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【デブサミ2021】セッションレポート(AD)

ニューノーマル時代に求められるデータ分析の組み込みソリューションと考慮すべきポイント【デブサミ2021】

【18-D-5】データ分析のソリューション組み込みでニューノーマル時代をサバイブ ~データ分析の組み込みで考慮すべきポイント~

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 ニューノーマル時代においては、いかにスピーディーに価値のある製品・サービス開発をするかが求められている。そのためには、データ分析をソリューションに組み込むことでリソースを本業のコアビジネスに集約させ、信頼性の高い方法や意思決定を行うことが不可欠となってきた。今回のセッションでは、BI(ビジネスインテリジェンス)専業ベンダーであるYellowfin Japanでシニアコンサルタント兼プロダクトストラテジーマネージャーを務める足立宏之氏が、既存のアプリケーションにデータ分析機能を組み込む際に考慮するべきポイントが語られた。

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Yellowfin Japan株式会社 Product Strategy Manager - Japan 足立宏之氏
Yellowfin Japan株式会社 Product Strategy Manager - Japan 足立宏之氏

自動分析や拡張アナリティクス機能が高い評価を得ている「Yellowfin」

 BI専業ベンダーのYellowfin Japanが展開する製品「Yellowfin」は、世界50カ国以上において利用企業数2万9000社以上、エンドユーザー数300万以上を誇る。表やグラフを用いてデータをビジュアライズする基本的なBIツールとしてスタート。当時、全ての機能がブラウザのみで動作するコンセプトは非常にイノベーティブで画期的だったと足立氏は語る。

 「OEMで提供することを前提として開発をスタートし、既存の製品に組み込んで使っていただくことを得意にしています。特にWebベースのアプリケーションとの親和性は非常に高い製品です」(足立氏)

Yellowfin 会社紹介
Yellowfin 会社紹介

 さらに、ここ数年では単純な見える化の機能にとどまらず、自動分析やストーリーテリングといった機能強化にも取り組んでいる。2021年のガートナーのアナリティクスおよびビジネスインテリジェンスプラットフォームのMagic Quadrantでは、2年連続でビジョナリーという評価を得ており、自動分析や拡張アナリティクス機能などの先進的な機能をいち早く市場へ投入してきた取り組みが高く評価されている。

DXとニューノーマルを導く解は「組み込み分析」という仮説

 ここ数年でよく耳にするようになったDX(デジタルトランスフォーメーション)。さらにこの1年はコロナウイルスの感染拡大の影響から、ニューノーマルというこれまでとは違う新しい働き方が求められるようになった。

 「これまでビジネスの現場では、長年の経験と勘に基づいて重要な判断がなされてきた。しかし、このDXとニューノーマルの流れによって、データを分析し、それに基づいて判断することが今後不可欠になってきました。これらの流れを受けて導き出される解の1つは、組み込み分析だと考えています」(足立氏)

 つまり、日常的に使用する業務アプリに、データ分析を組み込んでしまおうというのだ。足立氏が言う組み込み分析とは、リアルタイムのレポートやダッシュボードなどの各種分析機能やビジュアライゼーションを、別のソフトウェアアプリケーションに統合することである。それは、問題を特定してリスクを軽減するととともに機会の最大化にもつながる。

 「これは分析のプラットフォームを、既存のアプリケーションのルック&フィールに合わせて、完全にリブランドしてしまうことです。この場合、エンドユーザーは組み込まれた分析機能が別のソフトウェアではあると意識せずに資料を作ることが可能です」(足立氏)

 これはプラットフォームプロバイダーのブランド名を残す方法で、例えば分析モジュールのフッターの部分にpowered by Yellowfinといった明記を行う場合がこれに該当する。既存のソフトウェアやサービスに対して分析機能を追加することで、顧客に新たなユーザーエクスペリエンスを提供し、使用率を向上させることができる。

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分析機能を自社で開発するか、専用ソリューションを購入するかの選択

 組み込みに際して、まず初めに直面する問題が、分析機能を自社で開発するのか、それとも専用のソリューションを購入するのかといった判断だ。そこには納期や迅速な統合の必要性、自社のビジョンと一致させることができるのかといった課題があった。

