自動分析や拡張アナリティクス機能が高い評価を得ている「Yellowfin」
BI専業ベンダーのYellowfin Japanが展開する製品「Yellowfin」は、世界50カ国以上において利用企業数2万9000社以上、エンドユーザー数300万以上を誇る。表やグラフを用いてデータをビジュアライズする基本的なBIツールとしてスタート。当時、全ての機能がブラウザのみで動作するコンセプトは非常にイノベーティブで画期的だったと足立氏は語る。
「OEMで提供することを前提として開発をスタートし、既存の製品に組み込んで使っていただくことを得意にしています。特にWebベースのアプリケーションとの親和性は非常に高い製品です」(足立氏)
さらに、ここ数年では単純な見える化の機能にとどまらず、自動分析やストーリーテリングといった機能強化にも取り組んでいる。2021年のガートナーのアナリティクスおよびビジネスインテリジェンスプラットフォームのMagic Quadrantでは、2年連続でビジョナリーという評価を得ており、自動分析や拡張アナリティクス機能などの先進的な機能をいち早く市場へ投入してきた取り組みが高く評価されている。
DXとニューノーマルを導く解は「組み込み分析」という仮説
ここ数年でよく耳にするようになったDX(デジタルトランスフォーメーション)。さらにこの1年はコロナウイルスの感染拡大の影響から、ニューノーマルというこれまでとは違う新しい働き方が求められるようになった。
「これまでビジネスの現場では、長年の経験と勘に基づいて重要な判断がなされてきた。しかし、このDXとニューノーマルの流れによって、データを分析し、それに基づいて判断することが今後不可欠になってきました。これらの流れを受けて導き出される解の1つは、組み込み分析だと考えています」(足立氏)
つまり、日常的に使用する業務アプリに、データ分析を組み込んでしまおうというのだ。足立氏が言う組み込み分析とは、リアルタイムのレポートやダッシュボードなどの各種分析機能やビジュアライゼーションを、別のソフトウェアアプリケーションに統合することである。それは、問題を特定してリスクを軽減するととともに機会の最大化にもつながる。
「これは分析のプラットフォームを、既存のアプリケーションのルック&フィールに合わせて、完全にリブランドしてしまうことです。この場合、エンドユーザーは組み込まれた分析機能が別のソフトウェアではあると意識せずに資料を作ることが可能です」(足立氏)
これはプラットフォームプロバイダーのブランド名を残す方法で、例えば分析モジュールのフッターの部分にpowered by Yellowfinといった明記を行う場合がこれに該当する。既存のソフトウェアやサービスに対して分析機能を追加することで、顧客に新たなユーザーエクスペリエンスを提供し、使用率を向上させることができる。
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