プロダクトオーナーが確認すべきこと
ここまで見てきたのは、「オブジェクト同士がどう関連しているか」「誰が何を行えるか」「それぞれがどのような情報を持っているか」という3つの観点です。
プロダクトオーナーに確認してほしいのは、今関わっているプロダクトについて、これらの問いにチーム全員が同じ答えを持てているかどうかです。
例えば、ある人は「案件は顧客に直接ひも付く」と考え、別の人は「契約を介してひも付く」と考えている。あるいは、営業担当者が契約を編集できると思っている人と、閲覧しかできないと思っている人がいる。画面や機能について合意しているように見えても、その背後にあるこうした前提が揃っていなければ、開発が進んだ段階で矛盾として表面化します。
大切なのは、オブジェクトマップやアクションを整理したマトリックスを完成させることではありません。こうした問いを通じて、プロダクトを成り立たせている構造を明らかにし、チームが同じ答えを共有できる状態をつくることです。
今回は、オブジェクト同士の関係性、アクション、属性という3つの観点から、プロダクトの構造を具体化する考え方を紹介しました。
では、こうして見えてきた構造を、実際のプロダクト開発でどのように活用していけばよいのでしょうか。次回は、ビジネスやユーザーの要望を構造に重ねながら、優先順位やMVPを判断する方法、さらに構造をその後の設計やプロトタイピングにつなげていく考え方を紹介します。
