執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表の山田祥寛さんのKindle電子書籍『モダンを学ぶ 速習 JavaScript』が6月21日に刊行されました。
イマドキのJavaScriptをサクッとマスター
本書は、モダンなJavaScriptの基盤であるECMAScriptを解説する入門書です。
ECMAScript 2015(ES6)以降に追加された主要な機能を中心に、実践的なコード例を交えながら学べます。最新のJavaScript構文を体系的に理解し、ReactやVue.jsなどのフロントエンド開発に必要な知識を身につけるための一冊です。
なお、JavaScriptの基本文法を習得済みであることを前提としています。

担当編集者からのコメント
「JavaScriptは書けるつもりでいたのに、最近のコードがどうも読めない」――そんなモヤモヤを抱えたことはありませんか?
本書は、WINGSプロジェクトが贈るKindle電子書籍『「速習」シリーズ』の第26弾。「気になる技術を、時間もお金も低コストで、短時間でマスターする」——そんなコンセプトのもと、今回テーマに据えたのは、現代のJavaScriptを根底から支える"ECMAScript"です。
ReactやVue.jsといった人気フロントエンドフレームワークに触れようとしたとき、「公式ドキュメントのコードがなぜかスッと頭に入ってこない」という壁にぶつかった経験がある方は少なくないはずです。その正体はたいてい、モダンなJavaScript構文への理解不足。逆にいえば、そこさえクリアすれば、フレームワークの学習効率は一気に跳ね上がります。
本書は、ECMAScript 2015(ES6)以降の重要機能から、Temporal APIのような最新仕様まで、実践的なコード例とともにテンポよく解説。基本文法はひと通り押さえたけれど、"今どきの書き方"にはまだ自信がない——そんな方が、最短ルートでモダンJavaScriptへキャッチアップできるよう設計された一冊です。
それでは、本書冒頭の一部を覗いてみましょう。
本書のテーマは、「モダンを学ぶ」JavaScript。「モダン」と聞くと、なんとなく「イマドキのJavaScript」を指すようには思えるかもしれませんが、そもそもイマドキとはなんでしょうか。スバリ、ECMAScript(エクマスクリプト)です。
ECMAScriptとは、標準化団体Ecma Internationalが定めているJavaScriptの言語仕様。ブラウザーやNode.jsで動くJavaScriptは、基本的にこの仕様をもとに実装されています。標準JavaScript=ECMAScriptと言っても良いでしょうし、最新のECMAScriptを学ぶということはモダンなJavaScriptを学ぶことと言えます。
「JavaScriptなら知っている」
そう思っていても、久しぶりに本格的に触れてみると、「自分の知っているJavaScriptと違う」「こんな書き方は見たことがない!」と浦島感を味わう人は意外と多いようです。
そもそもReact、Vue.jsなどでフロントエンドアプリを開発しようと思ったら、「コードがよくわからない」「でも本家ドキュメントではなにも説明されていないのだけど」と思ったことはありませんか? このような場合には、大概、モダンなJavaScript構文を理解できていません!
本書の目的は、まさにそこにあります。
「モダンなJavaScriptに素早くキャッチアップする」こと、それが本書の狙いです。したがって、比較的クラシカルなJavaScript構文については、本書ではあまり説明していません。改めてJavaScriptの基本から学びたいという人は、以下のような参考書籍を併読することをお勧めします。
- 『改訂3版JavaScript本格入門』(技術評論社)
- 『JavaScript逆引きレシピ 第2版』(翔泳社)
いかがでしたか? ご紹介したのはほんの導入にすぎませんが、モダンJavaScriptの世界をコンパクトかつ実践的に学べる、本書のスタンスが伝わったのではないでしょうか。フロントエンド開発の現場で通用する知識を整理したい方、あるいは最新のJavaScriptを体系的に学び直したい方に、自信を持っておすすめできる一冊です。
さあ、本書を手に、モダンJavaScriptへの確かな一歩を踏み出してみませんか。
一般読者からのコメント(嶽 雅也さん)
「速習シリーズ」というタイトルですが、本書は単なる入門書ではなく、モダンJavaScriptで利用される主要な機能やその背景まで幅広く解説されており、かなり読み応えのある一冊でした。
JavaScriptの基礎文法を理解していることを前提としているため、「最近のJavaScriptで何が変わったのか」を効率よくキャッチアップしたい方に特におすすめできます。ReactやVue.jsなどのモダンなフロントエンド開発へ進む前の知識整理にも適していると感じました。
以下、Partごとに印象に残った点を紹介します。
Part 1:はじめに
Part 1では、ECMAScriptの仕様策定の流れやバージョンの考え方など、これまで断片的にしか理解していなかった部分が整理され、「こういう流れでJavaScriptは進化してきたのか」と理解を深めることができました。
Part 2:モダンJavaScriptの常識構文
Part 2では、スプレッド構文や分割代入など、ReactやVue.jsなどのフレームワークでは頻繁に登場するものの、初めて見ると名前すら分からず検索の仕方に困るような構文まで丁寧に解説されています。モダンJavaScriptに触れ始めた方にも配慮された構成だと感じました。
Part 3:モダンなアプリ開発を支える関数の世界
Part 3では、モダンJavaScriptの関数に関する機能がまとめられています。既定値構文で必須パラメータを表現する方法や、サロゲートペアを含む文字列長の扱いなど、実務でも役立つ内容が紹介されており、新しい発見がありました。また、アロー関数と thisの違いについても丁寧に解説されており、JavaScriptを学び始めた方がつまずきやすいポイントまでしっかりフォローされている点は、本書でも変わらない著者の丁寧な配慮だと感じました。
Part 4:値の集合(コレクション)を使い分ける
