AI時代、エンジニアの働き方と役割はどう変わる? JR西日本子会社の2人が語った現場のリアル
【A-5】AIで変わるエンジニアの働き方、求められる役割(仮)
コーディング業務の大半を、今やAIが担えるようになった。AIの力を借りれば、1人で2~3人分の仕事ができる時代になりつつある。では、その成果は誰のものとしてどのように評価されるべきなのか。「Developers Summit 2026 KANSAI」のセッションには、JR西日本グループのデジタル子会社であるTRAILBLAZERの直井和久氏と西林拓志氏が登壇。実装がAIに移っていく中で、エンジニアに求められる役割の変化を、率直な自己評価とともに語った。
AIによって実装のハードルが下がり、職種の垣根が溶けていく
直井和久氏は2024年7月にTRAILBLAZERへ入社し、現在は共創ソリューション事業部の部長として、グループのプロダクト開発を推進している。
セッションタイトルには、あえて「(仮)」の文字が残されている。その理由は、AIの進化があまりに速く、半年前と今とでは状況が様変わりし、今日話す内容も明日には答えが変わっているかもしれないからだ。そうした前提そのものが、直井氏のメッセージの土台になっている。
直井氏がまず投げかけたのは、「この1~2年で、働き方が大きく変わっていませんか」という問いだ。すると、会場の参加者の多くがAIをチャットで使い、Claude CodeやGitHub Copilotを開発にも活用していると回答。コードを書くこと自体は、すでにAIがかなりの部分を担えるようになっており、実装のハードルは着実に下がっている。
その結果として起きているのが、職種の垣根が溶け始める現象だ。エンジニアがプロダクトのことを考えられるようになる一方で、プロダクトマネージャーがエンジニアリングに近い領域まで踏み込む。フロントエンドの担当者がバックエンドの苦手な部分をAIに任せ、バックエンドの担当者がフロントエンドの経験がなくてもAIと一緒に手を動かす。そうやって職種や担当の垣根を越えて動くことが当たり前になり、エンジニアに求められる役割も変わっていく。
開発フロー自体も様変わりした。これまではPRD(要件定義書)を書いてデザイン、設計と工程を積み上げ、実際に動くものが見えるのは開発の後半になってからだった。今はPRDを書いた時点でバイブコーディングによってモックが作れるため、ビジネスサイドへの説明がしやすくなっている。エンジニアの観点があれば、実物に近いプロトタイプをその場で作れる時代になった。
直井氏自身の働き方も変わった。管理業務に軸足を置く立場になって以降、これまでは会議や1on1と資料作成などの作業時間がほぼ半々だったが、今は作業のほとんどをAIに任せている。資料の完成度を追い求めず、会議でフォローすればいいという前提に切り替えたことで、考える時間そのものを業務時間内に確保できるようになったという。
働き方が変われば、次に問われるのは成果の見られ方だ。AIが担った仕事量は、誰の実績としてカウントされるべきなのだろうか。
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DeveloperZine編集部(デベロッパージン編集部)
DeveloperZineは、株式会社翔泳社が運営する、技術と組織の意思決定を支える情報メディアです。技術選定やチームづくりに向き合い、自分の判断を確かなものとしたいエンジニアやエンジニアリングリーダーに向けて、翔泳社主催エンジニアイベント「Developers Summit」とも連動しながら実践知...
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
提供:株式会社TRAILBLAZER
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