なぜ、いまリニューアルするのか
AIによるコーディングが日常となった今、つくること自体のハードルは下がり続けています。アウトプットの量や速さは、もう人の価値を測る物差しではなくなりつつあります。
そのぶん重みを増しているのが、「判断」です。どの技術に賭けるか。何をつくり、何をやめるか。曖昧な要望のなかから、本当の要件を見つけられるか。AIの助けを借りながら、最後の決断に自分で責任を持てるか――検索しても正解の出ない問いが、いま、つくる人の仕事の中心にあります。
この変化は、職種の境界も溶かしています。デベロッパーがビジネスに踏み込み、プロダクトマネージャーが技術に近づく。「どうつくるか」と「何をつくるか」は、もう別々の職種に閉じた問いではなくなりました。互いの領域を見渡せるかどうかが、プロダクトと事業の成否を左右する時代です。
だからこそCodeZineは、20年以上デベロッパーを応援してきた土台の上に、新しい体制を用意しました。手を動かし、価値づくりをしてきた誰もが、自分の持ち場で判断を引き受け、確かな足取りで前に進めるように。それが、今回のリニューアルに込めた願いです。
3つのメディアは、つくる人の「3つの問い」に応えます
リニューアル後は、次の3つのメディアがひとつのプラットフォーム上で連携します。それぞれが、つくる人の異なる問いに対応しています。

「どうつくるか」のCodeZine
「CodeZine」は、エンジニアやテクノロジーでものづくりをしたい方に向けて、技術の今を発信する技術情報メディア。技術の学びの入り口として、入門記事などのスキルアップコンテンツから最新動向、キャリア、コミュニティ、翔泳社の書籍と連動したコンテンツまで幅広く届けます。
「どう決めるか」のDeveloperZine(新設)
「DeveloperZine」は、技術と組織の「意思決定」を支える専門メディアとして、本日新たにスタートしました。技術選定、アーキテクチャ、開発プロセス、エンジニア組織など、正解のない判断に向き合う開発者を支援します。翔泳社が主催するカンファレンス「Developers Summit」とも連動していきます。
DeveloperZineでは、技術選定やアーキテクチャ、エンジニア組織など「意思決定」にかかわる記事や特集をメールマガジンでお届けしていきます。会員登録(無料)の上、ぜひご購読ください。また、最新情報はDevelopers Summit公式Xアカウント(@devsumi)で発信していきます。あわせてフォローをお願いします。
「何をつくるか」のProductZine(統合)
「ProductZine」は、プロダクトづくりの最新知見を発信する専門メディア。ディスカバリー、戦略、指標設計・グロースなどの実践知を、プロダクトマネージャーやプロダクト開発組織に届けます。今回の統合により、CodeZineのプラットフォーム上での運営となりました。
読者のみなさんは、ひとつのプラットフォームの上で、いま向き合っている問いに合わせて3つのメディアを自由に行き来できます。

編集体制
- CodeZine / DeveloperZine 編集長:近藤 佑子
- ProductZine 編集長:斉木 崇
読者のみなさんにとって、何が変わるのか
3メディアをまたいだ検索・閲覧
3メディアのコンテンツをまとめて検索・閲覧できるようになりました。ProductZineの過去記事はCodeZine内へ引き継がれています。また、CodeZineで過去に掲載したデブサミレポートなど一部の記事は、DeveloperZineの記事として公開しています。
領域別のメールマガジン
領域に合わせて情報収集いただけるよう、CodeZine/DeveloperZine/ProductZineそれぞれのメールマガジンを配信します。関心のある領域のメルマガを、ぜひご登録ください。
カンファレンスとの連携強化
「Developers Summit」をはじめとするカンファレンスとの連動を強めていきます。イベントレポートの掲載のほか、オンラインイベント「Developers Online」の開催など、カンファレンスで生まれるコミュニティの熱量を、メディアが一年を通じて受け止め、継続的な学びへとつないでいきます。

今後のカンファレンス開催予定は以下のとおりです。
- 2026年7月16日~17日:Developers Summit 2026 Summer
- 2026年8月21日:Developers Summit 2026 KANSAI
- 2026年8月25日:ProductZine Day 2026
- 2026年9月11日:Developers Summit 2026 FUKUOKA
- 2026年11月25日:Developers X Summit 2026
- 2026年12月12日:Developers Boost 2026
- 2027年2月17日~19日:Developers Summit 2027
編集長からのメッセージ
CodeZine / DeveloperZine 編集長 近藤 佑子
AIの進化で、エンジニアの仕事はどうなっていくのか。近年、この問いを何度となく耳にしてきました。デベロッパーが手にしてきたものの価値が、これほど正面から問われた時代はなかったと思います。ものづくりの価値を信じて走ってきた一人として、戸惑いがなかったと言えば嘘になります。同じ思いの方も、多いのではないでしょうか。
それでも悲観していないのは、これまで出会ってきた人たちの姿があるからです。Developers Summit 2026で企画した、開発リーダーとプロダクトマネージャーのためのイベント「Dev x PM Day」では、コミュニティの熱量でビジネスを熱く語る人々と多く出会いました。会社の枠を越えてつながり、知見を惜しみなく共有し、目の前の現場を良くしようと本気で手を動かす。デベロッパーのコミュニティが培ってきたこの文化は、そのまま、正解のない時代に前に進むための土台だと思うのです。
アウトプットすること自体は、AIが担える時代になりました。だからこそ、行動して、検証して、決めて、出す。その全体を担えるのは、手を動かしてきた人です。どの技術を選ぶかも、AIが出したコードを確かなものとして前に進めることも、そして自分のキャリアも、すべては意思決定です。すべてのデベロッパーが、それぞれの立場で責任を持って決めて、前に進んでいく。生まれ変わるCodeZine、そしてDeveloperZine、ProductZineは、その隣に立つメディアでありたいと思います。
デベロッパーは、本当に面白い人たちです。手を動かし、価値をつくってきたこの人たちが次の時代も主役であるために、私たち自身も決めて、前に進みます。
ProductZine 編集長 斉木 崇
プロダクトマネジメントは長らく、「プロダクトマネージャー」という職種のものだと思われてきました。しかし、AIの活用が進み、ソフトウェアの実装が効率化し、開発そのものが民主化していくなかで、職種の境界は溶けはじめています。自ら手を動かして事業を立ち上げるエンジニア、開発をしながら「何をつくるか」を問い続けるプロダクトエンジニアなど、プロダクトを前に進める判断は、もう特定の肩書きだけが担うものではなくなりました。
一方で、AIがつくる作業を引き受けるほど、「何を、なぜつくるのか」を考える力はむしろ重みを増していきます。これは、これまでプロダクトマネジメントとは縁遠いと思っていた人にこそ、効いてくる視点だと感じています。
CodeZineとの統合で、ProductZineはデベロッパーとプロダクトに関わる人々が同じ場所を行き来できる、国内でも数少ないメディアになります。ここで得た読者の広がりを追い風に、プロダクトマネジメントの実践知を、職種の垣根を越えて――手を動かし、価値をつくるすべての人に届けていきたいと思います。
これからも、つくる人の隣に
CodeZineは2005年の開設から20年以上、ソフトウェア開発者に技術情報を届けてきました。新しい3メディア体制でも、その軸は変わりません。むしろ、「どうつくるか」「どう決めるか」「何をつくるか」──みなさんが向き合う問いの広がりに合わせて、届けられるものを増やしていきます。
生まれ変わったCodeZine、そして新しく始まるDeveloperZine、ProductZineを、これからもよろしくお願いします。
