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未経験からITエンジニアに転職して評価されたポイントは? 壁を乗り越え、働くを楽しむことができるまで

【B-5】未経験からエンジニア転職して半年で昇格できた話 ~「小さな気持ち」から「はたらくが楽しい」になるまで~

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甘くはないエンジニアへの転身、壁を乗り越えて「楽しむ」には?

 エンジニアの転職は多々あるとはいえ、全くの未経験からエンジニアへの転身はなかなかハードルが高いと感じる人は多いだろう。実際、宮城氏も「最初はいろんなことに戸惑った」と語る。

 入社後、新規開発以外で戸惑ったこととして、宮城氏は「不具合修正の環境構築」をあげる。シングルサインオン(SSO)でログインしたWeb打刻で、タイムアウトしてもタイムアウト画面が表示されず、打刻ができないという不具合が発生。しかし、SSOもSAMLも知らず、知らない単語が多すぎる。さらに開発環境にSSOの環境構築が必要だったが、手順書がちらばっており、自力で行なうにはハードルが高かった。

 そこで、上司や先輩の助けを借りてなんとか環境を構築できたものの、タイムアウト画面の構築以上に、SSOの環境構築が大変だったことを実感。チームの状況を考えると、Web打刻機能は自分が担当する機能になりそうだったため、SSOの環境構築、設定の流れや詳細な設定方法などをWikiに残しておいた。すると、ほどなくしてSSOに関する問い合わせが来たため、Wikiを見るように伝えたところ、すぐに設定ができた。

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残しておいたwikiが役に立った!

 そんなふうに、最初は戸惑っていた不具合修正が楽しくなった頃、次は問い合わせ対応をすることになった。当然ながら解決方法がわからない問い合わせは山のようにくる。たとえば、コンサルから「Web打刻の後に勤務実績画面に遷移できるか」という問い合わせを受け、すぐに回答できなかったために、詳しい人に聞いて対応し、さらにコンサルに詳細な手順を書いて回答した。すると、同じような問い合わせが来たので、対応策をマニュアルに掲載し、Slackでつぶやいたところ、拍手のリアクションを多数もらった。そして、問い合わせ対応の改善を目的としたコンサル視点でのレポートに優良回答として掲載された。

 「拍手も嬉しかったし、回答が掲載されたのも嬉しかった。いろいろなことが少しずつできるようになり、レベルアップしていって、それが段々楽しくなって、最終的にエンジニアが楽しいと感じるようになった」と宮城氏は振り返る。

未経験からエンジニアになって、周りから評価されたのは?

 宮城氏自身が楽しくなると同時に、評価も上がり、2022年10月には昇格することとなった。これについては宮城氏も明確な理由がわからず、上司やチームメンバーへのインタビューを行なったという。

 まず一人目、同じチームメンバーの佐藤未歩氏は、「これまで扱ったことがない機能に関する問い合わせや不具合修正でも、ポジティブにチャレンジしていること」と回答。細かいところながら、「解決したチケットをテストケースに書いておくとか、上司がやること減らすために先回りしてやってくれてるのもプラスポイントなのではないか」と評し、「ちょっと仕事が雑になる時があり、誤字脱字に注意」との指摘もあった。

 二人目、宮城氏が所属する就労システム開発部門長の足達穣氏は、「自走力がある」と評価。チームの中で能動的に動けていること、手取り足取り教えなくても自分で解決できていること、さらに大きな括りで仕事を任せられることなどをあげた。

 最後は直属の上司である、其阿彌孝明氏はコーディング試験の際にフィードバックを行なった人物だという。其阿彌氏は「まず会社のビジョンである『はたらくを楽しむ』を体現していること」と語り、「一つ一つの仕事に丁寧に取り組み、問い合わせ回答にもプラスアルファでお客様の状況を理解しようとしている。だからどんな仕事も楽しんで見えるし、主体性があるように見える」と評した。そして、さらに成長するためとして「顧客課題の追求や先取り力が大事」とアドバイスした。

 宮城氏は「周囲の人に『はたらくを楽しんでいる』と見えているのは嬉しい。そしてそれが重要なことだと改めて感じることができた」と語り、「そうしたフィードバックがあり、昇格できると、『周囲の人たちにもっと頼ってもらえるようになりたい』と強く感じる。どうしたらもっと頼ってもらえるかを考える時が、自分にとって一番楽しい瞬間だ」と語り、笑顔でセッションを終えた。

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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)

CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。

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伊藤 真美(イトウ マミ)

エディター&ライター。児童書、雑誌や書籍、企業出版物、PRやプロモーションツールの制作などを経て独立。ライティング、コンテンツディレクションの他、広報PR・マーケティングのプランニングも行なう。

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