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Developers Summit 2026 Summer セッションレポート(AD)

年間約11.2億人もの乗降客を支える東急、リアル×デジタルで事業価値を生み出す内製開発組織の現場とは

【16-A-3】アジャイルに取り組む東急の内製開発──エンジニアが交通・不動産・まちの体験を変える

 年間約11.2億人が利用する東急線を擁し、交通・不動産・生活サービスなど多岐にわたる事業を展開する東急。リアルな接点を顧客視点で改善して事業価値に変えるべく、2021年7月に内製開発組織「URBAN HACKS」が発足した。本セッションでは、URBAN HACKSのエンジニア3名がパネリストとして登壇し、駅の改札や商業施設などのリアルな現場で向き合ってきた体験を語り合った。「現場で学ぶ」「事業に返す(還元する)」「体験をつなぐ」という3つのテーマに沿って、その現場を追う。

内製開発組織を立ち上げ、東急が目指す未来とは?

 セッションの冒頭、モデレーターを務めた野口慎吾氏が、東急の事業とURBAN HACKSの成り立ちについて紹介した。

東急株式会社 野口 慎吾氏
東急株式会社 野口 慎吾氏

 東急は2026年9月2日に105周年を迎える地域コングロマリット企業(巨大複合企業)だ。電車やバスを手がける交通領域、不動産売買・賃貸の不動産領域、百貨店やスーパーなどの生活サービス領域、そしてホテル・リゾート領域と、200社を超えるグループ会社を束ねる。東急線の利用者は2025年度実績で年間約11.2億人に上り、沿線エリアには556万人(住民基本台帳2025年1月1日現在)もの生活者が暮らす。首都圏(1都3県)全体の人口集積の約15%が集まるこの巨大なリアルアセット(実物資産)は会社の強みである一方、その大きさは顧客視点で事業横断のサービスを作る際のハードルにもなっていた。

 これまで、東急のシステム開発はリアルに特化して事業ごとに外部ベンダーに委託して構築されてきたものが多く、デジタル化が進む世の中にあって、必ずしも顧客目線の設計になっていないという課題認識があった。だが「CaaS(City as a Service)構想」という、東急が掲げる長期経営構想の実現には、リアルとデジタルをつなぐアジャイルな内製開発組織が不可欠であると判断し、2021年7月にURBAN HACKSが立ち上がる。ペーパーレス化などを進める一般的な企業内のDX組織とは一線を画しており、東急グループが持つさまざまなリアルな接点をもとに、徹底した顧客視点でプロダクトを改善し、事業価値に変えていくことを使命とした組織だ。

 同社はCaaS構想の実現までを5つのフェーズに分け、URBAN HACKSではフェーズ1から3を「点・線・面」と定義。個々のプロダクト(点)を磨き込み、それぞれを連携(線)させ、東急グループを横断する「CX向けデジタル共通基盤」の完成(面)を目指している。

東急が目指すCaaS構想の実現に向けたロードマップ
東急が目指すCaaS構想の実現に向けたロードマップ

 今回のパネリスト3名がそれぞれ担当するのが、デジタルチケットサービス「Q SKIP(キュースキップ)」、渋谷で働くオフィスワーカー向けのベネフィットアプリ「Shibuya TOQ Pass(シブヤ トウキュウ パス)」、そしてグループ共通ID「TOKYU ID」の3つだ。

 Q SKIPは東急線全線・東急バス・みなとみらい線で使える乗車券や施設の利用券などの「地域周遊乗車券」をQRコードのチケットとして購入可能なサービスで、Shibuya TOQ Passは渋谷スクランブルスクエアや渋谷ヒカリエといった東急のオフィスビルに入居する企業の従業員に、優待やクーポン、渋谷のイベント情報など、働く毎日をより便利で豊かにするベネフィットを届けるアプリだ。そして、TOKYU IDはグループ全体のサービスを1つのアカウントで使えるようにする共通IDとなる。

「移動」を担うQ SKIP、「働く」を支えるShibuya TOQ Pass、サービスをつなげるTOKYU ID
「移動」を担うQ SKIP、「働く」を支えるShibuya TOQ Pass、サービスをつなげるTOKYU ID

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3日でプロトタイプを作ったからこそ見えた、改札UXの課題

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丸毛 透(マルモ トオル)

インタビュー(人物)、ポートレート、商品撮影、料理写真をWeb雑誌中心に活動。

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DeveloperZine編集部(デベロッパージン編集部)

DeveloperZineは、株式会社翔泳社が運営する、技術と組織の意思決定を支える情報メディアです。技術選定やチームづくりに向き合い、自分の判断を確かなものとしたいエンジニアやエンジニアリングリーダーに向けて、翔泳社主催エンジニアイベント「Developers Summit」とも連動しながら実践知...

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