プロダクトを磨き上げるために追加/廃止する機能を定量的に評価するには?
プロダクト時代の新たな事業成長モデル「Product-Led Growth」入門 第6回
今回でシリーズの最終回になります。最終回は、プロダクトの機能を定量的に評価する方法についてご案内します。ユーザーにプロダクトを継続的に利用してもらうためには、プロダクトを日々進化させ、魅力的なサービスを提供し続けなければなりません。そのためには、新しい機能をプロダクトに追加したり、機能が増え過ぎてユーザーの利便性が損なわれているのであれば、あまり使われていない機能を削除したりすることを検討しなければなりません。ここでは、これらの判断を定量的に行うためには、どのようにプロダクトの機能を評価したら良いかについて解説します。
1.ミッション
あなたは音楽ストリーミングサービスのプロダクトマネージャーです。このプロダクトは、音楽が聴き放題のサブスクリプションモデルを採用しています。また、このプロダクトは楽曲を購入してダウンロードすることもできます。購入した楽曲は、サブスクリプションを停止しても、永続的に視聴することができます。
順調にサブスクリプションの数が増加している中、あなたは会社から「楽曲の購入機会の活性化」というミッションが与えられました。
このミッションを達成するため、あなたは以下の新機能を追加しました。
- 新しく追加した機能「楽曲の共有」
この背景として、あなたは「楽曲の購入の機会を増やすためには、友達へ楽曲を紹介できることが重要」と仮説をたて、容易に友達と楽曲を共有できる機能を追加しました。
「楽曲の共有」機能をリリースして数週間がたち、行動データがたまったので効果測定を行うことにしました。
2.新機能の効果測定|インパクト分析
「楽曲の共有」機能が、どの程度「楽曲の購入」を促進したのを検証する上で、「インパクト分析」といった手法で測定することにしました。
インパクト分析は、ユーザーがある機能に初接触した前後で、どのように態度変容したのかを把握する際に利用されます。今回は、「楽曲の共有」の初接触の前後2週間で「楽曲の購入」の平均実行回数がどのように変化したかを集計しています。

今回の結果を確認すると、以下が判明しました。
- 「楽曲の共有」の初接触以前は、平均で「楽曲の購入」が1.16回実行されている
- 「楽曲の共有」の初接触以降は、平均で「楽曲の購入」が1.66回実行されている
すなわち、0.5回の向上を確認できました。さらに、この傾向は初接触後に向こう2週間継続しているので、「楽曲の共有」機能により、態度変容が確認できたと考えられます(インパクト分析は、こちらでユーザー登録後に体験できます)。
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- この記事の著者
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米田 匡克(Amplitude Inc.)(ヨネダ マサカツ)
Amplitude Inc.カントリーマネージャー。 三菱電機株式会社 情報技術総合研究所で技術者としてキャリアをスタート。その後、外資系企業に転職し、Gemstar TV Guide で取締役副社長、Entropic Communications で代表取締役社長、Chartboost、LEANPLUM でカントリーマネージャーとして日本代表を歴任。2019年よりユーザー行動分析から先行指標が求める事ができるプロダクトアナリティクスを提供する Am...
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