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イベントレポート

先輩に学びたいのは「AIでは得られないこと」──20代エンジニア3人が明かす、理想の先輩のリアル

Newbee Conference 2026「若手エンジニアが先輩に期待すること」セッションレポート

近藤 佑子(編集部)[著]

 「1on1、増やさないほうがいいかな」「Slackのリアクション、スタンプだけで大丈夫?」──後輩を持つ立場になった瞬間、後輩への接し方は誰もが一度は迷う悩みだ。Newbee Conference 2026のオープンスペースセッションに登場したのは、AIコミュニティ運営・カンファレンス実行委員長・生成AIリードエンジニアとして現場の最前線に立つ20代エンジニア3人。MCの佐藤祥子氏(THE BIGLE)を交え、「先輩に求めること」を飾らずに語り合った。マイクロマネジメント、テキストコミュニケーション、モチベーション管理……AI時代の「ちょうどいい先輩」のヒントをお届けする。

登場するのは、現場の最前線に立つ20代3人

 Webエンジニア・SREとして働きながら技術カンファレンスの実行委員長を務める向平琴未氏(ことみん)、メルカリでAIネイティブな会社づくりをリードする久米史也氏(Kuu)、Cynthialyで生成AI駆動開発をリードする渡邉茜氏(べあ)。社内外で活躍する若手3人が、先輩・後輩というテーマで本音トークを繰り広げた。進行役を務めるのは、複数社のコミュニティ運営や採用広報を支援する佐藤祥子氏。

 Newbee Conferenceの参加者にはリーダーやマネージャーなど、組織を率いるレイヤーの高い層が多い。冒頭、佐藤祥子氏はそのことに触れたうえで、あえて20代エンジニア目線の本音を届けたい、とこのセッションの狙いを語った。

「質問してくれてありがとう」って言われると質問しやすい

佐藤祥子
この人と一緒に働きたいと思う先輩って、どんな人ですか?
ことみん
入ったばかりの頃は「こうしてほしい」ってちゃんと引っ張ってほしいです。でも自分ができるようになってきたら、伴走しながら一緒に議論してくれる方が楽しいなって思いますね。自分が成長していくにつれて、求めるものも変わっていくんだと思います。
べあ
私は今、エンジニアだけじゃなくプロダクトマネージャーとして、新しくプロジェクトを進める立場になることがありますが、迷って先輩に質問すると、「質問ありがとう」って返してくれるんです。聞いていいんだって安心できます。あと、その先輩は絶対答えを持ってるはずなのに「べあちゃんはどう思う?」って一回考えさせてくれるんです。私が発言すると「確かにそうだね」って肯定した上で、新しい知見を提供してくれる。そうやって考える機会があった上で、より深い知識を教えてくれるのがうれしいです。
べあ
Kuu
自分は、社会人としての基礎や、仕事の進め方を見てほしいなと思います。特に社会人になってすぐの頃は大事だと思っていて。あとは、AIではできないことができる先輩がいいなと思いますね。
左から、パネリストの向平琴未氏、久米史也氏、渡邉茜氏、MCの佐藤祥子氏
左から、パネリストの向平琴未氏、久米史也氏、渡邉茜氏、MCの佐藤祥子氏

AIに聞けることでも、即座に返せることに価値がある

佐藤祥子
じゃあ、その先輩にしてほしいことを挙げるとしたら何になりますか?
Kuu
まずは技術力。開発してきた経験の積み重ねによって何が起こるか、っていう定量的な知識ですね。あと、会社のシステムが「なぜ今のかたちになっているのか」という、歴史的な経緯を必要なときに教えてほしいです。そういうことも今はAIに聞けば解決できてしまいますが、それでも人間が知るべき理由は、会話の中ですぐに回答できることだと思っています。AIだとどんなに早くても3〜5秒はかかっちゃうので。
ことみん
私は、自分ができていないところを「ここ、改善した方がいいよ」って教えてくれる先輩がありがたいです。
べあ
私は言語化力の高さですね。できてないところをどう相手に適切に言葉にして伝えるかが、今すごく大事だなと思います。

1on1で定期的に進捗相談できると助かる

佐藤祥子
マネジメントのスタイルは、どういう形がうれしいですか?
べあ
私はマイクロマネジメントがすごく苦手で。「いつでも聞いていいよ、困ったら」くらいの温度感が一番ありがたいです。「あなたは絶対こうしなさい」みたいな決めつけや、道を狭める言い方は、私はすごく苦手なんですよね。
Kuu
でも成果物に対して「なんでこうなってるの?」って聞かれるのはむしろ嬉しいです。タスクのやり方は自分に任せてもらいつつ、結果に対して聞かれることで、自分が気づけていなかった抜け漏れに気づけるので。
べあ
私は週1で30分の1on1を組んでもらってます。それだけで進捗相談が定期的にできて、すごく助かってます。あとはSlackで常にやり取りしている形ですね。定期的に話すタイミングがあるから、こっちからも言えるし、聞いてもらえるんです。

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リアクションは絵文字で、通知はほどほどに

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この記事の著者

近藤 佑子(編集部)(コンドウ ユウコ)

株式会社翔泳社 CodeZine編集部 編集長、Developers Summit オーガナイザー。1986年岡山県生まれ。京都大学工学部建築学科、東京大学工学系研究科建築学専攻修士課程修了。フリーランスを経て2014年株式会社翔泳社に入社。ソフトウェア開発者向けWebメディア「CodeZine」の編集・企画・運営に携わる。2018年、副編集長に就任。2017年より、ソフトウェア開発者向けカンファレンス「Developers...

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