Part 4では、配列やMap、Setといったコレクションが扱われています。配列操作は普段から関数型ライブラリ(lodashやUnderscoreなど)を利用していたこともあり馴染みのある内容でしたが、それらの機能が標準JavaScriptとして充実してきたことを改めて確認できました。
Part 5:日付処理のノウハウをアップデートする - Temporal API
Part 5のTemporal APIは、本書の中でも特に読み応えがありました。date-fnsなどのライブラリが担ってきた日付・時刻処理が標準化される流れは、Java 8で日時APIが刷新されたときのことを思い起こさせます。Instant(Unixエポックからの経過時間)を基準とした設計や、タイムゾーン・サマータイムへの対応なども丁寧に解説されており、今後の実務でも参考になる内容でした。
Part 6:Temporal API、配列だけじゃない!モダンJavaScriptで進化したオブジェクトたち
Part 6では、UnicodeプロパティエスケープやProxy、JSONオブジェクトの新機能、globalThisなど、ここ最近キャッチアップできていなかった機能が幅広く紹介されており、とても勉強になりました。
Part 7:非同期処理 — フリーズしない快適なUIのしくみ
Part 7では、Promiseやasync/await、fetchなどの非同期処理が扱われています。業務でJavaScriptを書く中で触れる機会が多い内容のため、個人的には目新しい内容はありませんでしたが、近年追加されたPromise APIなども含めて体系的に整理されており、非同期処理まわりの機能がかなり充実してきたことを改めて実感しました。
Part 8:劇的に美しくなったオブジェクト指向の「新常識」 - クラス構文
Part 8では、クラス構文やモジュールが紹介されています。プライベートフィールドや静的メンバー、動的インポートなども含めて、JavaScriptが本格的なオブジェクト指向言語として利用できるよう進化してきたことを改めて感じました。
Part 9:コレクションを一列にならす共通規格 - イテレーター
Part 9は、目次を見た段階では「イテレーターだけで1章必要なのだろうか」と思いましたが、実際に読んでみるとジェネレーターやIterator Helpersの解説が非常に興味深く感じられました。必要な値だけを順次生成して処理するという点で、関数型プログラミングにおける無限リストを扱う感覚に近いことがJavaScriptでも実現できることを知り、この章は特に印象に残りました。
また、全体を通して、文章だけでは理解しづらい内容については図を交えながら解説されている点も良かったです。特に仕様や概念を説明する場面では、図があることでイメージを掴みやすく、読み進めやすいと感じました。
総じて、本書は新しい構文を網羅的に紹介するだけでなく、それぞれの機能が必要になった背景や実際の活用方法まで丁寧に解説されています。JavaScriptを一度学んだものの、近年追加された機能を体系的に学び直したい方はもちろん、React・Vue.jsなどのフロントエンドフレームワークをきっかけにモダンJavaScriptを学び始める方にもおすすめできる一冊だと思います。
仕様
- 書名:『モダンを学ぶ 速習 JavaScript』
- 著者:山田祥寛
- 出版社:WINGSプロジェクト
- 頁数:272ページ
- 定価:500円(税込)
- 色数:4色
- 刊行日:2026年6月21日
目次
Part 1:はじめに
- 1.1 ECMAScriptとは?
- 1.2 サンプルプログラムについて
Part 2:モダンJavaScriptの常識構文
- 2.1 モダンJavaScriptのもはや常識 let、const、varの使い分け
- 2.2 リテラル表現でコードの可読性を改善する
- 2.3 複雑なデータ構造から必要な値を一瞬で抽出する「分割代入」
- 2.4 もうヌルポも怖くない!バグの温床「null / undefined」をスマートにさばく
Part 3:モダンなアプリ開発を支える関数の世界
- 3.1 未定義の地雷をスマートに防ぐ - 引数の既定値
- 3.2 引数の数を縛らない自由な関数を作る - 可変長引数
- 3.3 ロジックを限界までシンプルに見せる - アロー関数
Part 4:値の集合(コレクション)を使い分ける
- 4.1 伝統的なArrayもモダンJavaScriptでは大進化
- 4.2 専用の連想配列オブジェクト「Map」
- 4.3 一意なデータを安全に扱う - Setオブジェクト
Part 5:日付処理のノウハウをアップデートする - Temporal API[2027]
- 5.1 Temporal APIの基本
- 5.2 日付/時刻オブジェクトを生成する
- 5.3 日付/時刻を整形する
- 5.4 日付・時刻要素を取得/設定する
- 5.5 日付時刻値を演算する
Part 6:Temporal API、配列だけじゃない!モダンJavaScriptで進化したオブジェクトたち
- 6.1 入力値の検証からクレンジングまで、一歩進んだ文字列操作を叶えるRegExp
- 6.2 メタプログラミングから巨大数値の計算まで、JavaScriptの限界を超える「4つの隠れた主役」
Part 7:非同期処理 — フリーズしない快適なUIのしくみ
- 7.1 非同期処理の基盤を担うPromiseオブジェクト
- 7.2 Promiseの進化を追う
- 7.3 非同期通信を実装する - fetchメソッド
Part 8:劇的に美しくなったオブジェクト指向の「新常識」 - クラス構文
- 8.1 クラスを定義する - class命令
- 8.2 アプリを機能単位にまとめる - モジュール
Part 9:コレクションを一列にならす共通規格 - イテレーター
- 9.1 イテレーターとは「次へ、次へ」とデータをめくる共通のルール
- 9.2 自作クラスをfor...ofに対応させる実装方法
- 関連リンク
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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