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多くの企業がDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進に取り組む昨今、日本ではアプリケーション開発エンジニアの不足が問題になっています。一方、世界中ではアプリケーション開発を内製化する動きが加速しています。そこで注目を集めているのが、プログラミング開発言語の習得をしなくとも容易にアプリケーション開発ができるローコード開発ツールです。
Apple Inc.の子会社で30年以上の歴史を有するローコード開発プラットフォーム「Claris FileMaker」を使ってどのようなことが現場で実現できるのか、企業の活用事例などさまざまなアプローチをご紹介します。DXを推進したい、新しいビジネスを創造したい人、問題解決に取り組むすべての人に必見のコーナーです。
救命センタークラスの大病院救急外来に特化した患者情報記録管理システム「NEXT Stage ER」やICU患者ダッシュボード「NEXT Stage ICU」、救急隊業務効率化アプリ「NSER mobile」を開発、提供しているTXP Medical。同社のソリューションは現在、さまざまな自治体で活用が進んでおり、そのニーズに合わせたカスタマイズをするため、エンジニアの積極的な採用が行われている。TXP Medicalではどんなバックグラウンドのエンジニアが活躍しているのか。同社エンジニアの室園雄三氏と菅繕久氏に同社で働く魅力について話を聞いた。
救命センタークラスの大病院救急外来に特化した患者情報記録管理システム「NEXT Stage ER」やICU患者ダッシュボード「NEXT Stage ICU」、救急隊業務効率化アプリ「NSER mobile」の提供を通して、救急医療の現場のDX化に取り組んでいるTXP Medical。同社が現在、特に注力して取り組んでいるのが、情報共有をより容易にするための入力支援の仕組みだ。なぜ、同社は入力支援の仕組みに注力するのか。汎用の技術ではなぜ、うまくいかないのか。 代表取締役の園生智弘氏とVPoEの水島克幸氏が明かしてくれた。
救命センタークラスの大病院救急外来に特化した患者情報記録管理システム「NEXT Stage ER」をはじめ、ICU患者ダッシュボード「NEXT Stage ICU」、救急隊業務効率化アプリ「NSER mobile」など、医療DXを推進するソリューションを開発しているTXP Medical。同社が開発のプラットフォームとして選択しているのが、「Claris FileMaker(以下、FileMaker)」である。連載3回目となる今回は、なぜFileMakerをプラットフォームに選んだのか。その理由とともに、FileMakerで開発するメリット、さらにはエンジニアが医療系システムの開発に携わる醍醐味などについて、TXP Medical VPoE(Vice President of Engineering)の水島克幸氏に話を聞いた。
日本の医療は世界でもトップレベルと言われる。それを表すようにコロナ前は、アジア圏の富裕層を中心に、日本の高度な医療技術や検診技術を目的に訪れることも多かった。このように医療現場の技術は最高レベルにある一方で、それを支える仕組みのIT化は遅れているという。現場で働く医師たちはIT化、デジタル化を願いながらも、なかなか実現してこなかった。そこにはどんな背景があったのか。救急集中治療の現場で奮闘する医師でありながら、医療現場のDXを推進すべく、救急隊を巻き込んで進化する医療システム「NEXT Stage ER」の開発に取り組んでいる園生智弘氏に話を伺った。
患者が目の前にいれば、その生命を救えるのは医師だ――。しかし、患者が医師の前に運ばれる前に残念ながら失われてしまう命がある。だが、ITエンジニアが生み出す新しい世界では、失われるかもしれない命をより多く医師に運ぶことができる。救急集中治療の現場で奮闘する医師でありながら、アプリを開発するエンジニアでもある園生智弘氏が作り出した"救急隊を巻き込んで進化する医療システム"は、デジタル化にとどまらずプロセス自体を変革して新しい救急の現場を実現しようとしている。救急隊や救急集中治療の現場に新風を巻き起こすテクノロジーの進化について園生氏に話を伺った。
今回は、Claris FileMakerプラットフォーム(以下、FileMaker)がカバーする豊富な実行環境にフォーカスして、その魅力をお伝えしていきたいと思います。実行環境については第5回の記事で「ワンソース・マルチデバイス」を解説しましたが、これはクライアントデバイスに関する実行環境にフォーカスした内容でした。今回はバックエンド、サーバサイドの環境について詳しく解説をしていきます。
本記事では、FileMakerのワンソース・マルチデバイスの強みにフォーカスします。この数年で、どんな規模のプロジェクトを支援するケースでも、モバイル対応が求められるようになりました。このモバイル対応においても、FileMakerにはとても大きなアドバンテージがあります。FileMaker GoというiOS/iPadOS環境におけるランタイムエンジンを活用すれば、PC用に作成したデスクトップアプリケーションを、最小限の作業でiPhoneやiPadで動くモバイルアプリケーションとして展開することが可能です。今回は、過去に弊社が実際に構築したiOS/iPadOSアプリを事例として紹介しつつ、FileMaker Goを用いたソフトウェア開発の技術要素について解説します。
