AIエージェント×Salesforce・Slack開発の最前線。開発フローが激変するHeadless 360の世界とは?
【16-A-6】AIエージェントにSalesforceとSlackをつないでみたら~MCPとスキルで変わる開発のこれから ~
AIエージェントが日々の開発フローに組み込まれるようになった昨今。エージェントがMCP(Model Context Protocol)を介して外部のツールやデータにアクセスして業務を肩代わりすることも当たり前になりつつある。そうした中、Salesforceも「Headless 360 platform」を発表し、プラットフォームをAIエージェントに開放。SlackもSalesforceも、人間が直接ログインすることなく、AIエージェントから直接呼び出せる存在になった。同社の小田祥平氏(以下、おだしょー氏)と稲葉洋幸氏が、Salesforceの無償開発環境を利用したデモを交えて、ChatGPTとSalesforceの連携や、AIエージェントからSlackアプリを作成する方法などを紹介した。
「Headless 360 platform」でSalesforce・Slackのデータ接続が容易に
今年4月に開催された開発者向けイベント「TDX 2026」にて、Salesforceは「Salesforce Headless 360 platform」という構想を発表した。SalesforceにログインしてWebブラウザを操作することなく、APIやMCP、CLI経由ですべての機能・データにアクセスできる仕組みである。
これにより、AIエージェントがSalesforceを直接操作して開発に必要なデータを取得したり、アクションを実行したりすることが可能になった。
「プレーンな生成AIを単体で利用する場合、背景情報が不足しているために、ほしい回答が得られないことも少なくありません。しかし、MCPを介してSalesforceのデータに接続できれば、必要な情報を参照した上で回答を生成できるため、より求めていた結果を得やすくなります」(おだしょー氏)
プラットフォーム型MCPサーバー
おだしょー氏は、1つ目のデモとして、ChatGPTとSalesforceを連携し、ChatGPTからSalesforceのレコードを参照する方法を紹介した。
まず開発環境「Salesforce Developer Edition」を開き、外部クライアントアプリとMCPサーバーの設定を行う。Salesforce Developer Editionは、Salesforceが提供する開発環境で、クレジットカードの登録もなく完全無償で利用できる。
左カラムの検索から、「外部クライアントアプリケーションマネージャー」を選択し、必要事項を入力する。アプリケーション名やメールアドレスといった基本情報のほか、コールバックURLなどOAuthに関する設定をここで行う。ChatGPTとの連携に必要なコンシューマー鍵もここで取得できる。
次に、同じく左カラムから「MCPサーバー」を検索し、MCPサーバーを設定していく。今回のデモでは「sobject-all」を選択した。
外部クライアントアプリとMCPサーバーの設定が完了すると、ChatGPTのWeb版からプラグインを設定していく。新規プラグインの設定から、サーバーURLや先ほど取得したコンシューマー鍵などの必要事項を入力する。
以上の設定が完了すると、インストール済みのサーバー一覧にSalesforceが表示される。この状態でChatGPTのチャット画面から「Salesforceで取引先の情報を5件表示して」などの指示を投げるだけで、裏側でクエリが走り、レコードの情報が表示されるようになる。
また、MCPサーバー経由でどこまでの操作が可能なのかも、チャットで質問するだけで説明が返ってくる。このように、従来の「Salesforceにログインし、UIを操作してデータを見る」といった作業が一切不要になる。
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岡田 果子(オカダ カコ)
IT系編集者、ライター。趣味・実用書の編集を経てWebメディアへ。その後キャリアインタビューなどのライティング業務を開始。執筆可能ジャンルは、開発手法・組織、プロダクト作り、教育ICT、その他ビジネス。
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丸毛 透(マルモ トオル)
インタビュー(人物)、ポートレート、商品撮影、料理写真をWeb雑誌中心に活動。
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DeveloperZine編集部(デベロッパージン編集部)
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