SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

CodeZine(コードジン) ProductZine

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

Developers Summit 2026 Summer セッションレポート(AD)

AIエージェント×Salesforce・Slack開発の最前線。開発フローが激変するHeadless 360の世界とは?

【16-A-6】AIエージェントにSalesforceとSlackをつないでみたら~MCPとスキルで変わる開発のこれから ~

AIエージェント×Slackの可能性

 続いて、稲葉氏が「AIエージェント×Slack」でどんなことが実現できるのか解説した。具体的には、AIエージェントから「Slackアプリ」を構築するプロセスについてデモを行った。

株式会社セールスフォース・ジャパン Trailblazer Relations & Community 稲葉 洋幸氏
株式会社セールスフォース・ジャパン Trailblazer Relations & Community 稲葉 洋幸氏

 Slackアプリとは、Slackのメンバーにアプリを追加し、チャットで呼び出して特定の処理を指示できる仕組みだ。エージェントの先駆け的な仕組みと言える。

 現在、AIエージェントからSlackアプリを作成できるようになっていて、LLMの進化によって構築のフローが容易になっているという。「昔はさまざまな手順が必要だったSlackアプリの作成が『プロンプト一発でここまでできるようになった』点に注目いただければ」と稲葉氏。

 Slackアプリの基本構成は次の通りだ。ユーザーは「アプリの定義」を作成し、利用するワークスペースにインストールして使う。処理を行うアプリ本体は、Slackの外側の環境上で動作させる必要がある。

Slackアプリの基本構成
Slackアプリの基本構成

 これをAIエージェントを使って構築する。まず、「Sandbox」という仮想環境を入手するところからスタートする。

 「従来はSlackのフリープランで開発を試してから、普段利用している商業プランにインストールして試すといった方法をとる場合が多かったのですが、今は開発に特化したSandboxを使うことで安全に試すことができます」(稲葉氏)

 Sandboxの取得は、公式ページから登録を行うだけで完了する。手順に従って「Sandboxをプロビジョニングする」に進むと、新しいSandboxを作成できる。

 続いて、Slackアプリの作成・開発・デプロイをコマンドラインから行える公式ツール「Slack CLI」をインストール。こちらもWebの公式ページにあるインストール方法に従ってダウンロードすればよい。

 「Slack MCP and Skills」のプラグインも、公式で用意されているのでインストールする。Claude Codeであればスラッシュコマンドで入手できる。これによってClaude CodeやCruserでMCPサーバーやスキルの設定が可能になる。

 これらをすべてセットしたら、MCPでSlackに接続して投稿を参照したり、Slackアプリを作成したりすることが可能になる。デモでは、メンションされたら「こんにちは、○○さん」と返すSlackアプリを作成した。

メンションされたらあいさつをするSlackアプリを作成
メンションされたらあいさつをするSlackアプリを作成

 まず、VS Code上でClaude Codeを起動し、作成したいSlackアプリの概要をプロンプトに入力。その際、Slackアプリ開発フレームワークである「Bolt for Python」を使用するよう指示を出した。

 するとプラグインを介してSlackのSkillが起動し、自動的に構築が進む。Slackワークスペースへの認証や、テンプレートには含まれない独自機能の追加なども自動で行われる。

 従来はapi.slack.comの管理画面で手動で行う必要があったアプリ定義やインストール作業についても、「定義・インストールまで含め、すべて自動化できるようになりました」と稲葉氏は説明する。ほとんどの工程を自動で完結できるが、手動のコマンド操作が必要なタイミングではClaude Codeがその旨を教えてくれる。

 現在では、メンションに反応を返すSlackアプリだけでなく、エージェント型のアプリも構築可能だ。さらに、テーブルやグラフなどのリッチな表現もSlackのネイティブな機能として利用できるようになっている。

 Slackでは「Slackbot」というアプリを標準のエージェントとして提供しているが、こうした独自のAIエージェントを作ることで、チームに合った使い分けができる。将来的には、内部的なA2Aのような形で、Slack botから独自のAIエージェントを読み出すといった使い方も想定されているという。

 最後に稲葉氏は、Slackの目指す世界観を共有し、セッションを締めくくった。

 「本日ご覧いただいた通り、Slackアプリ開発でもコーディングエージェント対応を推進しています。また、Slackは人間だけでなくAIエージェントたちとも対話する場所になっていく。そういう世界観をお届けしたいと思っているので、皆さんまずはぜひ試してみてください」(稲葉氏)

セールスフォース・ジャパンからのお知らせ

 本セッションでご紹介したサービスにご興味を持たれた方は、ぜひ公式サイトをご覧ください。

この記事は参考になりましたか?

連載通知を行うには会員登録(無料)が必要です。
既に会員の方はを行ってください。
Developers Summit 2026 Summer セッションレポート連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

岡田 果子(オカダ カコ)

 IT系編集者、ライター。趣味・実用書の編集を経てWebメディアへ。その後キャリアインタビューなどのライティング業務を開始。執筆可能ジャンルは、開発手法・組織、プロダクト作り、教育ICT、その他ビジネス。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

丸毛 透(マルモ トオル)

インタビュー(人物)、ポートレート、商品撮影、料理写真をWeb雑誌中心に活動。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

DeveloperZine編集部(デベロッパージン編集部)

DeveloperZineは、株式会社翔泳社が運営する、技術と組織の意思決定を支える情報メディアです。技術選定やチームづくりに向き合い、自分の判断を確かなものとしたいエンジニアやエンジニアリングリーダーに向けて、翔泳社主催エンジニアイベント「Developers Summit」とも連動しながら実践知...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:株式会社セールスフォース・ジャパン

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/29121 2026/08/31 11:00

イベント

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー