アトラシアンは7月22日、「Jira」に新しいエージェント型プロダクト開発機能を追加したことを発表した。計画立案からエージェントへの作業委任、セッションの監視までをJira上の1か所で完結できるという。
背景には、AIの利用が拡大する一方で、エンジニアリングチームの生産性向上が期待どおりに進んでいないという課題がある。同社がDXと共同で実施した調査では、AI利用率が65%増加したにもかかわらず、多くの組織で生産性の伸びは平均10%にとどまった。ソフトウェア開発は単なるコーディングではなく、ビジネス目標や戦略、文脈を動作するソフトウェアへ変換する営みであるためだ。同社はこうした現状に対し、人間への説明責任を保ちながらAIエージェントが開発ライフサイクルを理解し実行できる「AIネイティブなソフトウェア開発」を提唱している。
新機能群は、独自のコンテキストレイヤである「Teamwork Graph」を基盤としている。これは作業やコード、意思決定の履歴、依存関係などを可視化した生きた地図として機能し、AIエージェントがシステム全体を理解した上でのタスク実行を可能にする。社内ベンチマークにおいては、同基盤で強化されたエージェントは、コンテキストを持たないエージェントと比較して44%高い精度を48%少ないトークンで実現した。
計画立案のフェーズでは、コードベースや履歴から構造化された技術仕様書を生成する「Jira Planner」が追加された。さらに、Slackでの会話をコンテキスト豊かな作業アイテムに変換する「Jira for Slack」や、画面録画と音声を構造化された指示へ変換する「Loomの動画プロンプト」なども備え、エージェントが作業しやすい環境を整える。
作業委任および統制に向けた機能も拡充されている。「Agents in Jira」を通じてClaude CodeやCursor、GitHub Copilotなどに直接作業を割り当てることが可能となった。また、すべての有料プランに「Jira Coding Agent」が標準搭載されるほか、「Agent sessions in Jira」により、エージェントの作業進捗やレビュー待ちの状況を一覧で把握できる。定型作業を振り分ける自動化ルールや、DXを利用したAIコスト管理機能も提供され、統制を保ちながらの開発スケールを支援する。
詳細は、アトラシアンのブログで確認できる。
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ProductZine編集部(プロダクトジンヘンシュウブ)
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