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リモートコントロール、ワークツリー、動的ワークフロー──Claude Codeの最新機能で変わるAI時代の開発スタイル

「What's new in Claude Code」──Anthropic「Code with Claude」レポート

 Anthropicが開催する開発者向けイベント「Code with Claude Tokyo」が2026年6月10日に東京で開かれた。セッション「What's new in Claude Code」では、スマートフォンからセッションを引き継ぐ「リモートコントロール」、ちらつきを根絶した新ターミナルレンダリング、並列作業を可能にする「ワークツリー」、権限判断を自動化する「オートモード」、定期タスクを自律実行する「Routines」、複数エージェントを一元管理する「Agent View」、大規模タスクを並列処理する「動的ワークフロー」など、Claude Codeの最新機能が一挙に紹介された。開発者体験と自律性という二つの軸から、AI時代の開発ワークフローをどう変えるかが示された。

「散歩しながらエージェントを起動」──新機能が変える開発スタイル

 2026年6月10日、東京で開催されたAnthropicのイベント「Code with Claude Tokyo」。「香港出身の私にとって、こうして故郷に近い場所に来られるとほっとします」と語ったのは、Member of Technical StaffのCharmaine Lee氏だ。以前の職場では1四半期かけて作った機能の説明に45分を費やすこともあったが、今は「機能のリリースが非常に速く、お見せしたいことがたくさんある」とこう切り出した。

 セッションの本題は、Claude Codeの新機能を「開発者体験(Developer Experience)」と「自律性(Autonomy)」という二つの柱で整理することだ。「Claudeが長時間タスクを自律的に処理できるようになっても、人間の体験に深く投資し続けなければならない。最高のツールとは、使っていて本当に楽しいものだ」──Lee氏はそう強調し、最初の機能、リモートコントロールの紹介へと進んだ。

リモートコントロール
リモートコントロール

 チームでよく語られるという「あるある」から話は始まった。「長時間のセッションを開始して一時的に席を離れると、まるで親が子どもを置き去りにするような罪悪感を覚える」。リモートコントロールはその感覚を解消するための機能だ。自分のマシンで開始したセッションを、スマートフォンやブラウザからそのまま引き継ぐことができる。Lee氏が実際にやっているのは、タスクを起動してから散歩に出かけ、歩きながらアイデアが浮かぶたびにエージェントを立ち上げていくスタイルだという。「昨日も夕食の前にタスクを起動して、ピザを待ちながらスマホで進捗を確認しました」と実体験を交えて紹介した。

 デモでは/remoteコマンドを実行すると、ローカルのCLIで動いていたセッションが即座にウェブ上にも接続される様子が示された。QRコードを読み込めばモバイルアプリからも操作でき、2つのセッションが完全に連動していることが確認できた。

Anthropic Member of Technical Staff Charmaine Lee氏
Anthropic Member of Technical Staff Charmaine Lee氏

 続いてLee氏が取り上げたのが、ペインポイントであったターミナルのちらつき問題だ。「手を挙げてもらうまでもない」と前置きしながら、原因を説明した。従来のレンダリング方式はターミナルのスクロールバックに追記する形だったため、わずかなずれでも全体の再描画が発生してちらつきが生じていた。新しい方式ではスクロールバック全体を仮想化したことで、ちらつきのない出力を実現。長時間のセッションでもメモリ使用量が一定に保たれ、差分(diff)のインライン表示やファイルパスの直接クリックといった操作が端末内で完結するようになった。さらに/voiceコマンドによる音声入力も実演された。スペースキーを押すだけで録音が開始され、自然な言葉でClaudeに指示を伝えることができる。

Flicker-free rendering
Flicker-free rendering

10セッションを管理するとき、何が変わるか

 新しいレンダリングとボイス入力の紹介を終えたLee氏は、次の大きなテーマへと移行した。チームの中にはターミナル派もいるが、Claude Codeのデスクトップ版やウェブ版に移行するメンバーも増えているという。そこでAnthropicが問い直したのは「1つではなく10のセッションを管理したいとき、何が変わるか」という問いだった。この問いへの答えが、Claude Codeデスクトップの大規模な再設計として実現している。

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「些細な問題」を根絶するオートモードへの挑戦

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この記事の著者

近藤 佑子(編集部)(コンドウ ユウコ)

株式会社翔泳社 CodeZine編集部 編集長、Developers Summit オーガナイザー。1986年岡山県生まれ。京都大学工学部建築学科、東京大学工学系研究科建築学専攻修士課程修了。フリーランスを経て2014年株式会社翔泳社に入社。ソフトウェア開発者向けWebメディア「CodeZine」の編集・企画・運営に携わる。2018年、副編集長に就任。2017年より、ソフトウェア開発者向けカンファレンス「Developers...

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