自社開発か分析ソリューション購入か
自社開発か分析ソリューション購入か

 だが、Yellowfinの組み込みソリューションを採用すれば、非常に簡単に統合することが可能となる。分析のソリューションを購入する際のメリットとして、まずコスト面を挙げることができる。次に開発リソースの節約だ。

 そして、販売する製品やサービスに対して分析を組み込む場合には、競合に対する競争力を発揮させる必要がある。コアの製品の機能がどれだけ優れていても、分析機能がチープなままでは競争力が損なわれてしまうこと恐れがあるからだ。

 「Yellowfinのソリューションを採用していただければ、この機能強化の部分は自社で開発する必要がなくなります。分析機能の組み込みを検討される際は、専用のソリューションを採用されることをおすすめします」(足立氏)

組み込み分析ソリューションの利点とは

 足立氏は、組み込み分析ソリューションの利点について、さらに詳しく話を続けた。

 まず1点目は持続可能な競争優位性だ。データ分析はアプリケーションのコア機能ではないため、製品の機能追加や機能拡張を検討する際には、その優先度は下がりがちになる。データをエクスポートできるようにしておいて、あとは力技で何とかしようと事例も少なくない。最新の分析のプラットフォームは、データからインサイトを素早く引き出すためのテクノロジーが備わっているものも増えている。Yellowfinもその1つである。

 「そうした最新の機能を常にキャッチアップし、イノベーションに注力できる分析プラットフォームを、組み込んでいただくことによって、競合に対する持続的な優位性を獲得することが可能になります」(足立氏)

 足立氏は2つ目の利点は、ユーザー体験を変革する機能を提供できることだと語る。

 「例えばYellowfinの場合は、ダッシュボードに独自の機能を直接コーディングし、自動分析機能を提供することが可能です。従来のデータ分析やグラフ表示、CSV形式のレポートダウンロードなどとは、全く異なるユーザー体験をもたらすことができます。さらに、データドリブンな企業文化を促進し、その分析モジュール自体が新たな収入源になることも考えられます」(足立氏)

 さらに、分析機能追加のオプションとして、アップセルの機会獲得や市場の参入のスピードアップ、コア製品の開発にリソースが集中できることなどを利点として挙げた。

組み込み分析ソリューションが持つ共通の機能

 データ分析のプロジェクトを成功させるためには、組織がデータを分析できるクリーンな状態にデータを準備しておく必要がある。データ準備機能は、複数のデータソースに接続してデータを抽出するための機能を提供し、正確なデータを容易にデータ分析することができる。アプリケーションに分析機能を組み込む場合は、分析のためのデータ加工やクレンジングといったデータ準備を、バックエンドで同時に済ませておく必要が生じる。そうしたデータ準備の機能を併せ持つソリューションを対応することで、導入がスムーズになる。

 「データ分析をする上で中核になるのがこのダッシュボードの機能です。ダッシュボードによって複数のレポートを1カ所で可視化し、ビジネス上の次のアクション実行を促進することが可能になります」(足立氏)

 ダッシュボードは、同じトピックに基づいて複数のレポートグループにまとめることができるため、エンドユーザーはビジネスのパフォーマンスを1つの画面内で容易につかむことが可能だ。

 「Yellowfinの最新ダッシュボード機能では、他システムと連携するボタンやアクションをするボタンを、ダッシュボード上にコーディングするようなことも可能です。ユーザーは、ダッシュボードを離れることなく、業務のワークフローを完了することができます」(足立氏)

 組み込み分析を行う場合は、その独自のダッシュボード構築や、既存のブランドにマッチするような見た目の変更、つまりルック&フィールをカスタマイズする。エンドユーザーがビジネスをよりよく理解しようとすると、データを探索してパターンや外れ値を発見して、それを他のユーザーと共有する。それを実現するのが、データディスカバリーの機能だ。組み込み分析のデータディスカバリー機能では、業務アプリのデータから得られた気づき、インサイトを引き出し、統制された情報で共有配信を行う必要がある。さらに昨今は、拡張アナリティクスの台頭によって、データディスカバリーに自動化の機能がもたらされた。

 「Yellowfinのシグナルという自動分析の機能は、データのパターンを継続的に検索し、統計的に重要な変化が発生した際には、関連するユーザーに対して自動的にアラートを通知することが可能です」(足立氏)

