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【デブサミ2021夏】セッションレポート(AD)

需要が高まるPython、初心者は無料の学習リソースで正しく学ぼう! 学習の3つのポイントも解説【デブサミ2021夏】

【A-7】Python市場動向と初学者むけ学習法と新試験・新構想の解説

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初学者向けに教材を無料で公開・提供する新構想「Pythonオープンドキュメントプロジェクト」

 続いて、2021年7月31日に発表された「Pythonオープンドキュメントプロジェクト」について、寺田氏から紹介がなされた。

 この目的は、Pythonを学習したい人が誰でも無料で正しく、わかりやすく学べる環境を整備することで、さらなる市場構造を狙っていくというもの。全国の学校法人、スクール、企業向けにPython初学者向けの教材を公開することで、市場全体の教材品質の向上を図るとともに、コストダウンにもつながるという。

 一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会が運営するメリットは、情報の新しさや汎用性だ。現在はVer.3.9が最新だが、初学者がいつ見ても最新の状態が保たれるよう、毎年10月の最新版リリースに合わせて情報が改定される。また、複数のバージョンやOSに対応するドキュメントが掲載されることになっている。

 なお、コンテンツの利用ガイドラインとして「CC-BY4.0国際」というライセンスを採用し、誰でも利用・改変ができ、商用利用もできるものにするという。コピーライトをどこかに表記する必要があるが、企業でも個人も利用可能だ。

 そして寺田氏は、「スクリーンショットを豊富に入れるなど丁寧な説明を心がけ、メンテナンスはもちろん、オープンソース的にプロジェクトを推進して要望や修正依頼も受けていく。多様なドキュメントを作るというより、インストール・セットアップ、文法の基礎など、何度も繰り返し利用されるものを提供していきたい」と意欲を見せた。そこにもまた、Pythonicとして、Pythonらしさ、Pythonのお作法を取り入れていくという。

 取り扱う内容としては

  • Pythonのインストール・セットアップ
  • Pythonの基礎文法
  • エディターやJupyter Labなどの環境セットアップ

など、初学者向けの内容になる予定となっている。

初学者がスムーズに学習を進めるための“3つのポイント”

 こうした初学者向けのプロジェクトが立ち上がった理由について、寺田氏は「試験を通じてさまざまな学びがあり、初学者向けにさまざまな情報を提供する必要を実感した」と語った。

 そもそも初学者向けの勉強法にはどのようなものがあるのか。最も多いのが「本を買って読む」こと。そして、「動画やオンライン学習プラットフォーム」も有効な手段であり、無料版などもあるため手が出しやすい。そして、時間的余裕がない人は、「認定スクール」に通い、一気に学ぶという人もいる。そして、「知人に頼る」のもいい方法だ。

 「一緒に学ぶ人やちょっと詳しい人が周りにいると、格段にステップアップしやすくなる。いつどこから始めるかが悩ましいが、同じ会社に仲間がいないなら、コミュニティへの参加もおすすめだ。PyCon JPでも、もっと小さなコミュニティもある。オンラインでもつながれるので利用してみるといいだろう」と吉坂氏は語り、「まずは『やってみる』ことを意識してほしい」と吉坂氏は語った。

 それでもまだ「なかなか理解が進まない」という人のために、吉坂氏は次の3つのポイントについてアドバイスした。

1)自由に勉強できる環境

 インターネットやパソコン、ソフトウェアなどに加え、Pythonのインストールの方法、どんなライブラリ、エディターを使うかなど。パソコン内、またはネット上でPythonが実行できる環境を用意することが、最初に直面する最も大変な課題だ。環境を自分で自由に作ったり壊したりできるようになれば、学習が楽に進む。誰か助けてくれる人がいることも大切。

2)データ型

 普段の生活では「データ型」という概念は使わないもの。「1」が数字なのか文字なのかなど、データ型を意識して理解できれば、より勉強が進むはず。

3)制御構造

 繰り返しや条件分岐などが学べるようになれば、プログラミングをやっている実感が出てくる。そこまでいけば、さまざまな本の理解が進み、動画や勉強会も楽しめるようになる。

 寺田氏は「最初はちょっと苦しいかもしれないが、まずは初学者はここを学んでから、いろんなものに取り組む方がいい」と語る。マイナビニュースのPython学習コーナーなどにもまとめられているので、興味のある方は見てみるとよいだろう。

Pythonエンジニア育成のための2つの試験に向けて、合格のコツと勉強法

 最後に既に実施している試験「Python3エンジニア認定基礎試験」および「Python3エンジニア認定データ解析試験」について紹介された。いずれの試験についても、問題範囲を「Pythonチュートリアル」(オライリー)、「Pythonによるあたらしいデータ分析の教科書」(翔泳社)から設問を出し、その問題範囲は一般社団法人Pythonエンジニア位育成推進協会のWebサイトに掲載されるので、それに合わせて集中的に勉強するとよい。

新試験「PythonZen & PEP 8 検定」の概要

「Python3エンジニア認定基礎試験」と「Python3エンジニア認定データ解析試験」

それぞれの出題範囲

それぞれの出題範囲

 なお全国のオデッセイコミュニケーションズCBTテストセンターでいつでも受験が可能だ。

 本を読んで受験する方法もあるが、スピードを重視するなら認定スクールの対策コースを受講するのが確実だ。また全ての出題がPythonicに基づいており、それを理解して望む必要がある。なお、無料の模擬試験「PRIME STUDY」も用意されているので活用するとよいだろう。ぜひ、挑戦してみてはいかがだろうか。

それぞれの出題範囲

試験合格のコツ

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この記事の著者

伊藤 真美(イトウ マミ)

エディター&ライター。児童書、雑誌や書籍、企業出版物、PRやプロモーションツールの制作などを経て独立。ライティング、コンテンツディレクションの他、広報PR・マーケティングのプランニングも行なう。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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