸で開発できるようになっています。特に2年半くらい前、Herokuを使い出してから今のように変わりました。それ以前の、AWS(Amazon Web Services)でコンシューマ向けのサイトを作り、APIでSalesforceにつないだりしていたころは、こうはいきませんでした。

――Herokuを使い出して何が変わったのでしょう?

白石:やっぱり、すぐ開発に入れるようになったことですね。Herokuなら、ソースコードをアップすればアプリケーションをデプロイできます。お客様にも早くアプリケーションを見せられますし、サーバー立ち上げの工数もまったくかからない。メンバーの中にサーバーに詳しい者がいないこともありますが、ここはメリットが大きいのかなと。

株式会社タンバリン テクニカルディレクター ソリューションアーキテクト 白石尚也氏
株式会社タンバリン テクニカルディレクター ソリューションアーキテクト 白石尚也氏

――もともとIaaSのAWSと、純PaaSのHerokuの違いはありますよね。

中尾:インフラエンジニアを置くほど会社に体力があるわけではないので、Herokuを使う前には、外部の方にインフラの構築・運用をしてもらっていました。ただ、開発段階でも運用段階でも、ちょっとした問題がいろいろ起こったり、リリース直前で大変なことになったりというのは当然あって。そのときに、外部の人には最初から説明しなければならない。それってやっぱりしんどいんですよ。

 Herokuなら何かが壊れたっていっても、アプリケーションのリビジョンを1つ戻してやれば当座は解決してしまいます。実際にそうして解決したことがあったんですよ、それもリリース直前に。

――大事ですね、それ。

中尾:すごく気が楽ですよ。Force.com+Herokuにする前には、お客様から「ネットワークに障害が発生したのか、画面が見れなくなりました」っていう連絡がけっこうあったんですけど、今はそういうトラブルがほとんどないですね。もう、深夜の電話に起こされることもない。これはすごい幸せなことなんじゃないかな。

白石:以前SI企業に勤めていたころ、サーバーを借りてサーバールームに置いていたんですけど、トラブルがあったときに障害箇所の切り分けができず、しかたなくサーバールームに行って夜通しサーバーの状況を見るなんてことが頻繁にありました。弊社へ移ってきて、夜の呼び出し電話は一切なくなり、人間的な生活が送れるようになりました(笑)

中尾:開発チームには若いメンバーが多く、みな野心的でいろんなことに挑戦してみたいと思っています。それなのに、インフラが原因でトラブルに見舞われたり、メンテナンスにコストがかかるプロジェクトばかりになったりすると、新しい分野に踏み出す時間がなくなってしまう。そうした負の環境をなくせているのもメリットの1つですね。

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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)

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