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価値を生む開発に集中しつづける現場インタビュー(AD)

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価値を生む開発に集中しつづける現場インタビュー【第4回】

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サービスは自由度と理解のしやすさのバランスが肝心

――冨田さんがサービスやアプリを開発する際、何に一番配慮していますか?

冨田:自由度と理解のしやすさのバランスですね。ここまでに話したことをひっくり返してしまうようですが、現実問題として、エンドユーザーさんが自分でUIなどをカスタマイズしたいと望んでいるかというと、実はそうでもありません。エンドユーザーさんには「よろしく頼む(うまくいけばラッキー)」というスタンスでいる方が多いです。だから、SIerに丸投げとかになってしまう。自分が何を望んでるか定義すらできない方も大勢いらっしゃいます。

 ただ、そういう方たちのことも考えたサービスは必要で、それが「こういうのが一番いいんですよ」と言って出すSaaSタイプのアプローチなんです。残念ながら、今のところは、SaaSタイプのアプローチが受けられる可能性のほうが高いと思ってます。

 一方で「俺はこういうのがいい。そんなんだったら自分でやる」という人たちもいる。そういう人たちに向けて考えられたのがPaaSタイプのアプローチです。エンドユーザーが自分の判断でスマホにアプリを導入し、1つの業務システムにして使うっていうのが今、起こっていることです。それができる人は業務を効率的に回せるし、実績にも現れてくる。こうした人を中心に、PaaSタイプのアプローチが受けられていく土壌も大きくなっていくでしょう。

 ただ、何でも自分でできますっていう方向でやり過ぎちゃうと、ユーザーにちょっと引かれてしまう。Mashmatrix Dashboardの反省点なのですが、「いろいろUIをカスタマイズできるのはいいけれども、パッと見たときに何ができるのかがわかりづらい」というフィードバックをたくさんいただいたんです。マスに提供するプロダクトとしては、受け入れるのが難しかったようです。だから、その後にリリースしたMashmatrix Sheetに関しては割り切って「これができます(これしかできません)」というのを、最初に見せてしまうようにしました。いろいろ考えた結果です。

――自由度と理解のしやすさの間でバランスをとるのは難しいですね。

冨田:難しいです。長年提供されてきたSalesforceも、カスタマイズできるところがすごく多いと思いますが、「最初に何をしたらいいのかわからない」という声がユーザーさんから寄せられているのはないでしょうか。だから、Salesforceの導入コンサルタントがいらっしゃるんでしょうけれども。カスタマイズができる、こうやっていけばいろいろできるっていうことと、最初に始めるときに「ああ、これこうしたらいいんだ」ってすぐにわかること。これはトレードオフなので、ちょうど良いバランスに持っていきたいと思っています。

エンドユーザー・開発者・コンシューマ・エンタープライズの境界がなくなれば最高

――最後に、今後の抱負をお聞かせください。

冨田:繰り返しになりますが、僕はエンドユーザーさんに寄与するかどうかにサービスの価値を置いているので、ただ単に開発者が楽になるだけのサービスだったら、あんまり興味を持てないですね。もちろん、開発者が楽になるだけのサービスでも、それはもちろん有用だと思うんですよ。でも、開発者レベルから落ちていかないとすると、僕自身がやる、頑張って推す意味がないかなっていう気はしています。

 開発者だけを相手にしたサービスが、いつの間にかエンドユーザーも使うようになり、エンドユーザー向けのサービスだといわれていたものが、いつの間にかコンシューマも使うようになっていた――そういう状況になりうるサービスっていうのはすごく楽しいと思います。逆に、コンシューマ向けに提供されていたサービスがどんどんエンタープライズのほうに攻めてきて、業務レベルでも使えるようになるというシナリオも、かなり面白いと思います。そういう流れの中に自分が石を投げ入れ、波紋を広げることができたら最高ですね。

素敵なインキュベーションオフィスで開発を続ける冨田氏。エンドユーザーのためのサービスを開発するまなざしに迷いはない
素敵なインキュベーションオフィスで開発を続ける冨田氏。エンドユーザーのためのサービスを開発するまなざしに迷いはない

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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)

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