CodeZine(翔泳社)が主催するエンジニアの祭典「Developers Summit 2026 Summer(デブサミ2026夏)」が7月16日、東京・丸の内のJPタワーホール&カンファレンスで開幕した。今回のテーマは昨年に続き、「エンジニアの事業貢献を応援するカンファレンス」。会場の熱はハッシュタグ「#devsumi」にリアルタイムで刻まれ、初日だけで200件を超える投稿が集まった。参加者が何に手を止め、何を持ち帰ったのかを、寄せられたポストとともに振り返る。
「事業目線」は、誰のものか
初日を強く貫いたのは、開催テーマそのものだった。最終A会場のクロージングパネル「エンジニアの事業目線は、本当に求められているのか?」を軸に、参加者の実況が増えていった。印象的だったのは、テーマを構えずに引き受け直す声だ。
事業がわかるエンジニア!というとハードルがあるかもしれませんが、一緒に働いてる仲間がやっていることに関心を持つ!そんなシンプルなことなんですよね!だから事業に関心がないと言われるとちょっと悲しい!逆に言うと、エンジニアの仕事にも関心もとうね!ということ!#devsumi
— 柳川慶太 | BASE, Inc. 執行役員 金融事業担当 (@gimupop) July 16, 2026
「求められているか」より「自分が求めているか」と、立ち位置を裏返す気づきも共有された。
事業目線、「(誰かに)求められているか?」より、「(自分に)求めている」が近い気がする。#devsumi #devsumiA
— 幡ヶ谷亭直吉@多摩.dev/秦野アジャイル/子育てエンジニアリングMeetup (@asagayanaoki) July 16, 2026
パネルで交わされた議論を書き留める参加者もいた。主観を持ち寄ることこそが顧客価値につながる、という論点だ。
主観は悪ではないいろんな方向の主観が集まって顧客の価値につながるだからこそ、複眼がだいじ#devsumiA #devsumi
— もっさん (@_mossann_t) July 16, 2026
AIネイティブ化の「リアル」
もう一つの潮流はAIだった。NOT A HOTELのCTO大久保氏による基調講演は満員御礼となった。
Developers Summit 2026 Summer初日、NOT A HOTEL CTO大久保による基調講演中です。なんと満員御礼…NOT A HOTELのAIネイティブ化に対して、注目度が高いことを肌で感じてます。会場は熱気に包まれてます!#devsumi #デブサミ2026
— Ryo Saimaru|NOT A HOTEL (@saimaru310) July 16, 2026
セッションを横断すると、AIの実装事例が並んだ。SalesforceをChatGPTのプラグインで動かす事例には驚きの声が上がり、
おだしょーさんの発表、おもしろかったですSalesforceがchat GPTのプラグインで動くのもびっくりしました#devsumi
— 小島優介@ハピネスチームビルディングの人 (@kojimadev) July 16, 2026
メルカリのNotion全社導入では「AI時代はコンテキストが大事」が、スクウェア・エニックスのSRE事例では「IaCから構成図を自動生成」が、それぞれ関心を集めた。作れる量が増えるほど、いらないものをどう手放すかも問われる。
クリーンナップの重要性。機能もドキュメントも量産される中、いらないものを掃除しないとノイズになるは、本当にそうだと思う。定期的なお掃除の日や仕組みが必要。#devsumi #devsumiA
— 幡ヶ谷亭直吉@多摩.dev/秦野アジャイル/子育てエンジニアリングMeetup (@asagayanaoki) July 16, 2026
「速く作る」の先へ、生産性の測り方を問い直す
石垣雅人氏の基調講演「開発生産性の誤解と真実」は、「数値だけでは測れない」がコアメッセージ。負債の深さ、認知負荷、コンディションなど、数値の奥にある状態に目を向ける視点が広がった。
クルマづくりの現場からも、スピード信仰への揺り戻しが聞こえた。
アジャイルは「速く作る手法」ではない #DevSumi
— Yasunobu Kawaguchi / YesNoBut (@kawaguti) July 16, 2026
参加者の実況では、みずほ銀行の松尾氏による「ゴールデンパスはプロダクトだった。作って終わりではなく、小さく始めて育てていく」、ラクスの稲垣氏の二重ループ開発「私たちが見るのはスプリントボードではなく、お客様のカレンダー」も共有され、同じ問い直しの線上にあった。
作る前後の、人の仕事
AIが速く安く作れる時代でも、消えない仕事がある。初日の議論の中でも、とりわけ多くの共感を集めたのがこの投稿だった。
ルールメイクだけで動いてくれる人って居ないという問題。じっさい私も動けないし… #devsumi
— watany (@_watany) July 16, 2026
「作らない意思決定」「委譲は難しい」「落ちているボールを拾う人は多くない」。ガードレール、負債、ドキュメントの整理といった、手を動かす前後の営みに、多くの参加者がうなずいた。
会場でしか味わえないデブサミ
学びだけではない。スタンプラリーの完走報告、ノベルティが当たった歓喜、お味噌汁の配布と、会場は終始明るかった。翔泳社の書籍が10%オフで買えるブースも、今年もにぎわった。
今日から東京駅すぐそばのJP タワーホール&カンファレンスで、夏サミ #devsumi が開催!デブサミ会場では翔泳社の書籍が10%オフで買えるので、いつも買いすぎてしまう…。僕の #エンジニアのための自己管理入門、#目標づくりガイドブック もあるので、この機会にぜひお買い求めください!
— いくお/190 (@dora_e_m) July 16, 2026
運営の細やかさに触れる声もあった。案内スライドで示された、行動規範違反の通報フォームだ。「コーヒーがおいしい」といった一言も含め、オンラインでは得られない体験の手ざわりが、そこにあった。
いま次のセッション待機してるんだけども、案内スライドで感動したこと行動規範に違反する行為を見かけた場合の通報フォームがちゃんと準備されてた多くのイベントでは、「お近くのスタッフにお知らせください」となっているけれど、実際に声かけるのはものすごく勇気がいるからね#devsumi
— もっさん (@_mossann_t) July 16, 2026
初日の「#devsumi」には、テーマへの真剣な内省と、会場ならではの高揚が同居していた。2日目の今日も、セッションは続く。
心に残ったセッションの一言、ブースやコミュニティでの出会い、会場で感じたことがあれば、ぜひハッシュタグ「#devsumi」を付けて気軽に投稿してほしい。短い一言でもかまわない。
寄せられた声は、登壇者にとっては話が届いた手応えになり、運営にとっては次のデブサミをより良くするための何よりの手がかりになる。会場のみなさんのポストを楽しみにしている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
CodeZineは、株式会社翔泳社が運営する開発者のための情報メディアです。日々の開発に取り組むエンジニアやテクノロジーを学びたい方に向けて、プログラミングやAI活用、開発ツール、エンジニアの学びとキャリアに関する記事をお届けしています。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
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