 タブレットなど、モバイルの端末でダッシュボードやレポートを提供できることも重要である。例えば、工場で機械のパフォーマンスやダウンタイム、生産率、データディスカバリーのアラートなどを確認できることは非常に価値がある。これまで情報共有の方法と言えば、メール添付や会議の場に紙の印刷物で配布されるケースが多かった。だが、ニューノーマルの流れの中でコミュニケーションの主体は、SlackやTeams、Zoomといったツールに移り変わりつつある。

 「組み込み分析を行う場合は、そうしたツールとのシームレスな連携も可能であること。そして分析ソリューションにコラボレーション機能が備えられていることによって、社会全体の働き方の変化に対応することが重要になってきました」(足立氏)

 また、分析機能の組み込みをスムーズに進めるには、分析ソリューション独自のデータベースや開発言語に縛られずに、既存のスキルや最も使い慣れたツールを活用できることが重要になってくる。

 「Yellowfinは独自の技術ではなく、開発者の皆さんが日頃の開発で慣れ親しんでいる技術を使えるからこそ、分析ソリューションの導入を素早くストレスなく進めていただくことが可能になります」(足立氏)

 セッションでは、実際にYellowfinを組み込んでいるパートナー企業の事例が紹介された。

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分析ソリューション購入時の考慮点とは?

 続いて、どんな分析ソリューションを選択するべきか、どんなベンダーとパートナーシップを結ぶべきかについて語られた。

既存および最新のアナリティクス機能を備えている

 まず、ベーシックな分析の機能に加えて、最新のトレンドに対応した機能を備えていることが挙げられた。組み込まれたレポートやダッシュボードは、発見されたインサイトを、他のユーザーとの共有や、実用的なデータストーリーテリングやコラボレーション、ブロードキャストといった機能を備えている必要がある。

 「Yellowfinのソリューションは、自動分析によるアラートや自動インサイトの機能によってユーザーエクスペリエンスを向上し、既存のアプリケーションにさらなる機能や価値を追加いたします」(足立氏)

既存のソフトウェアとアナリティクスをシームレスに統合できる

 組み込みを行う際は、システム間の連携の機能が充実している必要がある。

 「Yellowfinの場合は、JavaScriptやRestのAPIを提供しているので、クラウドやデスクトップ、あるいはモバイルなどから、Yellowfinにアクセスして、レポーティングやコラボレーションの機能を活用することが可能です」(足立氏)

 Yellowfinは機能だけではなく、アプリケーションのユーザーエクスペリエンスを考慮し、

 開発者が、各組み込み分析コンポーネントの外観や使用感を制御して、既存のコア製品のビジョンと完全に一致させることができる。

製品の市場投入までの時間を加速させる

 独自開発で、製品分析を組み込む場合、最大の障害になるのは開発して運用を始めるまでに時間がかかってしまうこと。製品を迅速に市場に投入するには、当初から組み込みを前提にデザインされている分析ソリューションを探すことが重要だ。分析機能の開発にかける時間やリソースを節約すれば、それだけ既存のコア製品の重要な要素の改善に集中することができる。

 「データ分析は、非常に進化の速い領域です。分析機能を組み込むにあたっては市場で最新かつ高度な機能を提供している。そうしたベンダーとパートナーシップを結んで投資の価値を最大化し、競争優位性を確実に獲得していただくことが重要です」(足立氏)

 さらに足立氏は、以下の分析ベンダー選択時のポイントを挙げた。

  • データアナリティクスにおけるソリューションリーダーとして認知されているか
  • データインテグレーションおよびセキュリティを実現できるか
  • テクニカルアーキテクチャデザインを支援できるか
  • プロジェクトに継続的なサポートを提供できるか
  • 戦略的で長期的なパートナーシップに適しているか

 「組み込み分析ソリューションを購入し、既存の製品に導入できたとしてもそれがプロジェクトの終了を意味するわけではありません。分析機能がこのあとも継続的に効果を発揮し続けるには、さらに多くの考慮点があります」(足立氏)

 足立氏は単に販売するだけではなく既存の製品への、分析機能の組み込みの導入を積極的にサポートし続けてくれるパートナー選びの重要性を強調した。そして、Yellowfinはデータ分析とアプリケーションを最適化された方法で市場に投入するための技術やツール、プロセスも含めて提供していきたいと語り、セッションを締めた。

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【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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