RoutinesとAgent Viewで変えるエージェント管理
自律性のさらなる発展として紹介されたのが「Routines(ルーティン)」だ。スケジュールに従って定期実行するルーティンや、CI/CDが失敗するたびに起動するルーティンを設定できる。Lee氏が実際に運用しているのは、ExcalidrawリポジトリのオープンなイシューをClaudeが定期的に確認してトリアージし、優先度順にラベルを付けるというものだ。デモでは、「iPadでキャンバスが空白になる」という報告についてClaudeが確認を試みたが再現できなかったため「要再現確認」というラベルを付けた例が示された。「すべてのイシューを闇雲に修正しようとするのではなく、きちんと判断を行っている」とLee氏は評価した。cronトリガーのほか、ウェブフックやAPIエンドポイント経由での起動、各種コネクターの追加にも対応する。
複数のエージェントを統括するUIとして最近リリースされたのが「Agent View(エージェントビュー)」だ。実行中のすべてのセッションを一か所で確認でき、どのエージェントが入力待ちで、どれが作業中で、どれが完了しているかが一目でわかる。デモでは、「夏のコードレビューについての俳句を書いて」「READMEにコントリビューティングのセクションを追加する前に、どの読者層を対象にするか聞いてから書いてほしい」といった複数のタスクが並列で進む様子が示された。後者のタスクについて「オープンソース開発者全般を対象にしたい」と入力すると、Agent Viewでそのセッションの入力待ちが即座に解消されて作業が進んでいることが確認できた。
「結果を伝えるだけでよい」──動的ワークフローの衝撃
最後に紹介されたのが、今週一般公開(GA)された「動的ワークフロー(Dynamic Workflows)」だ。古いモジュールの調査や大規模なマイグレーションといった大きなタスクをClaudeに渡すと、Claudeがオーケストレーションスクリプトを作成し、必要な数のエージェントを並列で動かして成果物を確認、起動方法を簡単にまとめて返してくれる。「ultracode」というキーワードが確実なトリガーとなっており、「タスクを分解する必要はない。結果を説明するだけで、Claudeが計画を立ててくれる」とLee氏は語った。
チームや企業でClaude Codeを管理する向けには、Windowsサポート、クラウドプロバイダーのセットアップ、インストール改善、管理機能の強化、ロギング機能といった変更が紹介された。/changelogコマンドで最新情報をいつでも確認できる。
セッションの締めくくりとして、Lee氏はこう語った。
「今日ご紹介したすべての機能は、チームの誰かが『これは不便だ、直そう』とか『AIファーストな世界でこの機能やワークフローはどうあるべきか? ゼロから考え直したら?』と言い始めたことがきっかけです。もし今日ご覧になった中で、そう感じるものがあれば、ぜひ教えてください」
