ホームグラウンドを持ち、未知の領域に飛び込め!「越境」を成長に変え、組織に貢献するエンジニアになる3つの要素
【A-6】技術以外の世界に『越境』し、エンジニアとして進化を遂げる 〜Kotlinへの愛とDevHRとしての挑戦を添えて〜
「AIに淘汰されるのではないか」──生成AIの急速な進化により、多くのエンジニアがキャリアに不安を抱いている。技術以外の領域への「越境」が求められる時代、しかし未知の領域に飛び込む恐怖は大きい。2025年12月6日開催の「Developers Boost 2025」に登壇したTOKIUMの坂上晴信氏は、テックリードとして6年半のキャリアを積んだ後、開発組織専任の人事「DevHR=開発組織専任の人事」へと大きく舵を切った。中途採用での挫折、採用広報での挽回、そして3年ぶりのエンジニア復帰──若手エンジニアに向け、技術以外の世界に「越境」することで得たヒントを共有した。
AI時代への不安と、エンジニアが成長する3つの要素
TOKIUMは、経理AIエージェントを提供する企業だ。経費精算や請求書処理などの経理業務を効率化するプロダクトを展開している。
「賢くなりすぎたAIに、自分たちエンジニアは淘汰されてしまうのではないか」。多くのエンジニアが抱くこの懸念から講演を始めたのは、TOKIUMに初めての新卒として2016年に入社し、エンジニアから人事DevHRを経て再びエンジニアへと戻った坂上晴信氏。
坂上氏はティム・オライリー氏の「淘汰されるのは、初級および中級レベルのプログラマーではなく、新しいプログラミングツールとパラダイムを受け入れず過去に固執する者」という言葉を引用し、「新しいパラダイムを受け入れられれば、生き残れそうです」と話した。しかし、これからを生きるエンジニアには「ビジネスに深く関与し、提供する影響力をより大きく拡大すること」が期待されている。
実際にTOKIUMでは、大きな変化が起きている。これまでコードを書かなかったプロダクトマネージャーが自らプロトタイプを作成し、顧客から直接フィードバックを回収する、というような行動が生まれている。そういった活動からプロダクトの改善速度が大きく向上している。
2025年卒のエンジニアの数人はすでにチームリーダーを務め、開発・プロジェクトマネジメント・顧客との商談を並行でこなしている。その新人の日報には「数字を突きつけられるとその厳しさを肌で感じられる。でもワクワクしている自分もいる」と書いており、新卒1年目で事業成果に意識が向いている姿が見られた。
「新しい形のエンジニアリングを受け入れ、技術以外の領域に越境することでビジネスを動かす」この姿こそ、これからのエンジニアのあるべき姿だ。
しかし坂上氏は「そんなに気軽には越境できないです。『越境できない自分は、淘汰される側なんじゃないか』という不安を感じている方も多いと思います」と語った。
坂上氏は講演の主旨について「越境に対する恐怖を和らげ、明日からのアクションにつながる時間を目指します」と説明。そして越境を成長につなげる3つの要素「ホームグラウンドを持つ」「郷に入っては郷に従う」「越境に意味を見出す」を提示し、自身の経験を通じて語った。
この記事は参考になりましたか?
- Developers Boost 2025 セッションレポート連載記事一覧
- この記事の著者
-
森 英信(モリ ヒデノブ)
就職情報誌やMac雑誌の編集業務、モバイルコンテンツ制作会社勤務を経て、2005年に編集プロダクション業務やWebシステム開発事業を展開する会社・アンジーを創業。編集プロダクション業務においては、IT・HR関連の事例取材に加え、英語での海外スタートアップ取材などを手がける。独自開発のAI文字起こし・...
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
-
丸毛 透(マルモ トオル)
インタビュー(人物)、ポートレート、商品撮影、料理写真をWeb雑誌中心に活動。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
-
CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
CodeZineは、株式会社翔泳社が運営する開発者のための情報メディアです。日々の開発に取り組むエンジニアやテクノロジーを学びたい方に向けて、プログラミングやAI活用、開発ツール、エンジニアの学びとキャリアに関する記事をお届けしています。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
提供:株式会社TOKIUM
【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア
