なぜAIネイティブ開発が進むとエンジニアは考えなくなるのか? AI時代におけるエンジニアの真の役割とは?
【16-C-4】なぜAI活用が進むほど、エンジニアは考えなくなるのか? ~パイプライン構築で見えた便利さの副作用と、手放してはいけない仕事~
ソフトウェア開発の現場において、生成AIの活用はもはや特別なものではなくなった。コード生成からテスト自動化まで日々の業務が効率化され、「楽になった」「手を動かす作業そのものが減った」と感じるエンジニアは多いはずだ。しかし、その「作業を手放した先」で一体何が起きているのだろうか。2026年7月に開催された「Developers Summit 2026 Summer」において、NECソリューションイノベータの伊達拓郎氏が登壇。「なぜAI活用が進むほどエンジニアは考えなくなるのか」というテーマを掲げ、AIネイティブな開発プロセスを実践する中で直面した「便利さの副作用」と、AI時代にエンジニアが手放してはならない真の役割について語った。
要件定義から検証までAIが担うパイプライン
NECソリューションイノベータの伊達拓郎氏は、2004年の入社以来、メインフレームからのマイグレーション案件をはじめ、Webアプリケーション開発、新サービス企画、地域DX推進など、多岐にわたるシステム開発の最前線を歩んできた。現在はAIネイティブな開発プロセスの検証と適用推進を担い、現場でAI駆動開発パイプラインの構築と運用を指揮している。
伊達氏のチームが取り組んだのは、要件定義から設計、実装、単体テスト、さらにはE2Eテストに至るまで、開発プロセスの全行程をAIが主導する一気通貫の自動化パイプラインの実現だ。
パイプラインは、GitHub ActionsとClaude Codeを統合して構築された。具体的なワークフローとしては、まずシステムエンジニアが顧客からの提案依頼書や要件一覧をリポジトリにプルリクエストとして投入する。すると、パイプライン上のAIエージェントが即座に起動し、「要件解析」スキルを実行して要件定義書を自動生成する。続いて設計・実装を進めてソースコードを生成し、単体テストフェーズでは静的解析、ビルド、単体テスト、脆弱性監査までを自動で実行する。さらにWebブラウザの操作を自動化するテストフレームワーク「Playwright」を用いてE2Eテストを実施し、正常動作のエビデンスとして画面のハードコピーを取得・返却する仕組みだ。そして、すべての品質チェックをクリアすることで、評価環境へ自動デプロイされる。
AIが成果を生むほど見えてきた3つの違和感
要件定義からデプロイまで、AIが高速に成果物を生み出し続けるこのパイプラインは、技術的にもプロセス的にも完璧に見えた。結果的に、開発スピードは従来と比べて飛躍的に向上し、数値上の生産性指標も大幅な改善を示していた。
しかし、高度に自動化されたパイプラインを実際のプロジェクトで稼働させるにつれ、現場から3つの違和感の声が聞えてきたと伊達氏は振り返る。それは、「どこを確認すればいいかわからない」という顧客の声、「AIから『できません』と返ってきた」という部下の声、「確認するだけの作業は誰が楽しいのか」という同期の声だった。
どれも最初は小さな違和感に過ぎなかったが、伊達氏はこの3つの声の背景に、AI駆動開発が孕む本質的な課題が隠れていると直感。それぞれの問題と深く向き合う決意をした。
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井原 淳一(イハラ ジュンイチ)
雑誌やフリーペーパー(紙媒体)Webなどで、料理、人物(インタビューやポートレート)、商品撮影をしています。
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DeveloperZine編集部(デベロッパージン編集部)
DeveloperZineは、株式会社翔泳社が運営する、技術と組織の意思決定を支える情報メディアです。技術選定やチームづくりに向き合い、自分の判断を確かなものとしたいエンジニアやエンジニアリングリーダーに向けて、翔泳社主催エンジニアイベント「Developers Summit」とも連動しながら実践知...
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提供:NECソリューションイノベータ株式会社
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