SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

CodeZine(コードジン) DeveloperZine(デベロッパージン)- エンジニアの意思決定を支える技術情報メディア

ProductZine Day&オンラインセミナーは、プロダクト開発にフォーカスし、最新情報をお届けしているWebメディア「ProductZine(プロダクトジン)」が主催する読者向けイベントです。現場の最前線で活躍されているゲストの方をお招きし、日々のプロダクト開発のヒントとなるような内容を、講演とディスカッションを通してお伝えしていきます。

AI時代の「壁」を乗り越えろ。プロダクトマネージャーが直面するカオスと、現場を動かす「仕組み化」のリアル

ProductZine Day 2026

ProductZine Day 2026

Mixpanel, Incからのプロダクトティップス

AIは「自信満々に間違える」──真夏のマイアミに冬物ジャケットを送った理由

Mixpanel, Incからのプロダクトティップス 第37回

整然としたデータ基盤はゴールではなくスタートライン

 データ基盤さえ適切に整えれば、先ほどの冬のジャケット問題は解決します。AIエージェントは、正確で構造化された、意味の通ったデータに基づいて動くようになる。その結果、AIが自信満々に誤った答えを返す場面は減っていきます。

 しかし、それだけでは、構築したAI機能がユーザーに受け入れられているかどうかは分かりません。これはまったく別の問題であり、従来の測定フレームワークでは見落とされがちな点でもあります。AIの究極の評価基準は、あなたのユーザーにあります。ユーザーがその出力を有用と感じたか、もう一度使ったか、その機能によって働き方が変わったか。いずれも行動シグナルであり、プロダクトアナリティクスが捉えるものです。

 これは正しい出発点です。ただしプロダクトチームには、その先に第二の問いが待っています。整えた基盤の上に何かを構築したとして、それが機能しているかどうかを、どうやって判断すればよいのでしょうか。

 AIネイティブなプロダクト思考を実践するには、適切なインフラを備えるだけでは足りません。いつ開発サイクルを回すべきか、そのとき何を改善すべきか。そして、データ上は問題なく見えても、実際のプロダクトの中でユーザーを失望させている箇所はないか。これらを教えてくれるフィードバックループが、インフラと同じくらい重要になります。

あなたのチームですべきこと

 AI分野で最も速く前進している企業は、他社より優れたモデルを持っていたからその地位を得たわけではありません。AIによって緊急性が生じるずっと前から、データ基盤を「いずれ取り組むべき後回しの作業」ではなく「競争上の優位性」として扱ってきた。だからこそ、先頭に立てたのです。こうした取り組みは今や必須条件ですが、ラウ氏が示したとおり、すべてを手作業で行う必要はもうありません。

 整ったデータ基盤は、あくまでスタートラインに立つためのものです。そのAI機能が実際に働いているかどうかは別の問題であり、データウェアハウスは答えを持っていません。

 答えを持っているのは行動シグナルです。ユーザーがその機能を有用だと感じたのか、繰り返し使ったのか、それとも離れていったのか。データだけでは分からないことを、行動シグナルが教えてくれます。

 Mixpanel AIのようなプロダクト分析ツールは、より優れたプロダクトの構築と測定を支えてくれます。それを足がかりに、「AI-Ready」なプロダクトチームへと成長していけるはずです。

この記事は参考になりましたか?

連載通知を行うには会員登録(無料)が必要です。
既に会員の方はを行ってください。
Mixpanel, Incからのプロダクトティップス連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

Mixpanel, Inc.(ミックスパネル)

Mixpanelは、29,000社以上に導入されている最新の意思決定分析プラットフォーム。リアルタイムのインサイトや直感的なレポート、柔軟に組み合わせ可能なアーキテクチャを持ち、プロダクト、グロース、データの各チームがよりスピーディに実行、連携強化でき、「何が効果的か」を的確に把握してユーザージャー...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

合同会社TOKYO MARKETING(トーキョーマーケティング)

バイリンガルのデジタルマーケティング・エージェンシー。SEO、広告、CROなど、クロスチャネルでマーケティング戦略を設計。グローバル企業を中心に、日本市場に特化したビジネスグロースを支援する(旧社名:合同会社KOCHI)。https://www.tokyomarketing.net/

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/29312 2026/08/21 08:00

イベント

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー