シリコンバレー流のデータ戦略における目標設定と、それを導くKPIとは?
ユーザーの行動データを分析しプロダクトの価値を高める「プロダクトアナリティクス」入門 第2回
本連載では、海外ではプロダクトづくりにおいて活用が一般的となっている「プロダクトアナリティクス」について解説します。第2回では、Googleアナリティクスのような分析と何が違うのか、プロダクトアナリティクスとは、何のために存在し、誰が使うべきなのか、などについてお話しします。
プロダクトアナリティクスの大きな3つのステップ
プロダクトアナリティクスはシリコンバレーでは当たり前の分析手法として、アプリやWebサービス上で使われていますが、日本人にはどうも理解しにくい分析のようです。実際に私もその一人でした。
第1回で説明したとおり、Googleアナリティクスのように「ページビューを軸に」行動を分析するのではなく、プロダクトアナリティクスは「個人を特定した状態で」さまざまな行動データを集めて分析する手法です。「どんな人がどんな行動するのか/しないのか」のデータを収集し、ビジネスグロースのためにデータを活用していきます。ここまでは聞こえはいいのですが、実際にどのようなデータを取得するとビジネスが本当に成長するのかを知りたいはずです。この記事では、事業成長のゴール設定や取得すべきデータを見つけるための「プロダクト指標」の使い方や考え方について、じっくりお伝えします。
まず前提として、プロダクトアナリティクスは大きく3つのステップで構成されており、大きな全体像を把握するところからスタートします。
- ビジネスゴールの定義
- ゴール達成のための踏むべきステップの明確化
- 想定した理想のステップにユーザーを誘導
あなたのビジネスのゴールを設定し(1)、ゴール達成までのステップや遷移させたいページなどを明確にして(2)、どうすればユーザーが理想のステップを踏んでくれるかをデータから考えます(3)。シンプルに言えば、プロダクトアナリティクスは、この3つのステップを踏むだけと言っても過言ではなく、ゴールが明確でなければ、どのようなデータを取得すべきか判断できません。では、このゴールはどのように決めればよいのでしょうか。このゴールとゴールをサポートするデータの出し方について深堀りしていきます。
ゴールとして売上を伸ばすことはビジネスの鉄則です。(客単価)×(客数)で売上を出して、客単価と客数をブレイクダウンするKPIツリーの手法も有効かもしれませんが、本当に良いデータ戦略が見つかるのでしょうか? 売上を上げることは確かな最終目的ですが、顧客数、顧客単価を上げるにはどうすればいいのか、ビジネスを成功させるために本当に目指すべき具体的なことは何なのでしょうか?
フォーカス指標とは?
分析の世界には「ノーススター指標」という言葉があります。ノーススターは常に動くことはなく方位を教えてくれる北極星のことで、例えばFacebookが目指すべき北極星は、新規ユーザーが10日間で7人と友達になることだったようです。プロダクト指標では、この「ノーススター指標」と「フォーカス指標」はほぼ同意です。ただし、北極星1つで分析を進めるのは理想的ですが、他のKPIに悪影響を与える可能性もあるため、現実的には1つの北極星では限界があることも知っておきましょう。では、会社の全員が目指すべき北極星、フォーカス指標をどのように見つけたらよいのでしょうか。最も輝いている北極星を探していきましょう。
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谷田部 丈夫(NTTコム オンライン)(ヤタベ タケオ)
NTTコム オンライン Mixpanelデータコンサルタント。これまで20年以上に渡り、データコンサルタント及びクリエイティブディレクターとして数々のクライエントのプロジェクトに携わる。デジタルステージの「LiFE* with PhotoCinema」の開発プロジェクトに携わり、ソフトウェアとしてグ...
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
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高田 信雄(NTTコム オンライン)(タカダ ノブオ)
NTTコム オンライン、ソリューションエンジニアリング部長。金融業、建設業、通信業、サービス業など様々な業種のシステム開発・サービス開発案件をPM・PdMとして経験。 近年はソリューションアーキテクトとして、デジタルマーケティング領域のプロダクト選定とソリューション開発業務に従事。
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