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ProductZine Day 2026

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「PMM JAPAN CONFERENCE 2026」イベントレポート

勝ち筋を「設計する」のがPMMなら、「実装する」のは誰か──収益をプロダクトとして自動化する新職種「GTMエンジニア」

「PMM JAPAN CONFERENCE 2026」イベントレポート 第3回

「言葉にしてから作る」という越境

 同じ「越境」を、PMMの側から実践する事例も紹介された。ログラスで事業執行役員としてPMMとBizDevを兼務する浅見祐樹氏は、PMMの関与フェーズが開発工程の「かなり後ろ」に寄りがちだという課題から出発した。関与が遅いと価値が後付けになり、発信がばらけ、「何が価値だったんだっけ」とぼやけ、初速も落ちる。

株式会社ログラス 事業執行役員 VP of Product Growth 浅見祐樹氏
株式会社ログラス 事業執行役員 VP of Product Growth 浅見祐樹氏

 そこで同社が取り組むのが「プレスリリース駆動開発」だ。「想定するプレスリリースを、開発を始める段階で先にドラフトする」。社内で「妄想プレスリリース」とも呼ぶこの手法では、どう世に届けたいかを設計段階からプロダクトマネージャーやデザイナーと議論し、想定プレスリリースに顧客の声まで先に入れて、そこからUIを逆算する。ログラスがこの実践に掲げた言葉が、「価値は、言葉にしてから作る」である。作ってから届け方を考えるのではなく、届け方であるGTMを前倒しで設計してから作る。これもまた、職種の境界を越える1つの形だ。

職種化は、もう始まっている

 会場では9割が「初めて聞く」と答えた職種だが、その制度化はすでに動いている。パネルの最後、道家氏はこの領域の課題を解決する「協議会」と、事例や考え方のフレームをまとめた「書籍」の準備を予告した。スライドの告知によれば、書籍『GTMエンジニアリングの教科書』は2026年9月、「グロースエンジニアリング協議会(GROWTH ENGINEERING COUNCIL)」は2026年10月の始動が予定されている。

2026年9月に刊行予定の『GTMエンジニアリングの教科書』と、2026年10月に始動する「グロースエンジニアリング協議会」
2026年9月に刊行予定の『GTMエンジニアリングの教科書』と、2026年10月に始動する「グロースエンジニアリング協議会」

 名前がつけば、育成もキャリアパスも体系化が始まる。道家氏が予告した協議会と書籍は、その最初の一歩だ。「作る」の外側に立ち上がりつつある新しい職業の輪郭は、来場者の9割がまだ名前を知らないうちに、もう現場で数字を動かし始めている。

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この記事の著者

斉木 崇(編集部)(サイキ タカシ)

株式会社翔泳社 ProductZine編集長。1978年生まれ。早稲田大学大学院理工学研究科(建築学専門分野)を卒業後、IT入門書系の出版社を経て、2005年に翔泳社へ入社。ソフトウェア開発専門のオンラインメディア「CodeZine(コードジン)」の企画・運営を2005年6月の正式オープン以来担当し、2011年4月から2020年5月までCodeZine編集長を務めた。教育関係メディアの「EdTechZine(エドテックジン)」...

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