FileMakerは、非エンジニアの方でもアプリケーション構築が可能なローコード開発ツールであるため、標準機能のみを使ってGoogleカレンダーのような見た目がリッチなユーザインタフェースを実装することは困難です(※アドオンを除く)。しかし、FileMakerの最新バージョン19でより強化されたJavaScriptとの連携機能を使うことで、高度なWebアプリケーションと同等の操作性をアプリに組み込むことができます。本記事では、WebビューアやFileMakerからJavaScriptを実行するスクリプトステップのほか、JavaScriptとのインタラクティブなマッシュアップを通して実装可能なユーザインタフェースの構築方法について、事例を交えながら解説します。
本記事では、FileMakerプラットフォームで実装されたシステムと、他の開発プラットフォームで実装されたシステムをつなぐ「システム間連携」にフォーカスします。FileMakerプラットフォームは、ITプロフェッショナルの視点だと、「独自システム」の色が強く、他システムとの連携が不得意な印象を持たれやすいかもしれません。しかし、FileMakerでは3つのテクノロジーを使って、外部システムと柔軟に連携することができます。第3回では、FileMaker ESS(External SQL Data Source)機能による外部システム連携と、cURLオプションを活用したWebアプリ/Webサービスとの連携について紹介します。
本連載ではITプロフェッショナルが、これまで培ってきた技術力やソフトウェア開発経験の強みを活かし、ローコードを活用した新しいビジネスモデルの構築に関して提言します。第2回は、実際に構築したシステムを事例に交えながら、FileMakerプラットフォームのデータベースエンジン性能にフォーカスします。その事例として、まずはAS/400で運用してきた基幹システムを約1年の開発期間でFileMakerプラットフォームに完全リプレースした、愛工舎製作所のプロジェクトをご紹介します。
この1〜2年で、「ローコード」という言葉を聞かない日は無いぐらい、このキーワードが一般化してきました。しかし、ローコード開発プラットフォームを用いたプロジェクトやビジネスが実際にどのようなものなのかを知るITプロフェッショナルは、多くないと思います。本連載では、ローコードと特に親和性の強い「アジャイルソフトウェア開発」と「インハウス開発」にフォーカスし、「DX(デジタルトランスフォーメーション)」というトレンドにおいてローコード開発プラットフォームがどのような強みを持つのか、さらに、ITプロフェッショナルが、これまでに培ってきた技術力やソフトウェア開発経験の強みを活かし、ローコードを活用した新しいビジネスモデルの構築に関して提言します。
「エンドユーザーが困っていることを解決したい」「ビジネスに貢献できるシステムを作りたい」──。業務システムの開発に携わっている開発者の中には、このような想いを持っている人も多いはずだ。システム開発の現場で開発する側も顧客側も笑顔にするソリューションがある。それが開発プラットフォーム「Claris FileMaker(以下、FileMaker)」だ。長野市でZoomなどのオンラインツールを駆使するなど、自分のライフスタイルに合った働き方で、FileMakerを主軸とした企業の内製化支援やスキル移行などのサービスを提供しているライジングサン・システムコンサルティング 代表取締役の岩佐和紀氏は、FileMakerのどこに惹かれ、FileMakerでの開発を推進するようになったのか。その魅力について語ってもらった。
ローコード開発ツールながら、ノーコード、さらにはプロコードまで対応する「Claris FileMaker(以下、FileMaker)」。ユーザーの利用形態や要望に応じて柔軟にリレーショナルDBを使ったアプリケーション(カスタムApp)を素早く開発できることから、FileMakerを採用するエンジニアが増えている。2016年9月に設立されたフルーデンス 代表取締役 小巻旭洋氏もその一人。現在、同社ではFileMakerプラットフォームを活用した業務システムの受託開発を中心に、FileMakerを開発ツールとして採用した企業の技術支援や内製化支援を行っている。なぜ小巻氏はFileMakerを採用したのか。そのメリット、および開発事例について語ってもらった。
データ活用がビジネスの成否を左右する今、アプリケーション開発を内製化する動きが加速している。そこで注目を集めているのが、ローコード開発ツールである。Apple100%子会社のClaris International Inc.(以下、Claris)が開発する「Claris FileMaker」シリーズは、1985年にバージョン1をリリースして以来、36年もの歴史を有するローコード開発プラットフォームである。FileMakerシリーズの核となるソフトウェア「FileMaker Pro」とはどんな特長を持った製品なのか。最新版ではどのような機能を提供し、どのように活用できるのかを明らかにしていく。
企業内にたくさん蓄積されているデータ。それらをビジネスに生かし、DX(デジタルトランスフォーメーション)を加速するには、業務部門担当者自らがデータ活用することが不可欠だ。だが、一般的に膨大な量のデータを管理するエンタープライズ向けに開発されたOracle DatabaseやMySQLなどのデータベースを扱うには、SQLをはじめ、操作画面を設計するためのプログラミング言語など、専門知識が必要になる。一方、Microsoft Excelなどの表計算ソフトをデータベースとして活用することもできるが、1万件を超えるデータを管理し、活用するのは難しい。これらのデータ活用にまつわる課題を解決し、初心者からプロまでデータを容易に扱えるようにするのが「Claris FileMaker(クラリス ファイルメーカー。以下、FileMaker)」だ。